写真:安藤 美紀
地図を見る本州最北の地、下北半島の大間町。ここは三方を海に囲まれており、町民の“約半分が漁師さん”という小さな港町です。そんな大間町の代名詞といえば、そう!マグロですよね。大間でとれるマグロは、マグロの中で一番大きい種類の本マグロ。なかには、500kgを超えるものもあるんですよ。
最北端・大間崎にある「マグロ像」は、この巨大マグロをたった一本の腕で釣り上げる、大間伝統漁法“一本釣り”のシンボル。名だたる猛者たちが苦労して釣り上げたマグロを、大間なら格安に味わうことができます。
写真:安藤 美紀
地図を見る先程の「マグロ像」から歩いて1分ほど。グリーンの壁が目を引く建物が「海峡荘」(本館)です。
宿の創業は、平成元年。大間で30年以上も続くお宿です。「海峡荘」には、「本館」と「新館」の2つがありますが、本州最北端の宿は「本館」側。
写真:安藤 美紀
地図を見る「本館」から徒歩30秒の「新館」は、平成11年に建てられました。お料理の内容も宿泊料金も、「本館」と「新館」はまったく同じ。ただし、予約は「新館」側からとられるため、本州最北端の宿に泊まりたい方は、電話で「本館」を指定しましょう。
写真:安藤 美紀
地図を見る「本館」2Fが、宿泊エリア。それぞれ部屋の前には、「まぐろの間」や「海峡の間」「こんぶの間」というように、大間にちなんだ名前のプレートが掲げられています。
そして、「あわびの間」が、本州最北端の宿の最北端に位置する部屋。あえて「この部屋に泊まりたい!」と指定してくる人も多い、マニアに人気の客室です。
写真:安藤 美紀
地図を見る部屋に入ってみると、「ここが端っこ!」という特別感が冒険心をくすぐります。
「あわびの間」は広さ8畳の和室。古いものの清潔感があり、最大3名まで宿泊できます。浴衣、バスタオル、フェイスタオル、歯ブラシは完備されているので、手ぶらでも充分。2Fには共同の洋式トイレがあり、1Fには共同のユニット風呂が。水回りは清潔感があるので、デリケートな方も安心です。
写真:安藤 美紀
地図を見る窓の向こうには津軽海峡が広がり、いつまでも眺めていたくなります。
大間崎の沖合に浮かぶ小さな島・弁天島は、カモメ2万匹が大繁殖する野鳥の宝庫。「あわびの間」からもカモメがよく見られ、「クゥクゥクゥ…」という鳴き声に安らぎます。
ちなみに、大間から見える北海道の函館との最短距離は、なんとわずか18km弱。夜になると水平線に函館の美しい夜景が浮かびロマンチック!
写真:安藤 美紀
地図を見る大間は10分もあれば、グルっと回れてしまう小さな港町。チェックインの手続きをしたら、手持ち無沙汰になってしまうかもしれません。
そんなときは、裏手にある「あけみちゃん号」へ行ってみましょう。ここは「海峡荘」ご主人のお姉さんが営む食事処。「海峡荘」のゲストは、デロンギで挽いたコーヒーを無料でいただけます。
写真:安藤 美紀
地図を見る「一緒に飲む?」そう言ってコーヒーを用意してくれるのは、人情味あるふれるキャラ濃いめのオーナー、あけみちゃん。
お店の名物は、洗濯干しにぶら下がる「タコの干物」(1本300円〜)です。夕食までの小腹を満たすなら、ワイルドなタコの干物がおすすめ。
初めてだとちょっと勇気がいりますが、せっかく最北端に来たんです!タコの足を、噛み噛みしちゃいましょう。
写真:安藤 美紀
地図を見る「あけみちゃん号」でディープな“映え土産”を探すなら、「オーマな休日」のポストカード(1枚50円)を。
実は、モデルの2人はどちらも男性。「さあ、行くわよ!」的なノリでバイクを運転しているのは、大間町役場の男性職員さんです。…それを知ると、インパクトより地元愛の深さにほっこりしませんか?
写真:安藤 美紀
地図を見る18時からが夕食タイム。テーブルには、すでに豪快なご馳走が並んでいます。
漁師をしながら調理師もして、マグロも解体しているという「海峡荘」のご主人。さすが漁師の宿だけあって、海の幸一色です!
新鮮な刺し身の盛り合わせ、陸奥湾のホタテ、漬けマグロの山かけ、牡蠣の姿焼き、すき焼き風味の貝焼き、マグロ入りサラダ……などなど、食べるのが忙しくなるほどのメニューが、一堂に勢揃い。
写真:安藤 美紀
地図を見る夕食のイチオシは、なんと言っても大トロ・中トロ・赤身を一度で楽しめるマグロの3種盛りです。特に大トロはツヤッツヤ!噛む度にジューシーな脂が出てくるのに、全くくどくありません。
夏のマグロはさっぱりしていて、中トロが赤身に近い感じ。秋から冬にかけて、脂ノリッノリのマグロを味わえます。
「海峡荘」ではマイナス90度とマイナス50度の冷凍庫を使い分け、11月頃から4月までは冷凍したマグロを解凍して提供、4月から8月までは近海産の生マグロをいただけます。大間産の生マグロを食べたいなら、9月か10月に行くようにしましょう。
写真:安藤 美紀
地図を見る時期によっては、大きなムラサキウニがつくことも。もちろん調味料なんて、一切なし。濃厚なプリンのような甘みと磯の香りをたっぷり楽しんでください。ほっぺたが落ちるって、このこと!
写真:安藤 美紀
地図を見る大間町は、潮の流れが早いことで知られる津軽海峡に面しています。そこで育った上質な昆布は、大間自慢の逸品。朝ごはんでは、この昆布を使ったおぼろ昆布のお味噌汁がいただけます。
ご主人がとってきた昆布は、旨みがたっぷり。体に優しい、ハートフルな一杯です。
写真:安藤 美紀
地図を見る朝ごはんを食べたら、本州最北端の温泉でひとっ風呂浴びませんか?
「海峡荘」の「本館」に泊まると、「おおま温泉海峡保養センター」の無料入浴券がもらえます。こちらは体が温まる“塩の湯”で、猛烈にホッカホカになりますよ。
写真:安藤 美紀
地図を見る太平洋から昇る朝日と、日本海に沈む夕日。両方楽しめるのも、本州最北端ならではの貴重な光景です。
大間へのアクセスは、青森駅から約3時間30分。かなり距離はありますが、それでも「えい!」と足を運んだその先には、感動の連続が待っています。
マグロ好きなら、一生に一度は「海峡荘」へ。美味しい魚をたくさん食べて、自然の美しさに癒されて。パンパンに溜まったストレスもすっきり癒されますよ。
2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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