世界遺産・知床の絶景道「知床横断道路」見所を徹底解説!

世界遺産・知床の絶景道「知床横断道路」見所を徹底解説!

更新日:2020/10/15 17:02

土庄 雄平のプロフィール写真 土庄 雄平 山岳自転車旅ライター・フォトグラファー
日本各地には“絶景道”と呼ばれる、素晴らしい景観を見せてくれる道が数多く存在します。その中で日本の東端、孤高の存在として知られるのが世界遺産・知床半島の「知床横断道路」。知床の二大拠点・ウトロと羅臼を結ぶこの道は、景色変化に富み、オホーツク海・北方領土のパノラマ、そして頂上の知床峠には「羅臼岳」の雄大な山容が広がります。知床の大自然が作り上げる圧倒的な山岳道路、一度走ってみてはいかがでしょうか?

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悠久の自然が根付く「知床半島」を走る孤高の道

悠久の自然が根付く「知床半島」を走る孤高の道

写真:土庄 雄平

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北海道の北東に位置する「知床半島」は、海から山に至るまで悠久の自然が手付かずで残っている稀有な地域。2005年にその希少性が国際的に認められ、世界自然遺産に登録されました。

半島には、本州の日本アルプスと遜色ない気候条件を備える知床連山。山麓には幾つもの滝や温泉を育み、ヒグマやエゾシカに代表される動物たちの楽園となっています。

悠久の自然が根付く「知床半島」を走る孤高の道

写真:土庄 雄平

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今回紹介するのは、その知床半島を東西に横断する唯一の道「知床横断道路」。標高738mの「知床峠」を頂上とし、知床の二大拠点であるウトロと羅臼をつなぐ全長27.3kmの山岳道路です。

全国的に見て、山岳道路としては標高は高くないものの、厳しい気象条件から標高600mほどで森林限界(=木が生育しなくなる限界の標高、本州では標高2000m級)を迎え、羅臼岳を中心とする知床連山や、オホーツク海の唯一無二の大パノラマを味わえます。

緑美しい知床連山の世界へ!「知床横断道路・ウトロ側」

緑美しい知床連山の世界へ!「知床横断道路・ウトロ側」

写真:土庄 雄平

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それでは「知床横断道路」について、まずは半島東のウトロ側から紹介していきます。

このウトロ側は、知床観光の定番である「知床五湖」に近く、半島を船で遊覧する「知床遊覧船」の発着場になっており、最も観光客が立ち寄ることの多い場所です。そのウトロから沿岸沿いを急激に標高を上げていき、五湖への分岐を折れずに真っ直ぐ進むと、知床横断道路がスタートします。

緑美しい知床連山の世界へ!「知床横断道路・ウトロ側」

写真:土庄 雄平

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前半はほとんどストレート基調に樹林帯。景色変化は乏しいですが、自然が深い知床の雰囲気を満喫できる内容です。そこから標高を上げるにつれ、木々の高さが低くなっていき、周囲を一望できる区間へ!

目の前にはオホーツク海と、360度にわたって、ぐるりと曲線を描く雄大な道。画面に収まりきらないスケールの絶景が広がります。思わず見惚れてしまう大迫力のワインディングロードです。

緑美しい知床連山の世界へ!「知床横断道路・ウトロ側」

写真:土庄 雄平

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そして、そのカーブを越えると、目の前にはどっしりとした知床連山の主峰「羅臼岳」がそびえ立ちます。“知床富士”と呼ばれる整った山容と、広い山麓を形成するのが特徴的!

圧倒的な存在感に加えて、青空と山肌の緑のコントラストが堪りません。世界遺産の自然が作り上げる絶景の中、色彩に吸い込まれるようなドライブを体験することができますよ。

山岳美と海の連続大パノラマ!「知床横断道路・羅臼側」

山岳美と海の連続大パノラマ!「知床横断道路・羅臼側」

写真:土庄 雄平

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一方、半島の西側に位置する羅臼。ウトロに比べ、立ち寄る観光客の数は少し減りますが、こちらの区間も筆舌に尽くしがたい景色を見せてくれます。

まず町のはずれ、秘湯・熊の湯を越えると、ヘアピンカーブが連続しながらぐんぐん標高を上げていきます。こちらも先ほどのウトロ側と同じ樹林帯が続きますが、所々景色が開け、まるで空へ向かって走っているような錯覚を味わえることも!

山岳美と海の連続大パノラマ!「知床横断道路・羅臼側」

写真:土庄 雄平

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中腹からが本番です!カーブを曲がるたびに知床の象徴・羅臼岳の美しい山容を望みながら進んでいきます。そして森林限界を迎えれば、眼下には緑鮮やかな山麓と、そこを走る綺麗な道、北方領土の国後島が織りなす絶景が!

まさに、海と山が隣り合い、一連の世界を形成している知床ならではの展望を見せてくれます。多くの人にとってはニュースで見たことしかない北方領土が、手に届く距離にあるのも感動です。

山岳美と海の連続大パノラマ!「知床横断道路・羅臼側」

写真:土庄 雄平

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そして後半、ぐるりと大きく曲がるカーブを越え、完全な森林限界へ差し掛かると、そこには大迫力の「羅臼岳」が!ウトロ側よりも山裾が大きく広がり、山としての風格と存在感が増しています。

天気が良ければ、まさに絵画のように鮮やかな、青と緑の対比に癒されることでしょう。そんな二つの色の境界線へと、まっすぐ伸びていく道。これぞ「知床横断道路」の真髄と言える景色です!

クライマックスは「知床峠」開放的なハイマツ原と羅臼岳

クライマックスは「知床峠」開放的なハイマツ原と羅臼岳

写真:土庄 雄平

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ウトロ・羅臼からスタートして約30分ほど、ようやく道の頂上である「知床峠(標高738m)」へ。突如登りが終わり、ハイマツ原が思いっきり展開する開放感が魅力です!また目の前にそびえる「羅臼岳」も本当に雄大。

到着したら、ぜひ中央の駐車場に車を止めて、付近を散策してみましょう!

クライマックスは「知床峠」開放的なハイマツ原と羅臼岳

写真:土庄 雄平

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峠には何があるという訳ではないのですが、ただただ圧倒的な大自然が広がっています。周囲に人の背丈ほどの木々はなく、完全に森林限界。

標高は738mと高くはないものの、本州の標高2000mクラスと遜色のない、まるで日本アルプスの稜線にいるかのような世界観です。夏でありながら冷涼な気候も、まさにそれを象徴しているよう!

クライマックスは「知床峠」開放的なハイマツ原と羅臼岳

写真:土庄 雄平

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せっかくなので忘れずに「知床峠」の標識と記念撮影も楽しんでみてください!知床峠は非常に晴れることが少なく、降水確率が低くても濃霧にお包まれていることもしばしば。

それ故、羅臼岳と一緒に写真に収めることができれば、忘れられない思い出になるはず!きっと北海道から帰った後も、この鮮やかな風景がいつまでも脳裏に焼きつくことでしょう。

ぜひゆっくり時間を取ってほしい!知床横断道路ドライブ

ぜひゆっくり時間を取ってほしい!知床横断道路ドライブ

写真:土庄 雄平

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世界遺産・知床半島を突き抜ける絶景道「知床横断道路」。海から山まで一続きのダイナミックな導線、途中に現れる羅臼岳の美しい山容や、国後島・山麓の大自然のパノラマは、多くの人を惹きつけて止みません。

ぜひ知床観光の際には、この「知床横断道路」でもゆっくり時間を取ってみてください!きっと忘れられない北海道の思い出が増えるはず。

ぜひゆっくり時間を取ってほしい!知床横断道路ドライブ

写真:土庄 雄平

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なお前述しましたが、この「知床横断道路」はとても霧が発生しやすく、好条件で訪れるのは至難の技。アドバイスとしては、2日連続で降水確率が30%を下回った日の、2日目に訪れるのがオススメです。

また場合によっては、知床滞在日を多めに取っておいて、天気の良い日に向かうと良いかもしれませんね。

知床横断道路/知床峠の基本情報

住所:北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町 知床峠
アクセス:
【ウトロ側】網走市街から車で2時間弱
【羅臼側】標津町から車で1時間

※備考
・11月上旬から4月下旬まで冬季通行止め
・濃霧が発生しやすいため、ホワイトアウトにご注意ください

2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/08/11 訪問

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