時計の博物館「セイコーミュージアム銀座」がリニューアル!

時計の博物館「セイコーミュージアム銀座」がリニューアル!

更新日:2020/09/16 14:05

澁澤 りべかのプロフィール写真 澁澤 りべか 西洋史ブロガー
世界初のクオーツ時計を生み出した時計メーカー「SEIKO」。そのセイコーが運営する時計の博物館が墨田区から銀座へ引越し、「セイコーミュージアム銀座」として2020年8月にリニューアルオープン。

自社の歴史や製品はもちろん、紀元前の日時計から江戸時代の和時計、また1000分の1秒を計測できる最新機器まで、世界各地で発明された時を計る技術と道具を紹介しています。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一部都府県に緊急事態宣言が発出され、不要不急の外出の自粛が求められています。加えて自治体独自での緊急事態宣言発出や、往来の自粛要請をしている場合があります。また施設によっては休業していることがあります。Go To トラベルキャンペーンについても全国で一時停止となっています。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。外出の際はしっかりと感染予防対策をして行動しましょう。(トラベルjp)

まずは創業者・服部金太郎を知ろう!

まずは創業者・服部金太郎を知ろう!

写真:澁澤 りべか

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「セイコーミュージアム」は創業100周年にあたる1981年、墨田区にオープン。そして2020年、創業者・服部金太郎の生誕160周年を記念し、セイコー発祥の地である銀座に移転し、「セイコーミュージアム銀座」として並木通りにリニューアルオープンしました。展示室は地下1階から地上5階の計6フロアにわたっており、見ごたえ十分です。

入口右手の壁面を飾る巨大振り子時計「RONDEAU LA TOUR(ロンド・ラ・トゥール)」は高さ5.8メートル。毎正時には音と光を放ちながら動き出す仕掛け時計です。

まずは創業者・服部金太郎を知ろう!

写真:澁澤 りべか

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入場すると早速左手に懐かしいデザインの置時計が。昔、うちにあった!と言いたくなるレトロな時計が出迎えてくれます。(こちらのコーナーはミニ企画展示。時期により展示内容は変わります。)

このフロアでは限定のミュージアムグッズも販売しています。時計はもちろん、マグカップやお菓子、センス、ミニタオルなどもありますよ。

まずは創業者・服部金太郎を知ろう!

写真:澁澤 りべか

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2階では創業者・服部金太郎の生涯と草創期の精工舎(のちのSEIKO)の活動が紹介されています。1860年に銀座で生まれた金太郎はわずか13歳で時計屋になることを決意。関東大震災の危機を乗り越え、精巧かつ高品質な時計を製造することに生涯をささげました。

展示室には初期の製品とともに、現在も稼働する貴重な19世紀の自動旋盤も展示されています。天井に目をやると服部の頭文字「H」の浮彫りが。丸い囲みは懐中時計になっています。これと同じレリーフが銀座のランドマーク・時計塔(和光本館)の外壁のどこかにありますよ。ぜひ探してみてください。

古今東西の時計コレクション

古今東西の時計コレクション

写真:澁澤 りべか

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3階では世界の時計を見ることができます。古代エジプトの日時計や水時計の資料、ガリレオが発見した原理により誕生した振り子時計、そして調度品となったヨーロッパの華麗な置時計。さらに海上で時間を知るためのマリンクロノメーターや六分儀・・・。歴史的に貴重な時計のオンパレードです。動画によって実際の動きが分かるものもあります。

時計の針がなぜ右回りなのか、知っていますか?ここで動画をご覧になればわかりますよ。

古今東西の時計コレクション

写真:澁澤 りべか

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3階展示室の半分を占めるのは日本の時計、つまり和時計のコレクション。一見、物差しのような尺時計、印籠型の携帯時計、高さ2メートルを超える巨大な時計など、興味深いものばかり。

さらには仏教の宇宙観を視覚的に表した「須弥山儀」という大変珍しい天文時計もあります。東芝の創業者の一人で“東洋のエジソン”と称された、田中久重の作です(撮影不可)。

古今東西の時計コレクション

写真:澁澤 りべか

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江戸時代は一日を昼(夜明け〜)と夜(日暮れ〜)に分け、それぞれを6等分することで時刻を表していました。昼と夜の長さは季節によって変わります。ですから、季節が違えば「おやつ(お八つ)」の時間も「丑三つ時」も違ってきます。

和時計はこの複雑な不定時法に対応するために、棒てんぷ(両端に、位置を変えられる小さな分銅がついた可動棒)を使うなどして運針速度を調節していました。このような江戸時代の機械時計は世界的にも極めて特殊です。

クロックからウォッチへ、そして極限を求めて

クロックからウォッチへ、そして極限を求めて

写真:澁澤 りべか

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4階から5階にかけては、精工舎およびSEIKOが製造してきた主な時計が年代順に紹介されています。記念すべき最初の商品は「八日巻掛時計」(1892年/明治25年製)。

掛け時計や置時計(クロック)から、持ち歩ける時計(ウオッチ)の時代となり、懐中時計に次いで腕時計が登場。鉄道時計や飛行時計、海軍・陸軍で使用されものなど、場所や職業に応じて作られた様々な時計が並びます。

SEIKOといえばクオーツ時計ですが、その後も時計の進化は止まりません。自動巻き、カレンダー付き、ソーラー発電、電波修正・・・。一部の商品には価格も表示されています。

クロックからウォッチへ、そして極限を求めて

写真:澁澤 りべか

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ここまで見てくると、あることに気づきます。展示されているほとんどの時計が同じ時刻を指して止まっているのです。

それは「10時08分42秒」。

これこそSEIKOの考える、時計が最も美しく見える針の配置。SEIKO商品の広告では時計は必ずこの時刻になっています。

クロックからウォッチへ、そして極限を求めて

提供元:セイコーミュージアム銀座

https://museum.seiko.co.jp/地図を見る

さて5階まで見終わったら、エスカレーターで一気に地下1階へ。時間を競うアスリートにとっては命ともいえる、スポーツ計時機器のお出ましです。1000分の1秒までも正確に計測できるSEIKOの時計は、あらゆるスポーツ大会で公式時計とされています。また宇宙から深海まで、陸・海・空のさまざまな状況下で使用される時計を見ることができます。

いかがでしたか?
古代エジプトから宇宙まで、時計を巡る壮大な旅が楽しめる「セイコーミュージアム銀座」。銀座の新しいデートスポットになりそうですね。1階エレベーター脇には、一部の展示品を詳しく解説した無料パンフレットがありますので、記念にどうぞ。

セイコーミュージアム銀座の基本情報

住所:東京都中央区銀座4丁目3−13
電話番号:03-5159-1881
アクセス:JR有楽町駅から徒歩4分、地下鉄銀座駅から徒歩3分

入場無料。ただし事前予約が必要。予約は公式サイトから。

2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/09/02 訪問

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