写真：カノオミツヒサ
地図を見るクラシックな門構えが印象的な、昭和37年創業の「いとや旅館」。最寄り駅はJR内房線の大貫駅で、東京駅からは約1時間45分です。駅からは徒歩15分ほどで到着します。お車の場合は、東京湾アクアラインから館山自動車道の富津中央ICを利用し、約6キロで到着です。
写真：カノオミツヒサ
地図を見る宿の目の前は、大貫中央海水浴場。対岸には横浜や横須賀の街が見え、東京湾とは思えない絶景が広がります。海が臨める絶好のロケーションにあり、かつては海水浴や団体旅行のお客様などで賑やかでしたが、時代とともにその姿も移り変わり、現在はレトロで落ち着いた雰囲気が魅力の旅館になっています。お料理に重点が置かれるようになったのは、2代目のご主人が修行を終えてからのこと。今は3代目のご主人が、先代の味を守りつつ富津ならではのメニューを提供しています。
写真：カノオミツヒサ
地図を見る「いとや旅館」はランチ営業（テイクアウト含む）を行っており、宿泊客ではなくても気軽に利用することができます。おススメは穴子がたっぷりの「ふんわ〜りはかりめ丼セット」（限定20食、1,300円）です。富津市は穴子が有名で、その姿が「棒はかり」に似ていることから、当地では「はかりめ」と呼ばれています。
「いとや旅館」では、地元で水揚げされた「はかりめ」（大佐和漁協江戸前あなご）のみを使用。やさしく二度煮されており、ふんわりと口の中でとけていく舌ざわりは、他では味わえません。色が付いていますが、甘辛さは控え目。素材の味をしっかりと堪能できる一品です。
写真：カノオミツヒサ
地図を見るガツンと穴子を味わいたい方は「はかりめ天丼セット」（1,500円）がおススメ。丼からはみ出す「はかりめ天」は、衣のカリっとした食感と、ふんわりとした穴子のハーモニーが楽しめます。味がほどよく染みており、軽い口当たりなので、食べ始めたら止まらなくなること必至です！
写真：カノオミツヒサ
地図を見る富津市では海堡（東京湾上にある要塞跡）にちなんで、富津で獲れた食材を使用し、各飲食店でオリジナルの「海堡丼」を提供。毎年10・11月には、お得なサービスがある「ふっつ海堡丼フェア」も開催されています。
「いとや旅館」の「海堡丼」は、白米の上におかかと海苔が敷かれ、さらに新鮮な魚介類（仕入れによって異なります）が所狭しと並ぶ海鮮丼スタイル。写真は「海堡丼セット」（1,500円）です。お刺身に目を引かれてしまいますが、やはり「はかりめ」の味は抜群で存在感があります。
写真：カノオミツヒサ
地図を見るお寿司を召し上がりたい方は、「いとや握りランチセット」（1,300円）をどうぞ。マグロなどの脂ののったネタはもちろん美味しいのですが、注目はやはり「はかりめ」。どちらかといえば地味な存在ですが、ご主人こだわりの「はかりめ」はひと味違い、江戸前寿司には欠かせないネタである理由が分かります。ぜひ、みなさまの舌でご確認ください。
写真：カノオミツヒサ
地図を見るお料理を堪能したあとは、箸袋の裏をご覧ください。そこには地元の「大貫音頭」と「大貫小唄」がプリントされています。先代の頃からの名残で、今では歌える方が少なくなってしまいましたが、当時の宴会などでは楽しい歌声がこの場所に響いていたことでしょう。メロディは分からなくても、歌詞を読むだけで当時の風景が思い起こされます。旅の思い出に、持ち帰ってみてはいかがでしょうか？
写真：カノオミツヒサ
ランチだけでは物足りない方は、ぜひお泊まりになってゆっくりとお過ごしください。客室の一例として、落ち着いた風情のあるオーシャンビューの和室があります。天気の良い日は東京湾越しに富士山を拝むことができ、特に夕日と富士山のシルエットは息をのむ美しさです。
また、宿泊者に人気の「はかりめづくしプラン」では、丼のほか、天ぷら、お刺身（仕入れ状況により変更あり）、白焼き、背骨の唐揚げといった「はかりめ」のメニューをご用意。様々な調理法で、骨の髄まで「はかりめ」を味わってみませんか？
みなさまもぜひ、「いとや旅館」を訪れてみて下さい。
住所：千葉県富津市岩瀬871
電話番号：0439-65-1041
アクセス：ＪＲ内房線・大貫駅から徒歩約15分
ランチ営業時間：11:00〜14:00
2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
カノオミツヒサ
はじめまして。カノオです。普段は自家製キャラクターのペンギンたちを引き連れて、都内各所のエリアガイドを作成しています私のテーマは「安・近・短」です。東京近郊の、安くて楽しめるスポットをご紹介します。遠…
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