写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る民藝運動の父と呼ばれる柳宗悦に師事し、鳥取民藝を率いた吉田璋也が最初に開いたのが、民芸品の販売や流通を確立するための「鳥取たくみ工芸店」でした。
さらに鳥取で作られた器や家具の展示のほか、吉田璋也が国内外で収集した民芸品を展示して、見てもらう「鳥取民藝美術館」、そして実際に器の使い心地を料理とともに楽しんでもらう「たくみ割烹店」も建てたのです。
器だけでなく、建物や家具、料理など生活するのに必要なものをまるごとひっくるめて民藝と考えた吉田璋也のすべてが詰まっているエリアです!
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る鳥取民藝美術館の1階には、鳥取で作られた器や家具が展示されています。潔く2色に染め分けた器で有名な「因州中井窯」の一枚皿も見られます。
美しいだけでなく、使い勝手も計算されて作られた器や家具は見飽きることがありません。
半年に一度、展示内容が変わるので、次に訪れたらまた新しい器に出会えるはず!
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る建物も民藝であるとした吉田璋也自らが設計した鳥取民藝美術館は国の登録有形文化財に登録されています。外観のみならず、館内のいたるところに見え隠れするこだわりがポイント!
例えば、写真の分電盤のカバーは、配線を隠すだけでなく、壁飾り風にし、見た目にも配慮しています。スイッチやコンセントにも木製のカバーがついていて、随所に美しい工夫が施されています。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る2階は吉田璋也が鳥取をはじめ日本各地、さらにはアジアやヨーロッパで収集した民藝品が展示されています。
奥にあるレトロな椅子は、畳に椅子の脚跡がつかないように工夫されたもの。脚だけでなく、座り心地を考えた絶妙なカーブも必見!座ってみると、お尻にジャストフィットする心地よさを感じられるはず。
<鳥取民藝美術館の基本情報>
住所:鳥取県鳥取市栄町651
電話番号:0857-26-2367
開館時間:10:00〜17:00
定休日:水曜日(祝日の場合は翌日)
入館料:500円
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る鳥取民藝美術館で鳥取民藝を堪能した後は、お隣の「鳥取たくみ工芸店」でお買い物。
鳥取民藝の代表格「因州中井窯」の染め分け皿を始めとした鳥取県内の窯元の作品の他、吉田璋也と親交が深かった近県の窯元の器も扱っています。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る吉田璋也デザインの和紙作りの電気スタンドも販売されています。重厚感のある木製のスタンドはお部屋を一層明るくしてくれるはず。高さの調節ができるのもポイント!
<鳥取たくみ工芸店の基本情報>
住所:鳥取県鳥取市栄町651
電話番号:0857-26-2367
開館時間:10:00〜17:00
定休日:水曜日(祝日の場合は翌日)
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る器は実際に料理を盛り付けてこそ美しさが際立つというもの。たくみ割烹店では民芸の器でおいしい料理が楽しめます。割烹というと、高いイメージがあるかもしれませんが、気軽に民芸を楽しんでもらえるようにと鳥取和牛を煮込んだカレーもあります。
名物は吉田璋也が中国で食べた火焙子(ホウコウズ)という鍋をアレンジした「鳥取和牛すすぎ鍋」。今でいうところの「しゃぶしゃぶ」ですが火焙子をそのまま翻訳した「すすぎ鍋」をメニュー名にし、現在に至ります。口の中でとろける鳥取和牛の味わいはたまりません!
<たくみ割烹店の基本情報>
住所:鳥取県鳥取市栄町652
電話番号:0857-26-6355
開館時間:17:00〜21:00(日曜、祝日は〜20:00)
定休日:第三月曜日
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る吉田璋也の本業は医師。鳥取民藝美術館の道路をはさんで向かい側には「吉田医院」が開業当時のままの状態で残されています。もちろん設計は吉田璋也。
通常内部は非公開ですが、年に一度一般公開されています。
写真:浮き草 ゆきんこ
地図を見る鳥取市内にはもう一つ吉田璋也ゆかりの美しい建物があります。鳥取市民の憩いの場「湖山池」ほとりにたたずむ「湖山池阿弥陀堂」です。窓一面に広がる美しい湖山池の景観は、そこに座っているだけで心が浄化されていくよう!
中に入るためには予約が必要です。食べ物や飲み物の持ち込みは自由ですが、せっかくなら、たくみ割烹店特製弁当のケータリングサービスを利用してはいかがでしょうか。湖山池阿弥陀堂でランチが食べられる湖山池遊覧船クルーズもおススメですよ!
<湖山池阿弥陀堂の基本情報>
住所:鳥取県鳥取市三津
電話予約:0857-26-2367(鳥取民藝美術館)
鳥取民藝とひとくくりにいっても、作家によりデザインや色合いはさまざま。一枚皿やマグカップ、まげわっぱ、木工など、作家の丁寧な手仕事で生まれる逸品は見れば見るほど魅了されるはず。
見るだけでなく、触れて、使って、気に入ったものをその場で購入できる、吉田璋也が作り上げた民芸の世界観を感じる旅に出かけてみませんか。
2021年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/5更新)
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