ペルー・クスコから足を延ばしてマラスの塩田&モライ遺跡へ

ペルー・クスコから足を延ばしてマラスの塩田&モライ遺跡へ

更新日:2020/09/23 11:22

江田 由衣のプロフィール写真 江田 由衣 フリーライター、秘境トラベラー
ペルーの街クスコは、世界遺産である街自体にも魅力があり、近くには世界的に有名な遺跡「マチュピチュ」もあるため人気の観光地となっています。そのクスコの近くにある「マラスの塩田」と「モライ遺跡」は、セットで楽しめる場所ながら圧巻の風景が広がっています。ここではそんな2つの観光地についてご紹介しますので、ぜひクスコから足を延ばして訪れてみてくださいね!

乾季におすすめ!マラスの塩田

乾季におすすめ!マラスの塩田

写真:江田 由衣

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クスコの北西約60kmにある町マラスから車で15分ほど進むと、山の間に突如として現れるのが「マラスの塩田」です。ここは、プレ・インカの時代から続く塩田となっています。谷の斜面を利用し、約2350枚もの棚田に輝く真っ白な塩。天気が良い日には、真っ白な塩に陽の光が反射して幻想的な風景を映し出します。

写真のように真っ白な塩田が見られるのは、4月〜9月までの乾季のみ。乾季にペルーを訪れるなら、ぜひ立ち寄ってほしい場所です。

乾季におすすめ!マラスの塩田

写真:江田 由衣

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では、なぜ標高3000mもの高地に、塩田が存在するのでしょうか。それは、付近に湧き出ている塩分濃度20%以上にもなる鉱泉によるものなのです。この鉱泉を棚田に溜めて、天日干しをさせて水分を蒸発させると、あとに塩が残る仕組みとなっています。

駐車場から塩田にかけての通路にはミネラル豊富な天然塩を売る店が並んでいるので、お土産に買っていってはいかがでしょうか。

<基本情報>
塩田が見られる時間帯:5:00〜17:00
アクセス:クスコからコレクティーボで塩田に向かってもらう(車で約1時間半)か、ツアーに参加

モライの遺跡は未だ謎だらけ

モライの遺跡は未だ謎だらけ

写真:江田 由衣

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マラスの町から未舗装道路を約7kmほど進んだ場所に現れるのが、「モライの遺跡」です。モライとは、ケチュア語で「丸くへこんだ所」という意味。ここはインカ時代の円形の遺跡で、見た目はまるでヨーロッパの円形競技場にも見えます。広大な敷地には、大小合わせて全部で4つの円形遺跡が残されています。

未だに謎の多いこの遺跡ですが、今のところこの場所は「農業実験場」だと言われています。かつてはここに多種多様なジャガイモやトウモロコシが植えられ、インカの食生活を支えていました。

モライの遺跡は未だ謎だらけ

写真:江田 由衣

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この円形サークルは、最大のものだと円の直径約100m、深さは100mもあります。最上部の層と最下部の層との温度差は5〜10度にもなり、インカの人たちはこの温度差を利用して異なる環境で育つ植物を植えて研究を進めていたものと考えられています。

同心円状に作られたサークルの美しさ、そして温度計もない時代に温度差を見極めて農耕を行っていた技術の高さには、未だに多くの謎が残されています。

<基本情報>
開館時間:9:00〜16:00
休館日:年中無休
アクセス:クスコからコレクティーボで遺跡に向かってもらう(車で約1時間半)か、ツアーに参加

クスコ周辺にはインカ遺跡がたくさん!

クスコ周辺にはインカ遺跡がたくさん!

写真:江田 由衣

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かつてインカ帝国の首都であったクスコの周辺には、他にも多くのインカ時代の爪痕を残す遺跡が残されています。せっかくペルーまで足を延ばしたのなら、マチュピチュの中継地点として滞在するだけではもったいないです。ぜひ余裕のもった滞在日数を確保し、クスコ周辺の謎多きインカ文明に触れてみましょう!

日数にゆとりがない人は、クスコから多くの日帰りツアーが組まれているので、ぜひ利用してみることをおすすめします。

マラスの塩田&モライ遺跡はセットで訪れよう!

世界でも珍しい山の中に存在するマラスの塩田と、1000万人もの人の食を支えたモライの棚田遺跡。クスコ周辺にはいくつもの有名な遺跡が残されていますが、この2つは距離的にもとても近くに存在しており、日帰りで一緒に訪れることが可能です。ぜひクスコから足を伸ばしてみましょう!

2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/09/01−2018/09/04 訪問

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