一味違うぞ!京都嵐山・嵯峨野一望ハイキングスポット4選

一味違うぞ!京都嵐山・嵯峨野一望ハイキングスポット4選

更新日:2020/10/07 09:19

京都嵐山・嵯峨野は、歴史・自然に恵まれた土地に、神社仏閣、観光名所、食べ処、見どころなどが散在している、日本を代表する人気観光エリアです。渡月橋と背景に見える嵐山の景色は、京都の代名詞にも使われる風景としても有名ですが、実は、周囲の4つの山(小倉山、長尾山、松尾山、嵐山)の山頂付近から、このエリアを一望できるハイキングスポットがあります。

そんな絶景スポットを紹介します。

人気抜群の「嵐山・嵯峨野」

人気抜群の「嵐山・嵯峨野」
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京都屈指の人気観光地の「嵐山」と言えば、滔々と流れる桂川と、川に架かる渡月橋、そしてその先に木々に覆われた美しい山肌を見せる山々が広がる、そんな風景がまず思い浮かぶのではないでしょうか。

上の正面に見える一番高い山がその名の通りの嵐山です。

人気抜群の「嵐山・嵯峨野」
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嵐山には、JR・嵐電(京福電車)・阪急電車が乗り入れていて、電車でのアクセスのしやすさも人気の理由の一つです。

上の写真は、渡月橋からほど近い世界遺産天龍寺近くの「竹林の小径」。大勢の観光客が行き交う人気スポットです。

人気抜群の「嵐山・嵯峨野」
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嵯峨野は、嵐山地区の北方向に位置し、京都三大火祭りの一つのお松明式で知られる嵯峨釈迦堂(清凉寺)を中心としたエリア。大覚寺、常寂光寺、二尊院などの四季の風景が美しいお寺や観光スポットが数多く点在している地域です。

そんな嵐山・嵯峨野を囲むように、小倉山、松尾山、長尾山、嵐山、岩田山、曼荼羅山などの山々があります。

小倉百人一首由来の小倉山

小倉百人一首由来の小倉山
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標高296mの小倉山からの見どころは、嵐山を流れる桂川とそれに架かる渡月橋、そして京都市内の絶景です。

渡月橋を流れる桂川(大堰川)を挟んで、標高382mの嵐山と小倉山が向かい合っています。その小倉山の山頂近くの展望所からは、滔々と流れる桂川と、渡月橋、さらには京都市内も見下ろすことができます。

小倉百人一首由来の小倉山
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小倉山の山麓は、平安時代には貴人の隠棲地であったと伝えられていて、平安時代末期の公家藤原定家がこの地で撰集したとされる秀歌撰「小倉百人一首」の名の由来とされています。

上の写真は、渡月橋にほど近い亀山公園の展望所から少し登ったところにある小倉山登り口です。

小倉百人一首由来の小倉山
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小倉山への登山ルートとしては、渡月橋近くの亀山公園から常寂光寺の裏側をまっすぐ進む道、保津峡を見下ろす六丁峠から有料道路の嵐山・高雄パークウェイ脇を通る道の2つがあります。

上の写真は、展望所から見える嵯峨野風景で、左方向に大覚寺の大沢の池を、正面の遠くに広沢の池を眺めることができます。

<小倉山の基本情報>
住所:京都府京都市右京区嵯峨亀ノ尾町
アクセス:嵐山渡月橋から桂川上流の亀山公園の先に登山口。
登山口より展望所まで徒歩約30分、そこから山頂まで徒歩約10分。

嵯峨野一望の長尾山

嵯峨野一望の長尾山
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標高296mの長尾山からの見どころは、嵯峨野の観月で知られている2つの池(広沢ノ池、大覚寺大沢の池)を見下ろす景色です。

山頂からの展望は良く、手前に2つの池を、そして嵐山を流れる桂川、さらに京都市内を遠く見下ろすことができます。嵐山・渡月橋は見えませんが、晴れた日にはさらに大阪方向の山々も見ることができます。

嵯峨野一望の長尾山
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嵯峨野の奥(北)に位置する大覚寺と広沢の池に挟まれた、広々とした田園地帯の奥に長尾山があります。田園地帯を見おろす御廟山の山上にある嵯峨天皇陵(嵯峨山上陵)と、田園地帯奥の後宇多天皇陵のちょうど間くらいの先に位置する山です。

上の写真は、ハイキングルートの一つとなる嵯峨天皇陵(嵯峨山上陵)登りの階段途中から見える2つの池と、京都市内の景色です。ここからだけでも絶景を見ることができます。

嵯峨野一望の長尾山
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ハイキングルートの途中に位置する京見峠からも、その名の通り市内を望むことができます。

<長尾山の基本情報>
住所:京都府京都市右京区北嵯峨朝原山町
アクセス:嵯峨天皇嵯峨山上陵から20分ほど尾根を歩いて京見峠へ、そこからさらに約20分ほど山道を登って山頂。
又は、後宇多天皇陵から、約10分ほど長刀坂方向へ進むと登山口。そこから尾根伝いに約30分ほどで山頂。

神々しい松尾山

神々しい松尾山
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標高276mの松尾山からの見どころは、嵐山・渡月橋を直下に縦に見下ろす景色です。

松尾山山頂の展望は開けていませんが、近くに展望の良い展望所があり、上の写真のように、桂川の南北にかかる渡月橋を見ることができます。

神々しい松尾山
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松尾山の登山道は京都一周トレイルのハイキング道としても整備されていて、目印がわかりやすく設置されているので、大変歩きやすい道です。

松尾山の麓には、創建が奈良時代の松尾大社の境内が広がっています。松尾大社は、平安京遷都後、東の賀茂神社(賀茂別雷神社・賀茂御祖神社)とともに「東の厳神、西の猛霊」と並び称されたとされています。松尾山は、そんな松尾大社のご祭神を祀っている磐座のある山です。

神々しい松尾山
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松尾山の東側が、桂川、嵐山・嵯峨野で、山を隔てて西側には苔寺で知られる西芳寺があり、沢に沿って西芳寺川が流れています。

上の写真は、展望所から見える愛宕山です。

<松尾山の基本情報>
住所:京都府京都市西京区松尾谷松尾山町
アクセス:阪急嵐山駅からすぐの、京都一周トレイル西山コース標識26番が登山口。そこから展望所まで直登徒歩約35分、さらに山頂まで徒歩約5分。

又は、西芳寺(苔寺)裏手の京都一周トレイル西山コース標識51番が登山口。
そこから展望所まで尾根伝いに徒歩約40分、さらに山頂まで徒歩約5分。

眺望抜群の嵐山

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標高382mの嵐山からの見どころは、目の前に大きく広がる京都市内と市内の先に見える東山連山、比叡山の織りなす絶景です。

松尾山から尾根伝いに30分ほどさらに山を登っていったところに、嵐山があります。観光名所の「嵐山」の名の由来の嵐山です。

眺望抜群の嵐山
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山頂は木々に覆われていて、眺めは良くありませんが、山頂に作られていた砦跡を巡ると、展望の良い場所に出ます。

眺望抜群の嵐山
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この高さまで登ってくると、嵯峨野方向の広沢の池もはるか下に見えます。

<嵐山の基本情報>
住所:京都府京都市西京区嵐山元禄山町
アクセス:松尾山山頂近くの京都一周トレイル西山コース標識33番が、嵐山山頂への登山道入り口。そこから尾根道を登って約30分ほどで、山頂。

これで嵐山・嵯峨野観光も一味違って見えるはず

今回紹介した山々は、どこも、上り始めから30分〜1時間程度のハイキング(トレッキング)で山頂に立つことができます。嵐山・嵯峨野観光の折には、観光名所と共に、ぜひ一汗かいて得られる絶景を、堪能してみてください。ただ、低山とはいえ、山登りの準備(歩きやすい靴、服装、水分、など)は忘れずに!

2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2012/11/25−2020/05/29 訪問

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