写真:Naoyuki 金井
地図を見る目黒駅近くにある都内有数の急坂行人坂の途中にあるのが「大圓寺」。寺伝によれば江戸時代初期、出羽三山の一つ湯殿山の行者である大海法印が大日如来を本尊として道場を開いたのが始まりと言われています。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る正面にある風格ある本堂には、徳川家康を模したともいわれている「大黒天」が祀られています。江戸時代より江戸裏鬼門守護・江戸三大黒の一つ「開運出世大黒天」として崇敬されており、現在は山手七福神の一つとして新年ともなると多くの参詣者が訪れています。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るご本尊は本堂の左側にある釈迦堂に安置されている「生身釈迦如来」。この如来像の中に、白銅菊花双雀鏡や女性の髪の毛などが納められいることから“生身”と言われ、国の重要文化財に指定されている鎌倉時代のものです。御開帳日が決まっていますのでお姿を拝顔したい方はその日に参拝して下さい。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る境内のどこからでも気になってしまうオーラを放っているのが、本堂の前に鎮座している「薬師如来像」。薬師如来とは、文字通り薬壺を持ち病気を治す仏様で病気平癒のご利益で知られていますね。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る始まりは昔、身体の悪い箇所に金箔を貼ると病や患いから救われるので、自分の身体の気になるところと同じ箇所に金箔を貼れば悪い部分を治してくれるとの薬師如来のお告げに由来しています。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る金箔は寺務所で500円で授与されています。金箔3枚1セットなので身体の気になる3か所に貼れます。勿論、1か所に3枚貼っても良いですし、家族、友人の分として貼っても良いそうです。
全身金箔だらけなのは、それだけ祈願者が多いという事です。くれぐれもご自愛くださいね。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る身体の悩みが解消されたら心も癒されましょう。
境内の左手に奇妙なお地蔵様が立っています。顔や手が溶けたような姿から「とろけ地蔵」と呼ばれています。
江戸時代に品川沖で漁師が海から引き揚げたもので、「悩み事をとろけさせてくれる」として信仰されたと言われています。心と身体の悩みをスッキリさせて明日からの活力を満たしましょう。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る最後に史跡も参拝しましょう。
その一つが境内の一画にある五百羅漢像などを含む都の重要文化財の「石仏群」。これは江戸三大大火の一つ「行人坂の大火」の20000人とも云われる犠牲者を供養する為、50年かけて造られたものなのです。因みに大圓寺は、大火の責任を取らされて70年余り再建が許されませんでした。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るもう一つは本堂の右手にある「阿弥陀堂」。この阿弥陀堂には、区の重要文化財の阿弥陀三尊像とともに放火事件の“八百屋お七の物語”で名高い「お七地蔵」が祀られています。これはお七の恋人吉三が西運という僧になり、大圓寺の隣にあった明王院でお七の菩提を弔うお七地蔵を造り、後に明王院が大圓寺に吸収されたことに由来しています。
行人坂の大火に八百屋お七の物語と、火災の中に悲しく切ない歴史を垣間見ることでしょう。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る開運や出世など他にも様々なご利益がいただけ、史跡や文化財など見所も沢山ある大圓寺。一度ご参拝してみてはいかがですか。
住所:東京都目黒区下目黒1丁目8-5
電話番号:03-3491-2793
アクセス:目黒駅から徒歩3分
2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
Naoyuki 金井
首都圏の神社を中心に小さな歴史絵巻を集めているジンジャーハンター。パワースポットのみならずサブカルやグルメなど、ニッチでギークな旅を紹介しています。皆様の旅にレアな彩を添えられれば、この上ない喜びです…
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
旅行ガイドを検索!
(2025/2/9更新)
- 広告 -