赤穂「尾崎・御崎地区」歴史と文化を感じるフォトジェニックな風景を

赤穂「尾崎・御崎地区」歴史と文化を感じるフォトジェニックな風景を

更新日:2020/09/27 16:08

阿部 吾郎のプロフィール写真 阿部 吾郎 フリーカメラマン、ライター、日本旅のペンクラブ会員、日本旅行写真家協会会員
兵庫県赤穂市は、大きく赤穂中心地区、尾崎・御崎地区、坂越地区、有年地区の4つの地区に分かれます。今回は、風景写真や記念写真撮影に適したスポットが多い「尾崎・御崎地区」についてご紹介してまいります。
赤穂の市街地のうち、千種川を境に東側の山側が尾崎地区、海側が御崎地区です。「赤穂の塩」を含めた、赤穂の歴史や文化を感じさせてくれる一帯です。カメラ片手に個性的でフォトジェニックな風景を巡ってみましょう。

昨今の状況により、施設等の営業日や営業時間などに変更が生じている場合があります。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。また、Go To トラベルキャンペーンについては全国で一時停止となっています。お出かけの際はしっかりと新型コロナウイルスの感染予防および拡大防止対策をして行動しましょう。(トラベルjp)

赤穂八幡宮

赤穂八幡宮

写真:阿部 吾郎

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赤穂八幡宮は、1406年創建の古社で江戸時代になって尾崎地区の塩田開発が進む中、歴代藩主の信仰を受けました。尾崎地区を代表する観光スポットです。
鳥居の奥に石橋、灯篭、本殿が見え、山の緑も加わって趣のある構図が作れます。

赤穂八幡宮

写真:阿部 吾郎

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本殿の左右に、翼を広げたように長堂が伸びており、多くの絵馬が飾られています。江戸時代の日付が入ったものもあります。
坂越地区の大避神社や有年の八幡神社も同じような構造になっており、赤穂の神社建築の代表的な型と言えるでしょう。

赤穂八幡宮

写真:阿部 吾郎

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赤穂八幡宮の境内にある、大石良雄(内蔵助)お手植えと伝えられている櫨(はぜ)の木です。写真の右奥の伸びている道が、後程ご紹介する「信仰への道」です。

<赤穂八幡宮の基本情報>
住所:兵庫県赤穂市尾崎203
電話番号:0791-42-2268
アクセス:JR播州赤穂駅から車で10分

信仰への道と普門寺

信仰への道と普門寺

写真:阿部 吾郎

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赤穂八幡の横に「信仰への道」と記された道標が立っており、その先に細い道が延びています。この道が、これからご紹介する普門寺等への参道。車は通行できませんので、散歩しながら写真を撮るのにおすすめの道です。

信仰への道と普門寺

写真:阿部 吾郎

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普門寺の建物は、昭和32年に移築されたもので、ステンドグラスが使われたモダンな造りとなっています。

信仰への道と普門寺

写真:阿部 吾郎

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お堂に祀られている十一面観音菩薩像は平安前期の作と伝えられており、元は京都の神護寺に祀られていたものが、戦国時代に戦火を免れて移されたものです。
国の重要文化財に指定された貴重なもので、通常このような仏像は撮影禁止なのですが、このお寺では自由に撮影ができます。

拝観は無料です。お堂脇の建物でお寺の方に一言声を掛けて入りましょう。運がよければ、女性の住職さんのお話を聞けるかもしれません。

<普門寺の基本情報>
住所:兵庫県赤穂市尾崎825-2
電話番号:0791-42-3669
アクセス:JR播州赤穂駅から車で赤穂八幡宮まで10分+徒歩5分

ノット岩とおせど

ノット岩とおせど

写真:阿部 吾郎

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赤穂八幡宮から徒歩5分ほどの場所に、宝崎神社という小さな神社があります。ここの境内に、海の波打ち際にあるような大きな岩があります。陸地にこういう岩があるのは、ちょっと不思議な光景。この岩は「ノット岩」と呼ばれています。昔は、ここが海岸線であったことがわかります。

神功皇后が三韓征伐の帰りに大嵐に会い、この岩に立って祝詞(のりと)を唱え海を鎮めたと言われています。後に、のりとがなまってノット岩と呼ばれるようになりました。
なお、現在岩の頂上は海抜5メートルの位置にあります。

<宝崎神社の基本情報>
住所:兵庫県赤穂市尾崎618番地
アクセス:JR播州赤穂駅から車で10分

ノット岩とおせど

写真:阿部 吾郎

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普門寺から徒歩5分ほどの場所に、大石内蔵助とその家族が赤穂城明け渡しの直前から京都山科へ旅立つまでの約二カ月の間、仮住まいをした場所があり「おせど」と呼ばれています。

牛石・馬石と呼ばれる一対の石があり、これは元々赤穂城の本丸の中庭園にあったもの。石は薩摩のもので、島津候から浅野候へ送られたものと伝えられています。
左側の牛石の方は、かなり牛に近い形で、ちょっとユーモラスな感じがします。

ノット岩とおせど

写真:阿部 吾郎

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おせどには、牛石・馬石の他、大石内蔵助が祀ったとされる小さな稲荷社があるぐらいで、特に建物等は残っていません。「大石良雄仮寓地」の石碑がひっそりと立っています。

<おせどの基本情報>
住所:兵庫県赤穂市尾崎738-3
アクセス:JR播州赤穂駅から車で10分

兵庫県立赤穂海浜公園

兵庫県立赤穂海浜公園

写真:阿部 吾郎

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ここからは、御崎地区のスポットをご紹介します。御崎地区の海岸沿いの一帯は、以前は多くの塩田があった場所です。赤穂の塩の伝統を引き継ぐ製塩会社は今でも赤穂にありますが、工場での生産に変わっており、現役の塩田はありません。

この塩田があった広大な場所は、現在では「兵庫県立赤穂海浜公園」として整備されています。園内には、遊園地「タテホわくわくランド」「赤穂市立海洋科学館・塩の国」・「動物ふれあい村」の他、無料で利用できる公園、人工湖、芝生広場などが設置されています。

上の写真の公園内にある池ですが、塩田跡に整備されているため海水です。塩の満ち干で水の量が増減し、海の生物が観察できます。

兵庫県立赤穂海浜公園

写真:阿部 吾郎

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海浜公園の海岸沿いに「唐船山」という小さな山があります。宝物を積んだ唐船が沈没し、土砂に埋まって島となったと言われています。この言い伝えにちなんで、海浜公園の広場に難破船を模した遊具があります。子供用の遊具とはいえ、結構すばらしい出来で、いい被写体になります。

海浜公園の開園時間は、9時から17時で火曜日は休園です。入園は無料。

<兵庫県立赤穂海浜公園の基本情報>
住所:兵庫県赤穂市御崎1857-5
電話番号:0791-45-0800
アクセス:JR播州赤穂駅から車で10分

兵庫県立赤穂海浜公園

写真:阿部 吾郎

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兵庫県立赤穂海浜公園の中にある「赤穂市立海洋科学館・塩の国」は、様々なタイプの塩田を復元展示する施設です。中でも、ひときわ目立つ「流下式塩田」はまるで巨大なほうきのような姿です。これは「枝条架(しじょうか)」と呼ばれ、ここに海水を流し風力によって水分を飛ばし塩を得ます。独特な形をした構造物ですので、様々な角度から撮ってみてください。

ここでは、建物内で「海洋・塩・赤穂の自然」に関する展示を見られる他、無料で塩づくり体験もできます。入館料は200円(小・中学生100円)、見学は9時から16時30分(最終入館は16時)、火曜日はお休みです。

<赤穂市立海洋科学館・塩の国の基本情報>
住所:兵庫県赤穂市御崎1891-4
電話番号:0791-43-4192
アクセス:JR播州赤穂駅から車で10分

伊和都比売神社ときらきら坂、御崎海岸遊歩道

伊和都比売神社ときらきら坂、御崎海岸遊歩道

写真:阿部 吾郎

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伊和都比売神社は、赤穂御崎の先端に位置する、千年以上の歴史を持つ式内社です。古くから若い男女による姫神信仰が盛んで、現在でも恋愛成就のパワースポットとして人気を集めています。
この神社の周辺では、美しい瀬戸内の風景が見られ、また温泉街としても知られています。

晴れた日に、社殿を背にして海に向かって写真を撮ると、鳥居の向こうに海と空が一体となったきれいな写真が撮れます。もっと鳥居に近寄って撮っても、いい構図が得られます。

<伊和都比売神社の基本情報>
住所:兵庫県赤穂市御崎2
アクセス:JR播州赤穂駅から車で17分

伊和都比売神社ときらきら坂、御崎海岸遊歩道

写真:阿部 吾郎

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伊和都比売神社の駐車場から遊歩道の方に降りていく坂道は「きらきら坂」と呼ばれており、イタリアンレストラン、手作りジェラートのお店、おしゃれな雑貨屋さん、ギャラリーなどが並んでいます。毎月第三日曜日に、「御崎マルシェ」が開催されています(2020年9月まで中止、再開未定)。

風景としても美しい場所ですので、石畳の坂道での記念撮影にもってこいです。

伊和都比売神社ときらきら坂、御崎海岸遊歩道

写真:阿部 吾郎

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伊和都比売神社の鳥居の下から、海岸沿いに赤穂御崎遊歩道が整備されています。引き潮の時だけ渡れる「たたみ岩」や、大石内蔵助が赤穂を去る時に何度も見返したと言われる「大石名残の松」などが見られます。

この遊歩道、伊和都比売神社の近くをちょっと散歩するだけでも楽しめますが、ずっと歩いて行くと「福浦海水浴場」や「大塚海岸」まで続いており、海辺の散歩を楽しむことができます。

忠臣蔵だけではない赤穂の歴史と文化

赤穂の観光というと、赤穂城跡を中心とした赤穂浪士関連の史跡がメインとなりますが、もうひとつ赤穂で思い浮かぶものと言えば「赤穂の塩」です。この赤穂の塩、それを生み出す赤穂の海、それらにまつわる歴史や文化を感じられるのが、尾崎・御崎地区です。
派手さはないものの、赤穂らしい、味わい深い風景に出会える場所ですので、カメラを片手にのんびりと散歩してみてください。

2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/05/13−2019/05/15 訪問

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