北海道最南端の夕日も!日本最北の城下町・松前を巡ろう

北海道最南端の夕日も!日本最北の城下町・松前を巡ろう

更新日:2020/09/28 15:20

浦賀 太一郎のプロフィール写真 浦賀 太一郎 週末トラベラー
北海道最南端の町・松前。桜の名所として知られる日本最北の城下町ですが、桜以外にも多くの魅力があるんですよ!最南端の白神岬からは、海峡を挟んで津軽の龍飛岬を望み、日本海へ沈む夕日はグッと胸を撃ちます。日本100名城・松前城をはじめ、往時の松前を偲べる名所も盛り沢山。北前船の寄港地としても栄え、その賑わいは「江戸を凌ぐ」とさえ称えられたほど。今回は、そんな松前の魅力をお伝えします!

まずはここ!観光拠点「道の駅 北前船松前」

まずはここ!観光拠点「道の駅 北前船松前」

写真:浦賀 太一郎

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松前に来たら、まず訪れたいのが「道の駅 北前船松前」。ここで観光情報を入手し、松前漬などの特産品を買うことができます。平成30(2018)年に完成した「うみ風テラス」からの眺望は絶景で、快晴の日は津軽海峡を眺め、青森の龍飛崎や岩木山をも遠望することができます。

まずはここ!観光拠点「道の駅 北前船松前」

写真:浦賀 太一郎

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ランチを楽しめる「うみかぜ食堂」では、松前本まぐろ丼や、郷土料理の松前岩のり段重、特製ラーメンやカレーなど、メニューは多彩です。ちょっと小休止なら、直焙煎コーヒーや、北前船松前のオリジナルレシピで作られた無添加ソフトクリームなどいかがでしょうか!

まずはここ!観光拠点「道の駅 北前船松前」

写真:浦賀 太一郎

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駅名に「北前船」の名を冠しているように、松前は江戸時代に北前船の寄港地として大いに賑わい、「松前の春は江戸にもない」とまで謳われるほどの港町でした。うみ風テラスからは、北前船が接岸する福山波止場の名残を見ることができます。

<道の駅 北前船松前の基本情報>
住所:北海道松前郡松前町字唐津379
電話番号:0139-46-2211
アクセス:函館から車で約2時間
開館日:9:00〜17:00(うみかぜ食堂は11:00〜15:00)
※GWや連休などは延長営業を予定。年中無休(12/30〜1/2は除く)

日本最後の城は北海道に!松前城は必見

日本最後の城は北海道に!松前城は必見

写真:浦賀 太一郎

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日本100名城に選定されている松前城。残念ながら天守は昭和の時代に焼失してしまいましたが、本丸御門(写真左)は現存で、国の重要文化財に指定されています。また、北海道有形文化財として、本丸表御殿玄関も城内に保存されています。

日本最後の城は北海道に!松前城は必見

写真:浦賀 太一郎

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松前城は、別名福山城とも言い、元は福山館(ふくやまだて)と呼ばれていました。その名の通り「館」程度の規模でしたが、幕末に至り、津軽海峡に出没する外国船の脅威に備え、日本で最後の近世城郭が整備されました。

日本最後の城は北海道に!松前城は必見

写真:浦賀 太一郎

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天守は外観復元されており、最上階の3階からはお城の本丸や城下の様子が窺え、津軽海峡の絶景が広がっています。城内では他にも「最新」かつ「最後」らしく、石積みの完成形ともいえる切込接の亀甲積み石垣や、石垣に遺る旧幕府軍の軍艦から発射された砲弾の弾痕を見ることもできます。

<松前城の基本情報>
住所:北海道松前郡松前町字松城144
電話番号:0139-42-2216
アクセス:道の駅 北前船松前から車で約5分
開城日:天守閣4/10〜12/10の9:00〜17:00(入館時間は16:30まで)、松前公園内は制限無し

江戸時代の活気を伝えるテーマパーク!松前藩屋敷

江戸時代の活気を伝えるテーマパーク!松前藩屋敷

写真:浦賀 太一郎

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北海道唯一の城下町である松前は、幕末には6000人あまりの人口があり、近江商人や北前船によって盛んに交易が行われていました。「松前藩屋敷」は、維新後の混乱によって失われた、活気にあふれた松前の江戸時代の様子を今に伝えるため、建物14棟が再現されています。

江戸時代の活気を伝えるテーマパーク!松前藩屋敷

写真:浦賀 太一郎

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武家屋敷、奉行所、廻船問屋、商家や旅籠が再現され、町並みを歩いてみると、外観だけでなく、内装も往時の雰囲気が再現されていて、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分になれます。

江戸時代の活気を伝えるテーマパーク!松前藩屋敷

写真:浦賀 太一郎

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甲冑の着付け体験では、武将や足軽、お殿様やお姫様に扮し、時代劇の主役(脇役?)になったつもりで街を練り歩くことができます。桜の城下町というイメージがありますが、7月下旬〜8月上旬に咲く、遅咲きの紫陽花も素晴らしく、松前の夏の名物となっています。

<松前藩屋敷の基本情報>
住所:北海道松前郡松前町字西館68
電話番号:0139-43-2439
アクセス:道の駅 北前船松前から車で約10分
開館日:4月上旬〜10月末 9:00〜17:00(最終入館16:30)

北海道最南端!白神岬の夕日

北海道最南端!白神岬の夕日

写真:浦賀 太一郎

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日本最北の城下町である松前は、北海道では最南端に位置する町です。白神岬は、町の中心部から車で15分くらい走って行くことができます。岬の駐車スペースには北海道最南端の碑が設置されています。「あなたは今北海道最南端に立っております」と、実に粋な台詞が刻まれています。こういう計らいは、岬好きにはたまりませんね!

北海道最南端!白神岬の夕日

写真:浦賀 太一郎

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白神岬から、青森県津軽半島最北端・龍飛崎の距離は、津軽海峡を挟み19.2km。本州と北海道の距離としては屈指の近さです。ちょっと望遠の効くカメラを持っていれば、龍飛埼灯台や、山地に林立する風力発電の風車を捕らえることさえもできます。

北海道最南端!白神岬の夕日

写真:浦賀 太一郎

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岬といっても、突き出したような地形ではなく、国道が目の前に走り、なだらかなのでアクセスは簡単です。日本海に沈む夕日は海岸から眺めることができ、水平線の向こうへ完全に没するまでしっかりと見送ることができます。魂をゆさぶられる絶景ですよ!

<白神岬の基本情報>
住所:北海道松前郡松前町字白神
アクセス:道の駅北前船松前から車で約15分
見学時間:散策自由

JR松前線の遺構を巡る!夜の慕情も佳い

JR松前線の遺構を巡る!夜の慕情も佳い

写真:浦賀 太一郎

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白神岬から松前へ向かう国道228号沿いには、JR松前線の遺構を見る事ができます。線路は撤去されていますが、陸橋が古代の立柱を思わせる出で立ちでそびえています。

JR松前線の遺構を巡る!夜の慕情も佳い

写真:浦賀 太一郎

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松前の市街地には、JR松前線の終着駅・松前駅の跡地碑が建立されています。石碑とともに松前線のあゆみが掲げられています。周囲には花壇が整備され、かつては北海道最南端の駅であった松前駅が、いかに町民から愛されていたかが伝わってきます。

JR松前線の遺構を巡る!夜の慕情も佳い

写真:浦賀 太一郎

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最後に、松前の慕情にあふれる夜を紹介します。津軽海峡に浮かぶお月さまはどこか優しげで、静かな町を照らします。白神岬から眺める津軽半島は、点々と見える岬の灯りが、思いの外近く感じられますよ。

写真は松前城の二重太鼓櫓跡からのもの。道の駅 北前船松前のすぐ傍に架かる松城橋から眺める海やライトアップされた松前城の景色も佳いですよ!

行ってみよう!北海道最南端の町へ

海峡を挟み本州とほど近い松前。北前船によって養われた多彩な文化が根付き、往時の活気を今に伝えます。城下には、老舗の温泉旅館もあるので、のんびり松前に浸かって、上ノ国や江差を目指してみるのもおすすめですよ!

2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/08/01−2020/08/02 訪問

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