写真:土庄 雄平
地図を見る元々、室町時代に曹洞宗の寺院として開かれた「香積寺」。かつて南北朝時代に、摂政や関白を歴任した貴族・二条良基が寄進したことでも知られ、三河地方の中でも由緒正しい寺院です。地元の有力大名・足助氏の庇護のもと、中世にわたって繁栄してきました。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな「香積寺」が、実は今回紹介する"香嵐渓"を生み出した存在。江戸時代、11代目の三栄和尚が、お寺の麓にある巴川沿いに、もみじの木を植え始め、代々その植樹は受け継がれ、いつしか紅葉の名所として知られるようになりました。
そして大正末期から、地域住民により、更にもみじの木が植えられ、その数は約4000本に!「香嵐渓」と名付けられ、東海エリアを代表する紅葉名所の地位を確立したのです。
写真:土庄 雄平
地図を見る実際に訪れると、筆舌に尽くしがたい圧巻の紅葉を見せてくれる「香嵐渓」ですが、最盛期になるとその混み具合は尋常ではありません。道に列ができて、立ち止まることができないほど、人でごった返します。
そこで今回は、混雑している中でも、香嵐渓の紅葉をゆったりと満喫できる攻略法をご紹介!誰でも実践できるので、ぜひ試してみてください。
まず最初はアクセスについて。「香嵐渓」へ行く道は、国道153号線と国道420号線の二つありますが、豊田市街とつながる国道153号線は、紅葉の時期は大渋滞することが多いです。そのため、国道420号線か、少し国道153号線を迂回して向かうと良いでしょう。
そうすれば香嵐渓の近くまでスムーズにいくことができ、結果的に時間を短縮できます。途中で見られる日本の原風景的な、田舎の景観も楽しめますよ!
写真:土庄 雄平
地図を見る「香嵐渓」に到着した後は、中心部にある三州足助屋敷を目指して散策しましょう!ひとたび、足を踏み入れれば、そこは赤一色の世界。包み込むように、紅葉のトンネルが広がっています。
そんなこの散策道では、人の流れに乗らないことがポイント!基本的に道の端を歩き、所々空いた空間を見つけたら、そこで立ち止まって紅葉を鑑賞すると良いでしょう。あまり空間が取れないため、iPhoneなど広角のスマートフォンが撮影の役に立ちます。
写真:土庄 雄平
地図を見るなお実は、散策道は二つ並行して走っているのですが、混雑を回避して楽しみたいなら、そのうち上側を歩く道の、川寄りを歩くことをオススメします。そうすれば、木をやや俯瞰する形となり、周囲の人を気にせず、紅葉を楽しむことが可能です。
写真:土庄 雄平
地図を見るまたこの散策道から、時折川を挟んで東屋が見られることも!この東屋と紅葉をいかに組み合わせるか?構図を探しながら、いろいろ姿勢や立ち位置を変えてみるのも面白いです。
香嵐渓では様々な紅葉シーンを楽しめるので、カメラが趣味の方は広角から望遠までいける標準ズームレンズあたりを持っておくと、撮り損じる心配がないでしょう!
写真:土庄 雄平
地図を見る続いて、散策時のもう二つ目のポイントが、河原へ降りること。散策道は誰でも必ず歩きますが、この河原まで降りてくる人は少なく、人混みから離れてゆったりと紅葉を鑑賞できます。
先ほどとは一味違い、今度は紅葉を下から見上げる構図!一本一本、木の存在感が際立ち、清流へと枝垂れる様は、本当に見応えがあります。
写真:土庄 雄平
地図を見るまた香嵐渓の中心部から、敢えて離れてみるのも一つの楽しみ方。香嵐渓のトレードマークの待月橋を望む「巴橋」は、基本的に駐車場から歩く人の一部が使うのみで、人が集中することはありません。
しかしながら、見渡せばこの絶景!美しい清流と鮮やかな紅葉が織りなす唯一無二の景色を堪能できます。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして向こう側の待月橋の周辺は、紅葉が川へ映り込み、香嵐渓らしい風情が漂います。橋の欄干が朱色なのも、完全に景色とマッチしていますね!
ただただひたすらに美しい晩秋の渓谷。溜息をつきながら、時が経つのを忘れて、心ゆくまでじっくりと眺めてみてはいかがでしょうか?
写真:土庄 雄平
地図を見る東海エリアを代表する紅葉名所「香嵐渓」。巴川を鮮やかに彩る紅葉は本当に見応えがあり、思わず立ち尽くしてしまう絶景の連続です!しかしながら、難点はとても混みやすいということ。特に11月中旬から下旬の土日祝日には、身動きが取れないほど行列ができることがあります。
そんな時には、今回ご紹介した方法を実践してみてください!きっと人混みの中でも、癒しの紅葉を満喫できるはず。
住所:愛知県豊田市足助町飯盛
アクセス:
東海環状自動車道 豊田勘八IC下車、国道153号飯田方面へ13km
猿投グリーンロード力石IC下車、国道153号飯田方面へ9km
※この道は混むため、国道420号線か、少し国道153号線を迂回して向かうのがオススメです
2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2023/12/9更新)
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