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地図を見る「こちらは、志布志市志布志町志布志の志布志市役所志布志支所です。」
じっと見続けているとゲシュタルト崩壊が起こってしまいそうなほどに「志」が並んだ看板。これは鹿児島県志布志市にある志布志市役所の志布志支所に置かれているものです。珍地名と揶揄されていたのを逆手に取ったこの看板は、メディア等でもたびたび取り上げられて全国でも有名な存在になり、今や志布志の名物のひとつにもなっているのです!
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地図を見るそもそもなぜこのような「志」づくしな地名ができたのか?それを紐解いていくと、発端はいわゆる平成の大合併。
現在の志布志市は旧志布志町、有明町、そして松山町が2006年に合併してできた市。志布志市の地名には旧町名を大字の前に冠しているため、旧志布志町には志布志市志布志町〇〇という志布志の連続がまず発生。さらに旧志布志町には大字で志布志という地名があったため、志布志市志布志町志布志という地名が誕生したのです。
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地図を見るそして志布志市の市役所は旧有明町役場に置くことになったため、旧志布志町役場は志布志市役所の志布志支所となってしまいます。その志布志支所が置かれている場所こそが、志布志市志布志町志布志だったため、志にあふれる名物看板誕生へとつながったのです。
そんな名物看板を一目見ようとわざわざ全国から足を運ぶ人も増えてきた近年、ネット界隈がザワつきはじめてきました。なんと志布志市市役所に移転の噂が・・・。
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地図を見る噂は現実のものとなり、2021年1月に現在旧有明町役場に位置する志布志市役所本庁が、志布志市役所志布志支所の場所へと移転することが決定!つまり現在の「志布志市役所 志布志支所」が、「志布志市役所」へと短くなってしまうことになったのです。
今後あの名物看板はどうなるの?と心配される方も多いでしょうが、やはり観光資源のひとつとなっていることを志布志市も重々承知しているとのことで、今の看板を生かしつつリニューアルするとのこと。これは逆に楽しみですね。ただ、現状の看板が見たい方は2020年のうちにお急ぎあれ!
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地図を見る志にあふれているのは役所だけではありません。関西と九州を海路で結ぶ「フェリーさんふらわあ」は、大阪と別府、神戸と大分、そして大阪と志布志を結ぶ3航路あります。そのフェリーさんふらわあが接岸する志布志港もまた、その住所は志布志市志布志町志布志。
公道上に設置されている案内看板でさえも「ちょっとそれ、狙ってやってません?」と思えるような出来だったりします。
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地図を見るそしてフェリーさんふらわあが接岸する岸壁にも「志あふれるまち志布志市」として、「ここは、鹿児島県志布志市志布志町志布志3292にある志布志港です。」と、隠すことなく狙っちゃってます・・・。
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地図を見るそしてフェリーターミナル内に置かれている顔はめパネルでは、志布志市観光特産品協会の公式キャラクター「志武士(しぶし)ししまる」や西郷どんと一緒に記念撮影が可能。しかしここにもよく見るとしっかり住所が記載!このように志布志港にも志があふれているのです。
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地図を見るJR志布志駅はJR九州の日南線の終着駅。かつては国鉄の志布志線、大隅線も乗り入れていた一大ターミナルであり、その名残は隣接する志布志鉄道記念公園に残されています。
鉄道網は縮小したものの、高速道路網の整備や志布志港の国際バルク戦略港湾としての整備が進み、今後は旧志布志町エリアが経済発展の核となることから今回の市役所庁舎の移転計画が進んだのです。
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地図を見るちなみにJR志布志駅のお手洗いの入口には「男志」「女志」・・・。だんし、じょしとでも読むのでしょうか、まさに志布志専用暖簾。駅にもやはり志があふれていました。
提供元:写真AC
https://www.photo-ac.com/志ばかりでお腹がいっぱいになってしまう人もいるかもしれませんが、志布志まで来たのなら名物も食してみてはいかがでしょうか?鹿児島県は何を隠そううなぎの養殖生産量が日本一。さらにここ志布志市は鹿児島県内でうなぎの養殖生産量が常にトップクラスといううなぎの町でもあるのです!
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地図を見る志布志でうなぎを食べてみたい人にオススメは、道の駅ならぬ「うなぎの駅」。鰻の養殖、蒲焼の製造・販売を行う「山田水産株式会社」が2017年にオープンさせたもので、志布志はうなぎの生産量が多いのにそれを食べられる店が少なかったという悩みを解決すべく誕生したのです。抗生物質などを使用しない、無投薬養殖にこだわった自慢のうなぎは絶品!
そんなうなぎ料理のレストランや売店が併設され、今や志布志の観光拠点にもなりうる商業施設ともいえます。そしてやはりうなぎの駅も、住所は志布志市志布志町志布志1286-8。やっぱり志にあふれているのです。
志布志は鎌倉時代から伝わる由緒ある地名。かつてこの地を訪れた天智天皇に滞在中に主人の妻と侍女がともに布を献上したから「上からも下からも志として布を献じたことは誠に志布志である」と感激されたことがその由来とされています。まさに昔から志にあふれる地だったということですね。とにかく名物の志だらけの看板を見たい方は2020年の内にお急ぎを、そして志布志観光をお楽しみください!
2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2023/12/9更新)
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