昭和8年に国の名勝に指定されたつつじが岡公園は、樹齢800年のやまつつじを初め、50品種、約1万株のつつじが一斉に花を咲かせます。また、平成6年に宇宙飛行士の向井千秋さんが、つつじの種をスペースシャトルに搭載し帰還後開花させた宇宙つつじを見ることができます。毎年4月中旬〜5月中旬まで、つつじまつりが開催され、その期間、館林駅からシャトルバスも運行されます。
つつじと聞けば庭木に植えられた低木の植物を思い浮かべますが、樹齢800年ともなると大木に成長します。公園内の散策ルートにはつつじのトンネルもあるので、体全体でつつじと触れ合うことができます。また、正面入り口近くにあるトイレは、上半身がガラス張りになっていてトイレの中からもつつじを見ることができます(注、男子のみ確認済)。
6月初旬〜下旬にかけては、つつじが岡第2公園、旧秋元別館横で花菖蒲まつり、7月中旬〜8月中旬には、花ハスまつりが開催されます。城沼には、約30万株の花ハスが自生しており、期間中には、「花ハス遊覧船」が運行されます。
ハスの花は日の出とともに蕾が開き始め8時頃には閉じてしまいます。それを3日間繰り返し、4日目の朝、花はもっとも大きく開き、2度と閉じることなく落ちてしまいます。花ハスをご覧になる方は早起きをしてくださいね。
館林郊外の多々良沼から流れる多々良川沿いに建てられた群馬県で2番目の県立美術館。敷地面積は約7万5千平米、建屋面積は約6千平米、広い敷地一面に青々とした芝生に覆われています。平成13年に開館された建物は、広場を中心に半円を描くように建てられており、主役は館林の自然を表現した広場です。
美術館のエントランスから広場に面したところに池が配置されているので、建物が水に浮かんで見えます。受付で入館を済ませ渡り廊下を通った第1展示室には、フランスの彫刻家フランソワ・ポンポンの作品が展示されています。なめらかな曲線を描いた「白熊」や「ふくろう」を見ていると心が温まります。展示室の広場側は全面ガラス張りなので、ここが室内なのを忘れてしまいそうです。
美術館は文福茶釜の語呂合わせで、ポンポンの52体の作品を収集しましたが、その内38体が死後鋳造であることがわかり展示することができません、そのため4つある展示室の内、3つは企画展示となっています。
第1展示室から第2〜4展示室に続く回廊も広場側が全面ガラス張りになっているので、流れる水と青い芝生が見えます。美術館の端には、ポンポンのアトリエが再現された別館があり、立木の陰にはベンチが置かれています。
群馬県の形は翼を広げた鶴にたとえられ頭の位置に館林市があります。美術館は広場に向かい半円を描いて建てられているので、群馬県の形を表わしているのでしょう、そうすると頭の位置にある第1展示室が館林市です。
館林市の豊かな水と自然を表現している館林美術館で、フランソワ・ポンポンの作品を鑑賞し、アトリエ前の芝生で大の字に体を伸ばして館林の空を眺めてみませんか。
邑楽町(おうらまち)と館林市にまたがる多々良沼は、面積8ha、周囲7qの広大な沼、西側には、江の島弁財天から勘請されたといわれる浮島弁財天が有ります。美術館から多々良川沿いにはソメイヨシノの並木があり、4月上旬に一斉に桜が咲きます。また、多々良公園西側には、100m以上の藤棚があり、4月下旬〜5月上旬には藤の花のトンネルをくぐることができます。
そして、多々良沼には、たくさんの白鳥が飛来します。11月下旬からシベリヤから飛来し、沼で越冬し、翌年3月ごろに帰ります。主に、1.2mほどのコハクチョウですが、オオハクチョウが来ることもあります。
沼のほとりに佇み、豊かな水を眺めていると、ここが都心から1時間で来られる場所とは思えません!館林は静かにあなたを待っています。
館林は至る所に豊かな水があり、樹木の緑があります。つつじが岡公園、館林美術館、多々良沼公園と3か所とも青々とした芝生が敷き詰められています。その緑の中で鑑賞するアートは心を豊かにしてくれるものです。
昔話の里であり、名勝の地でもあり、企業文化の街、うどんの里など、館林を表する言葉は尽きません。そんな館林はすぐそこです。
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(2025/1/17更新)
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