ウィーンにある王宮(ホーフブルク)はかつてオーストリアを支配したハプスブルク家の居城だった宮殿です。現在その一角に王宮宝物館があり、ハプスブルク家の帝冠や、収集した宝石・装飾品などの豪華な収集品の数々を見ることができます。撮影も可能です。
宝物館のある王宮の近くには、有名な絵画を集めた美術史美術館がありますが、王宮宝物館と美術史美術館、両方に入場できるコンビチケットがあり、少し安く購入できるようになっています。
王宮宝物館では、10世紀後半に作られた神聖ローマ帝国の帝冠や、豪華なオーストリア皇帝の帝冠を見ることができます。1602年、ルドルフ2世の私的な冠として作られた、ルビーやサファイヤ、ダイヤモンドを使用し、真珠を連ねた帝冠は、世界で最も美しい冠のひとつともいわれています。ルドルフ2世の冠は1804年からオーストリア帝国の帝冠ということになりましたが、実際にはその後の戴冠式で、この帝冠は使われませんでした。
プラハで作られた、当時の最高技術を注ぎ込んだ帝冠は、パンフレットや公式ガイドブックにも使われている目玉ともいうべき一品です。帝冠のそばには帝笏(君主が持つ象徴的な装飾杖)と宝珠(十字架が付いた球)が置かれています。
ヨーロッパにおいて、王権の象徴である王冠と王笏、宝珠は君主のための3点セットです。ヨーロッパでは、この3点セットを持った皇帝や国王の肖像画を見ることができます。
その他にも、豪華な皇帝のマントや、ハプスブルク家専用の洗礼のための水差しと水盤、皇帝の肖像画など、帝室ゆかりの品々が展示されています。
ヨーロッパでは、生まれてから亡くなるまでの間、教会に何かとお世話になるため、教会が強い影響力を持っていました。ウィーンにもシュテファン寺院などの立派な教会が建てられています。帝室や貴族所有の宗教関連の絵画や十字架など、状態の良いものが現在でも残されています。
王宮宝物館のコレクションの中にも、豪華な金の十字架や立派な祭壇、聖体顕示台など宗教的な品々があります。多くの宝石で飾られ、細かい細工を施されたこれらの展示は、なかなか見ごたえのある立派なものです。大きなものから小さなものまで、とても凝った造りのものが多数展示されています。
レオポルド1世がハンガリーから購入した、ヒヤシンス「ラベラ」と呼ばれる宝物には、416カラットの巨大なガーネットを中心に、足で剣と笏を持った双頭のワシがかたどられています。ハプスブルク家を象徴するかのようなデザインです。
その他にも、エメラルドでできた、石の形をあまり変えないようにして作られた蓋つきの香油入れも。このエメラルドは世界最大級のエメラルドともいわれています。
宝石で作った花束や、宝石を多く使用したアクセサリーなどの豪華な装飾品は、なかなか見ごたえあり。豪華な展示品の中にはハプスブルク家で収集したものもあれば、各国からの贈答品などもあります。当時のハプスブルク家の勢いの一端をうかがい知ることができます。
コレクションの中には、冠や十字架、装飾品だけではなく、ハプスブルク家の象徴であるタカが装飾されたゆりかごなども展示されています。このゆりかごは、フランス皇帝ナポレオンと、オーストリア皇帝フランツ1世の娘、マリー・ルイーズの子供であるナポレオン2世(ローマ王)が使用したもので、パリ市から贈られました。
この展示室には、ゆりかごの主であるナポレオン2世の両親であるナポレオンとマリー・ルイーズの肖像画も展示されています。
住所:Hofburg,Schweizerhof,1010 Wien
電話番号:+43-1-525240
アクセス:地下鉄3番線Herrengasse駅下車、徒歩5分
2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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