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写真:大木 幹郎
地図を見る大谷石が採掘されているのは、市街中心部から北西に位置する大谷地区。採掘で削られた灰白色の岩山が目立つ地域です。地下も採掘されていて、特に大規模なところがカネイリヤマ採石場跡。地下約30メートルに広がる、約2万平方メートルもの巨大空間。現在は大谷資料館として驚異の地下世界を見学できます。
大谷石は約1500万年前の海底火山の火山灰が堆積してできた凝灰岩。地下に膨大な大谷石の層をもつ宇都宮には、石を掘って使いこなす文化が育まれてきました。
写真:大木 幹郎
地図を見る大谷資料館の採石場跡はまるで地下遺跡の探検。天井の岩盤を支える巨大な柱が林立し、それらに囲まれた未知なる石室がどこまでも続いています。
遺跡らしい景観をつくる壁面の荒い溝はツルハシの跡です。昭和30年代(1955)に採掘が機械化されるまで石工が手作業で採掘。石工たちの奮励により大空洞が広がり、出荷された大谷石が各地の都市づくりの礎となりました。
写真:大木 幹郎
地図を見る大谷資料館の資料展示室には、実際に使われた採掘の道具や採掘方法の資料などが展示。大谷石文化の見識が深まる興味深い資料ばかりです。
<大谷資料館の基本情報>
住所:栃木県宇都宮市大谷町909
電話番号:028-652-1232
入館料:大人800円、小・中学生400円
アクセス:
(車)東北自動車道・宇都宮ICから約15分
(バス)JR宇都宮駅か東武宇都宮駅から立岩行きの路線を利用し資料館入口で下車
写真:大木 幹郎
地図を見る大谷資料館の地下採石場跡は壁面自体も見所。年輪のような手掘り跡のある古い壁は重厚感があります。この幾何学模様の壁は、丸鋸式の採掘機による掘跡。様々な石壁が芸術的にも見える空間を生み出しています。
写真:大木 幹郎
地図を見る地下迷宮のような採石場跡。その所々には印象的なライトアップや、芸術的なオブジェが置かれた空間があります。見学路を隅々まで歩いて、芸術的な意匠を探してみましょう。
なお、採石場跡は地下の冷気が張りつめる天然の冷蔵庫。夏でも肌寒いので上着を持参してください。
写真:大木 幹郎
地図を見るダンジョンや秘密基地をも連想させる、非日常の幻想的な採石場跡。近年では様々なイベント会場やロケ地としても注目されています。ここをロケ地とした劇場公開映画は20作品以上。実に優れた景観の地下空間です。
写真:大木 幹郎
地図を見る大谷と呼ぶ地名に相応しい岩山の谷間で、岩壁を背に建つ名刹が天開山大谷寺。創建は古く平安時代には広く信仰を集め、鎌倉時代に坂東三十三観音の第十九番札所となりました。
鉱山的なイメージがある大谷地区で、採石が始まるのは江戸時代から。ここは灰白色の奇岩が連なる仙郷のような景勝地でもあり、霊場としての文化も育まれました。
写真:大木 幹郎
地図を見る岩窟に潜るようにして建つ観音堂。その奥にあるのが御本尊の大谷観音です。岩壁に彫られた磨崖仏の千手観音菩薩像で、奈良時代後期の作とされる日本最古の石仏。他にもある9体の磨崖仏とともに、国の特別史跡および重要文化財に指定されています。
(堂内撮影禁止)
御本尊のある岩窟は縄文時代の遺跡でもあります。発掘された土器や人骨は境内の宝物館で見学可能です。
<大谷寺の基本情報>
住所:栃木県宇都宮市大谷町1198
電話番号:028-652-0128
参拝料:大人500円、中学生200円、小学生100円
アクセス:
(車)東北自動車道・宇都宮ICから約10分
(バス)JR宇都宮駅か東武宇都宮駅から立岩行きの路線を利用し大谷観音前で下車
写真:大木 幹郎
地図を見る大谷寺参拝の際に外せない場所が、すぐ正面にある大谷公園(入園無料)です。採石場跡の切り立つ岩壁が囲む景観。そして約27メートルもある巨大な観音像、平和観音があります。戦没者供養と世界平和を祈念して彫られた大谷の顔です。
写真:大木 幹郎
地図を見る大谷寺は国指定の名勝でもあります。寺院の背後にそびえる御止山(おとめやま)がその指定地。姿川沿いに約300メートル連なる自然の大岩壁が圧巻。すぐ側の大谷景観公園から存分に大岩壁を眺められます。
写真:大木 幹郎
地図を見る松や広葉樹が伝う大岩壁、緑と灰白色のコントラストが美しい御止山。かつて日光山輪王寺の御用山とされ、一般の立入を禁じたことが名前の由来。頂上には大正天皇が行幸された際の記念碑が建てられています。
なお、御止山へは大谷寺の境内から登ることができます。景観保護のため安全柵などないので足下に十分ご注意ください。
<大谷景観公園の基本情報>
住所:栃木県宇都宮市大谷町1224
アクセス:
(車)東北自動車道・宇都宮ICから約15分
(バス)JR宇都宮駅か東武宇都宮駅から立岩行きの路線を利用し大谷景観公園で下車
写真:大木 幹郎
地図を見る大谷景観公園の散策では、公園からすぐ南にある大山阿夫利神社にもご注目を。この採掘跡の社に祀られているのは山の神(大山祇命)。採掘業の安全と繁栄を祈願する、大谷に根付いた山神信仰の象徴的な場所です。
写真:大木 幹郎
地図を見る採石場から切り出され、各地の都市づくりの礎となった大谷石。宇都宮の市街地にも大谷石を使った建物がたくさん残っており、特に目を引く建物がカトリック松が峰教会の聖堂です。
このロマネスク様式の美しい聖堂は、マックス・ヒンデル氏による設計で昭和7年(1932)の竣工。現存する最大級の大谷石の建物で、国の登録有形文化財に登録されています。
<カトリック松が峰教会の基本情報>
住所:栃木県宇都宮市松が峰1-1-5
電話番号:028-635-0405
アクセス:東武宇都宮駅から徒歩5分
※2020年10月現在は聖堂内部の見学不可
写真:大木 幹郎
地図を見るJR宇都宮駅の近くには市内を代表する旧家の一つ、旧篠原家住宅があります。江戸時代の末期から昭和の戦前まで、醤油の醸造と肥料の販売を営んできた商家。主屋と新蔵は国の重要文化財に指定されています。
明治28年(1895)に建てられた主屋は、1階と2階を合わせて100坪もある大きな建物。1階の外壁は大谷石で覆われ、梁や柱には太いケヤキ材が使われている豪壮な造りです。
写真:大木 幹郎
地図を見る旧篠原家住宅には3棟の立派な大谷石の石蔵も建っています。石蔵のうち内部を見学できるのは生活道具を収納していた文庫蔵(左側)で、主屋より古い嘉永4年(1851)の建築です。
<旧篠原家住宅の基本情報>
住所:栃木県宇都宮市今泉1-4-33
電話番号:028-624-2200
入館料:一般100円、小・中学生50円(市内在住又は通学の高校生以下無料)
アクセス:JR宇都宮駅から徒歩約10分
日本遺産「地下迷宮の秘密を探る旅〜大谷石文化が息づくまち宇都宮」のストーリーを構成する文化財の総数は38もの数。ご紹介したものはほんの一部です。大谷地区から市街中心部まで、マイカー利用でも一日では巡り切れないほど豊富にあります。大谷石文化の公式ウェブサイトもご参考に、魅力的な文化財めぐりをお楽しみください。
大谷石の文化財めぐりは、大谷資料館から始めるのがお勧めです。資料展示室で採石の技術や歴史を知り、地下の大空洞を体験すれば、宇都宮の風景や他の文化財の見方が変わります。大谷地区では国の史跡・名勝・重要文化財に指定されている大谷寺の参拝も外せません。市街中心部では、内部を隅々まで見学できる旧篠原家住宅にぜひお立ち寄りください。
2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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