神奈川県の県西部に位置する「おだわら諏訪の原公園」は約15.4haの広さを有する自然豊かな公園です。三方を丹沢の山々に囲まれ、山麓から吹き降ろす風は爽やかで心身ともにリフレッシュさせてくれます。
園内を管理する「パークセンター」では、公園内で採取された木材を使用して自由にクラフト作品(1作品100円)を作ることができ、毎月のイベント情報なども掲示されています。
バーべキューの予約受付など園内の施設利用はここで行います。また、地元の学芸員を招いた昆虫の観賞会など、子どもから大人まで楽しめるイベントが企画されていますのでぜひ足を運んでみてください!
「パークセンター」からほど近い展望台からは足柄平野を一望できます。富士山を始め、丸いシルエットが印象的な矢槍岳や大雄山など、丹沢の山々を眺望することができます。
時折、強風が吹きつけるので、帽子やパンフレットが飛ばされないようご注意下さい。
「展望広場」には風や光を利用した大型遊具が揃っています。公園内は太陽光発電や雨水利用など、環境にやさしいシステムを取り入れた「環境共生型」をテーマにしているためです。
太陽の光によって天井に虹が映し出される「プリズムルーフ」など、自然の魅力と神秘を体験できる遊具が設置されています。
ハンドルを回して風の奏でる音を聴く「風きり」や、幾何学模様を楽しむ「ぐるぐるモアレ」など、科学的要素を含んだ遊具が多いのも「展望広場」の特徴です。
好奇心を掻き立てられた子ども達が夢中になって遊ぶので、順番待ちをしている光景がよく見かけられます。
「多目的広場」は一面が芝生に覆われた開放的なスペースです。犬の散歩やシートを敷いて読書にふけっている方など、のんびりとした時間が流れています。
手ぶらで公園に来られた方も「パークセンター」において、バランスボールやバトミントンなどの遊具を貸し出していますので、気軽に問い合わせをしてみると良いでしょう。
「おだわら諏訪の原公園」の大人気スポットといえば、「ローラーすべり台」です!全長169mに及ぶ長さは県立公園では最長、平野を一望しながら一気に滑降する爽快感はジェットコースターさながらです。
園内の掲示板には当日の利用状況が告知してあり、天候によっては中止になる場合があります(雨天時は中止)。スタート地点にはスタッフの方が在中しています。その際、お尻に敷くマットの使用を薦められるのでぜひ活用してください!
スタッフの方曰く、「摩擦でおしりが相当熱くなります」という言葉通り、滑走中はかなりのスピードが出ます。両腕など側面の柵に触れると危険ですので、膝を抱える体勢を取り、両足でブレーキをかけながら滑りましょう!
また、手荷物などは柵から落ちると探すのがかなり困難なので、カバンにまとめておくなどしておきましょう。
「ローラーすべり台」の終着点はクッション性のある場所がないので、勢いのついたまま放り出されないよう気を付けて下さい。
使用したマットは専用の収納箱が用意されていますので、そちらに返却しておきましょう。
「おだわら諏訪の原公園」の一角には信州(長野県)の「諏訪大社」を本宮とする「諏訪神社」があります。武田信玄・勝頼の家臣であった新川光輝が武田家滅亡後この地に住み、「諏訪明神」を祀ったといわれています。
また、足柄平野一帯の「諏訪の原」という地名は神社由来と言われています。鳥居の奥には社殿及び手水舎、御神木などがあります。
公園の中央部にある修景池には「陽だまりの丘」へと続く橋が架かっています。その先は公園の「楠坂口」と「府川口」に向かって園路が延びており、途中には休憩所や修景池の水量バランスを保つための「調整池」が設けられています。
園内には県花の「ヤマユリ」や「ダリア」・「チューリップ」などの花々を楽しむことができます。園内を散策していると道端にも四季の花が咲いており、季節の移ろいを肌で感じることができます。
園内の絶景スポットといえば「ローラーすべり台」の終着地点からほど近い、「スロープデッキ(空中歩道)」です。眼下に広がる景色は歩いている場所によって変わり、お薦めは市街地が視界から途切れ、空のみが見えるポイントです。
「空中歩道」の名の通り、まさに空の中を歩いているような感覚を体験できます。
高低差のある「おだわら諏訪の原公園」ですが、「スロープデッキ」は傾斜を緩くする為に折り返し箇所が多く設けられています。
そのため、車いすなどの移動もスムーズで疲れを感じさせません。「スロープデッキ」の途中には、丹沢の山々や足柄平野を一望できる展望デッキがあるので、自然の大パノラマを満喫してください!
日没の時間帯が近づくと周囲は一変して影に覆われ、外灯が周囲を照らし始めます。「おだわら諏訪の原公園」は夜景スポットとしても人気があり、カップルの姿も見受けられます。
小田原市郊外の夜景はを中心市街地ほどの明るさではありませんが、とても温かみがあり、周囲の虫のさえずりや風に揺れる草木の音が風情を醸し出しています。公園を含めた「久野諏訪の原丘陵」地帯は古墳群が見つかるなど古代の面影も残っており、自然や歴史の魅力が詰まったスポットと言えるでしょう。
住所:神奈川県小田原市久野3821-1
電話番号:0465-34-0404
入園料:無料(園内有料施設有り)
休園日:なし(無休)
アクセス:
(電車)伊豆箱根鉄道大雄山線「飯田岡駅」からパークセンターまで徒歩約20分
(バス)小田原駅東口2番のりばから、伊豆箱根バス「県立諏訪の原公園」行き終点を下車。徒歩1分
駐車場:無料 午前8時30分〜午後6時(12月〜2月は午前8時30分〜午後5時30分)
2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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