加藤清正の難攻不落の城、熊本城を攻める!

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加藤清正の難攻不落の城、熊本城を攻める!

加藤清正の難攻不落の城、熊本城を攻める!

更新日:2014/06/17 16:52

村井 マヤのプロフィール写真 村井 マヤ 中国・九州文化的街並探検家

熊本城は、加藤清正が1601(慶長6)年に前身の隈本城大改修により完成させた城だ。熊本市内中心地に行かれたら、熊本城の黒塗の天守が町を見下ろすように建っているのを見ることができる。その美しく威厳ある姿が、夜のライトアップでよりクローズアップされる。清正の力のすべてを注ぎ、真骨頂である美しい石垣、迷路のような設計により、築城から270年経った西南戦争でも落城しなかった強固な城。今回はこの城を攻める!

「二様の石垣」に代表される清正の石垣!城の各所にあるので要確認!

「二様の石垣」に代表される清正の石垣!城の各所にあるので要確認!

写真:村井 マヤ

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熊本城はかなり広い!ある程度的を絞ろう!まずは、「二様の石垣」を攻める。熊本城の石垣は、丁度石垣の技術革新のさなかに作られている。城内各所に、築かれた時代の違う石垣が見受けられる。二様の石垣は、その違いを比較できるものだ。清正の石垣の絶妙なカーブは見事である。下部は45度ほどだが、上部は90度の絶壁だ。「武者返し」または「清正公流石垣」とも言われ、清正の石垣といえばこれである。熊本城に来たら、石垣を見ながら歩いてほしい。400年前の技術にほれぼれするであろう。二様の石垣の手前が清正のもの、奥に見えるのが細川忠利が増築したもの。

熊本城に行くと、パンフレットに効率よく巡るコース案内がある。そのコースに沿って歩くと良い。実は、二様の石垣は、いくつかある入園門の櫨方門(はぜかたもん)や須戸口門(すどくちもん)から近い東竹の丸側だ(熊本城HPを参照)。階段が多く、まるで迷路のような熊本城に行かれる際は、歩きやすい靴で観光しよう。

二様の石垣の上には、「本丸御殿大広間(平成11年復元工事開始、一般公開は平成20年4月20日より)」がある。二様の石垣を右手前方に見ながら、左手には梅園。さらに先には階段、階段を登って右手に闇り御門(くらがりごもん)である。ここを通ってようやく天守へ続く本丸だ。まずは、平成20年に公開された本丸御殿へ。

本丸御殿の下に通路が、「闇り通路」を通らないと天守には行けない!

本丸御殿の下に通路が、「闇り通路」を通らないと天守には行けない!

写真:村井 マヤ

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本丸御殿の下の地下通路を通って、本丸にたどり着く。本丸御殿と天守閣の間に大銀杏(清正が築城を記念して手植えしたと伝わる)がある。この大銀杏が熊本城の別名銀杏城の由来でもある。実はこの木には伝説がある。清正が亡くなるときに、この銀杏の木と天守閣が同じ高さになったとき異変が起きると予言したという。くしくもそれは、明治10(1877)年の西南戦争が起きた時だったといわれる。初代の大銀杏は西南戦争の時に焼失したが、焼け跡から芽吹いた脇芽が現在の大銀杏だ。
明治10年の火災は、戦火ではなく開戦3日前の原因不明の出火が原因。その際、天守閣、本丸御殿一帯が焼失。その火災の影響で燃えた瓦跡なども、大銀杏の側に残されている。

御殿の大広間は必見!豪華絢爛「昭君の間」。

御殿の大広間は必見!豪華絢爛「昭君の間」。

写真:村井 マヤ

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昭君とは、中国絶世の美女であると同時に「天下人」の隠語である。清正が、関ヶ原合戦当時不安定な立場にあった豊臣秀頼をかくまうために作ったと言われている。ここに秀頼が住むことはなかったが、清正の思いが伝わる。

本丸御殿は予算の関係で、すべてを復元したわけではない。しかし「大御台所」や障壁画など見どころ満載で、撮影もできる。フラッシュは禁止なので注意していただきたい。休憩しつつ御殿の大広間からの眺めも楽しんでいただきたい。

御殿内では、時々催しが行われているのでホームページなどで確認して時間を合わせて行かれると良い。御殿を出ると、いよいよ天守閣へと行きたいが、敢えてもう一度闇り通路を通って、今度は「首掛石」の向こうにそびえる「宇土櫓」へ。

熊本城の現存建築13棟!その中で必見一押し「宇土櫓」

熊本城の現存建築13棟!その中で必見一押し「宇土櫓」

写真:村井 マヤ

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本丸の西北の隅、高石垣の上に建つ3層5階地下1階、石垣の高さが20m、地上から19m。まるで天守のように見えるが、これは櫓である。熊本城にはほかにも10の櫓が現存している。美しい外観と規模の大きさから「第3の天守」とも言われた。火災も免れ創建当時の姿を残している。内部はもちろん補強されているが、当時の構造をつぶさに見られる。武者走りと呼ばれる廊下や石落とし、鉄砲狭間とよばれる小窓なども見ることができる。柱や土壁には手斧(ちょうな)で削った跡が残り、歴史の息吹を感じる。国指定重要文化財でもあり、熊本城に行かれたら必ず見ていただきたい。

最長242mの長塀、不開門(あかずのもん)などの重要文化財も見よう!

最長242mの長塀、不開門(あかずのもん)などの重要文化財も見よう!

写真:村井 マヤ

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熊本城の名所として、長塀と不開門についても紹介する。長塀は、熊本城の内堀である坪井川(つぼいがわ)に沿って立つ長く美しい城壁だ。桜の季節には、桜色と白漆喰と黒の下見板のコントラストが見事だ。長塀は、熊本城の外から見るのが美しいので、バスや電車で熊本市役所前で下車して、行幸橋方面に歩いて行っていただきたい。橋を渡らずお城が見える長塀通りから見るといいだろう。また不開門は、城の鬼門北東に位置しており、不浄のものを運ぶ時以外は使用されなかった門である。現在は、この門から入場もできる。国の重要文化財に指定されており、県の伝統工芸館にも近い。

桜の馬場「城彩苑」で、お土産と歴史文化体験も

城彩苑は、歴史文化施設の湧々座(わくわくざ)と「桜の小路」からなる。湧々座は有料だが、熊本城との共通入園券がお得だ。桜の小路は、熊本の名店23店が軒を並べる。楽しい小路である。熊本の庶民のおやつ「いきなり団子」や菅乃屋の「馬刺し」、「森からし蓮根」その他の熊本名菓も購入できる。
食事もできるので、熊本城散策に疲れたら寄っていただきたい。

城彩館、熊本城、有名店の情報など下記MEMO(桜の馬場「城彩苑」HP、熊本城公式HP、各店HP参照)。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/05/24 訪問

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