写真:村松 佐保
地図を見る長い歴史の中で幾たびも大きな噴火を繰り返してきた浅間山(2,568メートル)の周囲にはいくつもの外輪山が取り巻いています。西側にそびえる黒斑山(2,404メートル)もその一つです。
この二つの山は眺める方角によって全く違う姿を見せてくれます。今回ご案内します「寝観音」は、北側から眺めた時に見える山容です。右にそびえる黒斑山が観音様の顔、そして左の浅間山がお腹。巨大な観音様が天を仰いでいる姿に見えませんか!
写真は鬼押出し園の北側駐車場(P3)横からの眺めです。浅間山まではわずか4.5キロ。間近に望む寝観音の迫力に圧倒されます。
<基本情報>
住所:群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原
アクセス:鬼押ハイウェー経由、中軽井沢方面から約16km、万座鹿沢口方面から11km
駐車場:すぐ横に鬼押出し園の無料駐車場あり
トイレ:第3駐車場横にあり
写真:村松 佐保
地図を見る鎌原城址に続く静かな小道から眺める寝観音はとても風情があります。こちらの道では南側に浅間山、西に四阿山(あずまやさん)、そして北には草津白根山と3つの日本百名山を見渡すこともできます。城址を背にゆっくり車を走らせて、正面で天を仰ぐ雄大な寝観音を味わってください。
こちらのスポットへのアクセスは、まず鎌原観音堂を目指してください。道路の向かいに建てられた城址への案内板に沿って進むと小さな交差点があります。右に鋭角に曲がって城跡に直進する道が目的地です。
<基本情報>
住所:群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原
アクセス:鬼押ハイウェー経由、中軽井沢方面から27km、万座鹿沢口方面から1.5km
駐車場:なし(鎌原城址に無料駐車場あり)
トイレ:なし(鎌原観音堂下の右手にあり)
写真:村松 佐保
地図を見る鬼押しハイウェーの東側を走る小道からも素晴らしい寝観音を望むことができます。ハイウェーからの入り口は何か所かありますが、鎌原観音堂南側の細い道を下るルートが分かりやすいです。道なりに進んでT字路を万座・鹿沢口駅方面に左折し、途中の標示板、芦生田(あしうだ)方面へと向かいます。
点在する民家も減ってあたり一面に畑が広がってくると、正面(北側)には草津の山々が、寝観音は後方にそびえています。季節によって変化する畑や樹々の風情と山肌とのコントラストが美しく、遠くにそびえる寝観音の深いブルーに神々しさを覚えます。
<基本情報>
住所:群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原
アクセス:鎌原観音堂から1.5kmほど
駐車場:なし
トイレ:なし
写真:村松 佐保
地図を見るこちらの寝観音は、国道146号(長野県軽井沢町から群馬県長野原町)の北軽井沢から県道235号(大笹北軽井沢線)に入って西に1キロほど走ったあたりで望むことができます。樹々の切れ間に突然現れるその荘厳な姿にちょっとドキッとするかもしれません。
光の当たり方で変化する表情に驚きです。山肌の凹凸の光と影が観音様の顔をより神々しいものにしてくれます。顎から胸にかけてのラインも美しい! 北軽井沢方面から歩けますので、お近くにお越しの際はゆっくり散策するのもいいですね。
<基本情報>
住所:群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢
アクセス:国道146号で、中軽井沢方面、長野原草津口方面から20km 北軽井沢から県道235号を1km
駐車場:なし(北軽井沢バス停横に停められます)
トイレ:なし(北軽井沢バス停横の旧北軽井沢駅舎にあり)
大自然が生んだ「寝観音」はいかがでしたでしょうか。嬬恋村周辺をドライブしていると、凛とそびえる浅間山が目に入ってきますが、その西側の黒斑山との風景も少し意識してご覧になってみてください。仰向けになって天を仰ぐ観音様が見えてきます。その堂々たる姿に畏敬の念を覚えるほどです。同じ二つの山でも眺める角度によって見え方は全然違います。嬬恋村方面だからこそ見える寝観音。お近くにいらしたときは、この自然のおもしろさと寝観音からほとばしるパワーを感じに、嬬恋村ドライブを楽しんでみませんか!
2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事を書いたナビゲーター
村松 佐保
大自然に惹かれて、東京から群馬県の嬬恋村に移住しました。私の住まいは村の南部で、長野県寄りの標高の高い地域です。周囲には豊かな自然が広がり、四季の移り変わりを肌で感じる日々を送っています。鴬のさえずり…
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