写真:ふるかわ かずみ
地図を見る奈良県宇陀市の室生は三重県との県境に隣接する町で、山深い場所にあります。徳川家とも縁が深く、また何でも願いが叶うとされる「如意宝珠」を弘法大師空海が埋めたという如意山からは、実際に発掘されたそう。
また最近は特に龍ブームもあり、古くから龍伝説が残るこの地に観光客も増えているようです。
そんな龍好きな人必見のお宿が「民宿むろう」。こちらのお宿では室生に古くから伝わる龍伝説のスポットを巡るプラン付のコースが人気!早朝のこちらのプランはたっぷり3時間、地元民ならではの穴場スポットを案内してくれます。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見るお宿は創業43年で今のご主人で2代目となります。今回龍巡りプランをガイドしてくれるのは写真のご主人山本さん。地元民ならではでしか知らない場所や、移動も車なので快適です。
ちなみにこちらのプランは1日1組のみとなります(雨天の場合は傘をさしてか、又はコース変更になる場合があります)。
また、室生で唯一宿泊できるお宿なので、気になる方は早めに予約を。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る季節や天候にもよりますが、早朝には写真のような刻々と変わる朝霧の景観も見ることができて、なんとも幻想的です。すでに雲の形でさえ龍に見えてくるよう。
ではいざ出発!
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る高い杉の木立に囲まれた「室生龍穴神社」。特に早朝参拝時は、空のうっすらと空ける光と深い緑の杉とあいまって、鳥居前に立つと足がすくんで息を飲むほどの神秘的空間です。
拝殿の扁額には「善女竜王(ぜんにょりゅうおう)」とありますが、龍は昔より雨乞いの対象で、ご祭神にはやはり水の神様である「高淤加美神(たかおかみのかみ)※「おかみ」が特殊文字のため代用文字使用」。こちらの神様は京都の貴船神社にも祀られています。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見るさきほどの拝殿の後ろにまわると奥宮が鎮座しています。さきほどよりさらに神秘的な聖域。
社は春日大社から移築されたものだそうで、朱色の社と緑のコントラストが一層神秘的ですね。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る先ほどの室生龍穴神社と並ぶ人気の1つが「龍鎮神社(りゅうちんじんじゃ)」。
車で入ることはできないので近くに止めて、そこから山道を約5分くらい歩いたところにあります。ここは龍鎮渓谷と呼ばれ、まさに森林浴スポット。
ここは私有地ということですが、行かれる際にはマナーは守ってお供えものなどはくれぐれも持ち帰りましょう。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る龍鎮神社の見どころはなんといってもこのエメラルドグリーンの滝壺がある「龍鎮の滝」。上から見るとこの色ですが、間近で見ると色が違って見えます。
何時間でもいれそうな、そんな癒しの空間です。
その滝を動画でご紹介しましょう。
動画:ふるかわ かずみ
地図を見る写真:ふるかわ かずみ
地図を見るそして今人気急上昇のスポットが「龍王ヶ渕」。緑の木々と青い空、そして白い雲の景色が池が鏡のごとく反射し、輪郭までもがくっきり水面に映り、まるで繊細な1枚の絵のよう!
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る渕のまわりは散策できるので、立つ場所によって見える景色も変わり、どこで切り取っても本当に絵になります。また昼のみならず夜の景色も人気のようで、夜空も幻想的な景色に・・。
ただこちらは住宅街にあるので、遅い時間の騒音やゴミなどのマナーには十分気をつけましょう!
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る最後にご紹介するのは、冒頭で少し触れましたが「九山九穴八海」の九穴のひとつ、「仙人の岩屋」。外観もまさしく仙人がいそうな高くそびえる岩ですが、登ったところにある洞窟はまさに仙人がいそうな雰囲気。
その他まだまだ龍にまつわるスポットはありますが、ご興味ある方はぜひ現地でどうぞ!
写真:ふるかわ かずみ
地図を見るさて、しっかり朝から動き回ったらお腹を満たす朝食タイム。視線の先には高台から望む室生の山々にお宿の庭など、広々とした窓から見える景色も素敵です。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る夜のお食事もそうですが、お料理は基本山菜料理がメイン。少量ずつ品数が多いので、どちらかというと女性向き。
奈良の特産物「大和当帰(やまととうき)」という漢方にも使われるセリ科の薬草(ハーブ)を用いたポトスをはじめ、自家製で発酵させたドライフルーツ入りのヨーグルト、そして写真はほうじ茶の茶がゆなど、どれも体に優しいものばかり。
また冬の時期には、夕食には床の一部を切り抜いて作った囲炉裏でしし鍋の小鍋の提供も(写真は特別メニューで別途料金)。
室生で捕れた猪を、おかみさんが半日かけてじっくりと煮たしし鍋は、コラーゲンたっぷりでカロリー控えめとあり、女性にも人気とか。体と心のデトックス旅にどうぞ。
今回は龍巡りプランのご紹介でしたが、そのほかお寺での朝の勤行プランや、普通に素泊まりもOK!現在お風呂の改装や離れ3部屋が2020年11月には完成予定。
また、近くには国内で7体だけという仏像「国宝の十一面観音菩薩立像」を見ることができる「室生寺」もおすすめです。
2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
ふるかわ かずみ
新鮮な発見と新しい体験ができる旅行が好きです。以前は海外旅行も好きでしたが、最近は日本にもたくさん素晴らしい場所があることを再認識。特に神社仏閣、パワスポ、温泉地を巡ることが多く、気づけば年齢と共に自…
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