写真:Sige panda
地図を見る画家として活動をスタートしたギイ・ブルダンの写真は、色彩豊かで耽美なイメージ。その作品を引き立てているのが、京都文化博物館 別館です。
この建物は、もともと日本銀行京都出張所でした。東京駅や日本銀行を手がけた辰野金吾と、その弟子・長野宇平治が設計した、明治を代表する洋風建築で、昭和44(1969)年に国の重要文化財に指定されています。客だまりと呼ばれる待合室の格子越しに見える展示もうつくしいですね。
写真:Sige panda
地図を見る2階は映像作品があり、さらに上から展示会場を見渡すことができます。展示のイメージは壮大な西洋建築の中に出現した、現代的な建築。10メートル以上はあるという高い天井には、ドーマー窓と呼ばれる明かり取りの窓から、ゆるりと自然光が差し込んでいます。
写真:Sige panda
地図を見る戦時中に供出された照明器具も忠実に再現されているので、レトロモダンな建築の雰囲気ごと楽しむ事ができますよ。
写真:Sige panda
地図を見る京都・室町で江戸から続く老舗の帯匠「誉田屋源兵衛」も展示スペースに。こちらの奥にある黒蔵では、世にも珍しい写真を織った帯が展示されています。
写真:Sige panda
地図を見るこちらは、写真家のイサベル・ムニョスが自らプラチナプリントを施した写真に、京都の職人が裏からプラチナ箔を貼り、それを細断し、糸にしてから手織りで仕上げています。
写真:Sige panda
地図を見る黒蔵にはほかにもプリントや映像作品が展示され、特別なおもてなしの場所である、奥座敷にも作品が展示してあります。
どちらも普段一般公開されない場所。太い梁や石造りの土間など、約280年続く帯匠の美意識が感じられる町屋の雰囲気を味わいましょう。
写真:Sige panda
地図を見る京都の風情が味わえる祇園・花見小路の奥にある建仁寺。座禅や写経体験なども行われる仏教寺院です。こちらにある、通常非公開の両足院で展示されているのが、2020年に逝去した奈良原一高の「ジャパネスク<禅>」です。
写真:Sige panda
地図を見る日本文化を撮影した「Japaneque」シリーズのひとつで、神奈川県にある曹洞宗大本山總持寺と、石川県の總持寺祖院にて、禅僧や僧堂を撮影しています。
展示スペースの柱はロの字型の空洞になっていて、内側に和紙が貼ってあります。庭園に向かう場所から見ると、柱の存在が消えて庭園の風景を邪魔しない作りになっているのです。
写真:Sige panda
地図を見る両足院の奥には、江戸時代に作られた池泉回遊式庭園と2つの茶室があります。こちらにも作品が展示してありますので、ぜひ庭に降りてのぞいてみてくださいね。
写真:Sige panda
地図を見る慶長13年(1608年)に生糸商として創業した老舗の建物を利用した「しまだいギャラリー」は、国の登録文化財ともなっている伝統的な町家空間。
土壁の蔵を利用した東館に展示されるのは、マイムーナ・ゲレージの作品です。
写真:Sige panda
地図を見る展示タイトルには、アラビア語で「霊」を意味する言葉が使用されていて、最初に訪れる青い空間では、3メートルの高さの7人の聖人が出迎えてくれます。町家の高さを最大限に利用した展示です。
写真:Sige panda
地図を見る敬虔なクリスチャンの家系に生まれたマイムーナ・ゲレージは、人間の精神性と内なる神秘的な次元に視点を置いて表現していて、展示全体に何か神秘的な雰囲気を感じます。ほの暗い展示スペースが、作品をより引き立てています。
写真:Sige panda
地図を見るKYOTOGRAPHIEの拠点となっている「インフォメーション町家」は、京都市の有形文化財に指定されている本物の京町屋・八竹庵(旧川崎家住宅)が使用されています。
こちらは、フランク・ロイド・ライト建築様式の洋間を持つ京町家で、廊下や坪庭などに京都の雰囲気を感じることができます。
写真:Sige panda
地図を見る町家の雰囲気をうまくいかした展示のほか、KYOTOGRAPHIEコンシェルジュによる総合観光案内所がありますので、どこから回ろうか迷ったら、まずここに行くのが良いでしょう。
こちらも通常は非公開の場所。展示に使用されている玄関棟の2階屋上には、祇園祭の山鉾巡行を見るための鉾見台もあるんですよ。
写真:Sige panda
地図を見る参加アーティストに関わる本を紹介するブックラウンジやグッズや図録の販売所もあります。
ぜひ試してみたいのが、10周年記念のグッズガチャ(1回500円)。同展の過去10年間のアーティストのグッズが入っています。中には売り切れて増産した人気グッズもあるので、チャレンジしてみてくださいね。
料金やアクセスは、公式ホームページを参考にしてください。単館チケットのほか、すべての会場を回ることができるパスポートは、有料会場またはインフォメーションで販売しています。無料の会場もありますので、気になったらのぞいてみてくださいね。
貴重な建築物と世界的なフォトグラファーたちの作品を通して、自分の中に何かを見つけることができるかもしれませんよ。
2022年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/28更新)
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