格式感じる宿でスモールラグジュアリーな体験を「箱根・翠松園」

格式感じる宿でスモールラグジュアリーな体験を「箱根・翠松園」

更新日:2020/09/29 14:16

瀧澤 信秋のプロフィール写真 瀧澤 信秋 ホテル評論家、旅行作家
都内からアクセス良好、気楽に足を運べる温泉リゾート箱根。湯本、芦ノ湖、早雲山や仙石原といった人気エリアで形成されており、山、湖、文化施設など多彩な顔を持つ上質な温泉リゾートです。そんなどことなく上品な雰囲気にマッチするのがラグジュアリー感溢れる旅館。今回は箱根のスモールラグジュアリーな宿として知られる「箱根・翠松園」を紹介します。文化と歴史の重厚さも感じる格式の高さにも注目です。

思わず息を呑む庭園

思わず息を呑む庭園

写真:瀧澤 信秋

地図を見る

箱根・翠松園のエントランスで迎えてくれるのが“松”。まさに翠松園の名前にある「松」です。この松は、多行松(たぎょうしょう)という種類で、神社や仏閣及び公園などに見られる背の低い松。アカマツの園芸品種で自然界には存在しないといいます。その松の形は山を見立てた翠松園のロゴにも似ているのが妙。職人仕事を感じます。

思わず息を呑む庭園

写真:瀧澤 信秋

地図を見る

箱根・翠松園を訪れて圧倒されるのが庭園。3000坪の敷地には樹齢300年の紅葉や四季折々に愉しめる花や草木が植えられています。季節によって表情を変える木々や花々を愛でるのは癒しの時間。特に料亭(三井翠松園)前のもみじは樹齢300年。春の若葉、夏の木陰、秋の紅葉、冬の雪景色で庭園を彩ります。

登録有形文化財「三井翠松園」

登録有形文化財「三井翠松園」

写真:瀧澤 信秋

地図を見る

翠松園の象徴ともいえるのが、三井財閥の別荘として大正1925年に建てられた登録有形文化財「三井翠松園」です。木造2階建1棟で2000年12月4日に登録されました。箱根小涌園の東隣接地に位置し、東西に細長い敷地に東を正面とした宏大な和風別荘でした。

北に玄関を設け、中庭の西側をサービス部、東側を居室部として,入り組んだ屋根が架けられています。富士屋ホテルを手がけた河原徳次郎の施工と伝えられている建築です。「箱根・翠松園」という名前はこの建築から名づけられています。

料亭 紅葉

料亭 紅葉

写真:瀧澤 信秋

地図を見る

前述の大正14年に建てられた三井・翠松園は箱根・翠松園で料亭として蘇っています。木造建築は中庭をぐるっと囲む形になっており、プライベート感を重視した個室に庭園を望むテーブル席、鉄板を前にしたカウンター席で構成。歴史と自然を感じながらのディナータイムが過ごせます。

料亭 紅葉

写真:瀧澤 信秋

地図を見る

食材は地産を中心に各地から季節の旬を取り寄せており、まさに四季の味わいが愉しめます。料理人の魂宿る懐石料理、ライブ感を愉しめる洋食鉄板の料理からセレクトできるディナーは、箱根・翠松園ステイで最大の愉しみと言えそうです。朝食は和朝食またはアメリカンブレックファーストから選べます。

日本料理:18:00〜20:30(最終開始時刻)
鉄板焼き:18:00〜/20:30〜(2部制)
朝食:8:00〜10:00(最終開始時刻)

リニューアルも進む客室

リニューアルも進む客室

写真:瀧澤 信秋

箱根・翠松園の客室は、ハイセンスでありながらホッとする空間。23室全て間取りやアート、デザインが異なります。足湯のある客室、ミストサウナのある客室、ハンモックのある客室など好みの過ごし方に合わせてセレクトできそうです。

リニューアルも進む客室

写真:瀧澤 信秋

地図を見る

調度品のクオリティの高さはラグジュアリー空間に必須ですが、箱根・翠松園の客室はまさに質の高さを体現するサンクチュアリです。特筆すべきポイントは多くありますが特にベッドは秀逸。宿にとって要の設備ですが、別次元の快眠を体感できることでしょう。

客室タイプも多彩。ラグジュアリースイートツイン(122.7平方m)、ラグジュアリースイートメゾネットツイン・ダブル(96.0〜119.2平方m)、プレシャススイートキングダブル・ツイン(66.9〜86.0平方m)、コンフォートスイートメゾネットツイン(80.3〜81.1平方m)などまさにラグジュアリーの名にふさわしい客室面積にも注目です。

温泉もラグジュアリー

温泉もラグジュアリー

写真:瀧澤 信秋

地図を見る

温泉もまさにラグジュアリー。全室に源泉掛け流しの露天風呂が完備され、豊かな湯量の自家源泉は弱アルカリ性の単純温泉で肌にやさしいお湯。神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩などに効果があるとされています。客室の露天風呂で充分満足できますが、豊かな自然の中で大浴場もぜひ体験したいもの。ドライサウナも完備されています。

温泉もラグジュアリー

写真:瀧澤 信秋

地図を見る

更衣スペースにはフカフカのバスタオルも積まれており、こうしたところでもラグジュアリーも感じます。また、湯上がりのドリンクは定番のコーヒー牛乳をはじめミニ缶ビールまで無料提供されており、贅沢な気分にさせてくれます。

癒しということでいえば、世界的なハイエンドブランド・シスレーのスパも完備。ゲストの希望に合わせコースを厳選、植物の恵みと世界各国の伝統に基づいて生み出されたオールハンドによるメソッドで、健やかな活力をチャージします。熟練スペシャリストによるトリートメントは心落ち着く時間で心底リラックスできます。

Spa by sisley
営業時間:13:00〜22:00
受付時間:13:00〜21:00

バーで大人の空間を

料亭の一角にはバーがあります。しっとりとした明かりが灯る中、オリジナルカクテルや希少なハードリカーも味わえます。歴史感じるマホガニーやウォルナットのぬくもりを感じつつ、ゆったりした時間が過ごせます。

2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/09/22−2020/09/23 訪問

条件を指定して検索

- PR -

新幹線特集
この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -