日本新三景で紅葉を満喫!大分県中津市深耶馬渓「一目八景」の秋

日本新三景で紅葉を満喫!大分県中津市深耶馬渓「一目八景」の秋

更新日:2020/10/11 16:39

肥後 球磨門のプロフィール写真 肥後 球磨門 一人旅ブロガー
大分県の紅葉の名所の一つが日本新三景に選ばれた中津市耶馬渓です。耶馬渓には「本耶馬渓」や「裏耶馬渓」など見どころが異なる場所が数か所ありますが、その中でも「深耶馬渓」は「一目八景」といわれ、一度に八つの景色が楽しめます。地元で採れる「自然薯」を使った山かけ蕎麦やそば饅頭も絶品で、目でも舌でも秋を満喫できる人気のスポットです。

一目で八景が広がる「一目八景」

一目で八景が広がる「一目八景」

写真:肥後 球磨門

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大分県中津市にある日本新三景の一つ「耶馬渓(やばけい)」は、秋の紅葉シーズンになると多くの観光客が訪れて、紅葉狩りを楽しみます。耶馬渓には本耶馬渓、裏耶馬渓など美しい景色が見られる場所がいくつかありますが、深耶馬渓(しんやばけい)は展望所から一度に八つの景色が楽めることから「一目八景(ひとめはっけい)」と呼ばれています。

一目で八景が広がる「一目八景」

写真:肥後 球磨門

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展望所から渓谷を挟んで左から「鳶ノ巣山」「夫婦岩」「群猿山」が見えます。さらに渓谷に向かって右後方から順に「海望峰」「仙人岩」「烏帽子岩」「嘯猿山(しょうえんざん)」「雄鹿長尾嶺(おしかながおのみね)」が見え、合わせて8つの岩峰群が一度に眺められることから「一目八景」と呼ばれているのです。

一目で八景が広がる「一目八景」

写真:肥後 球磨門

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深耶馬渓を含む耶馬渓全体では、春の新緑、夏の深緑と季節が進んで秋の紅葉が楽しめます。紅葉の見ごろを迎えると、耶馬渓特有の奇岩群と深い渓谷が織りなす自然美がどこを切り取っても絵になる風景で、人々を魅了します。

奇岩の名前の由来

奇岩の名前の由来

写真:肥後 球磨門

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展望所から渓谷を挟んで真正面に見えるのが「夫婦岩(ふうふいわ)」です。直線的な形はモアイ像のようにも見えますが、二つの岩が寄り添うように立つ姿から「夫婦岩」と呼ばれています。

奇岩の名前の由来

写真:肥後 球磨門

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夫婦岩の左手に見えるのが「鳶の巣山(とびのすやま)」。頂上のまっすぐ立つ岩が、まるで鳶の幼鳥が餌をもらおうとクチバシを天に向けているようで、廻りの樹木が巣のように見えることからそう呼ばれています。

ひな鳥にあたる岩は、渓谷に架かる橋を渡って違う角度から眺めると、観音様の立像に見えることから「観音岩」ともいわれています。展望所からだけでなく周囲を散策して色々な角度から景色を楽しむことをおススメします。

奇岩の名前の由来

写真:肥後 球磨門

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夫婦岩の右手にあるのが「群猿山(ぐんえんざん)」です。下から眺めると猿が群がっているように見えることから、このように呼ばれています。自然が創り出す景色の多彩さには驚くばかり。

立ち上る湯けむりは「そば饅頭」

立ち上る湯けむりは「そば饅頭」

写真:肥後 球磨門

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無料駐車場から一目八景展望所までの道路沿いには、沢山のお店が軒を連ねていて、いくつかの店先では湯けむりが立ち上っています。紅葉シーズンの少し肌寒い季節、湯けむりを見るとほっと一息つけるのではないでしょうか。

立ち上る湯けむりは「そば饅頭」

写真:肥後 球磨門

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湯けむりの正体は、名物「そば饅頭」を蒸すせいろの蒸気です。一つ一つ手作りされた饅頭を大きなせいろで一気に蒸しあげていきます。蒸したて熱々のそば饅頭の美味しさをぜひ味わってみてください。深耶馬渓観光の贅沢のひとつです。

立ち上る湯けむりは「そば饅頭」

写真:肥後 球磨門

そば饅頭の餡は漉し餡が一般的ですが、深耶馬渓のそば饅頭は粒あんを使っています。珍しいそば饅頭なので、出来立てを食べたらお土産にもいかがでしょうか。添加物が入っていないので時間がたつと表面が少し固くなります。そのままでも美味しいですが、電子レンジで軽くチンすると蒸したてのフワフワがよみがえり、さらに美味しくいただけます。

深耶馬渓といえば「山かけ蕎麦」と柚子胡椒

深耶馬渓といえば「山かけ蕎麦」と柚子胡椒

写真:肥後 球磨門

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深耶馬渓のもう一つのおススメが「山かけ蕎麦」です。町中にある一般的なお蕎麦屋さんの白いとろろとは違い、自然薯(じねんじょ)を使っているので、粘りが強く黒っぽい色をしています。蕎麦はもちろん手打ちでコシがあります。自然の中で育った自然薯がたっぷりのった山かけ蕎麦は、普段なかなか出会えない味です。

深耶馬渓といえば「山かけ蕎麦」と柚子胡椒

写真:肥後 球磨門

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山かけ蕎麦に欠かせないのが「柚子胡椒」です。手打ち蕎麦の食感と、自然薯のトロロ感に柚子胡椒の爽やかでピリっとした風味が絶妙にマッチしていて、箸が止まらない美味しさ。自家製の柚子胡椒を販売しているお店もあるので、お土産にするのもおススメです。

深耶馬渓といえば「山かけ蕎麦」と柚子胡椒

写真:肥後 球磨門

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店先では天然山芋「自然薯」を販売しています。紅葉の季節だからこその光景です。都会ではなかなか見ることがない自然薯をトロロご飯や蕎麦にトッピングして、耶馬渓の思い出と共に秋の味覚を自宅で楽しむことができます。

紅葉シーズンには多くの見物客が訪れる深耶馬渓「一目八景」。大自然が創造した景観を堪能し、自然薯が使われた山かけ蕎麦や、蒸したてのそば饅頭をほおばりながら、日本新三景の耶馬渓を訪れて大分県の秋を満喫してはいかがでしょうか。

深耶馬渓 一目八景の基本情報

住所:大分県中津市耶馬溪町大字深耶馬溪
電話番号:0979-23-4511(中津耶馬渓観光協会)
アクセス:大分自動車道「玖珠IC」から17分

2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/11/16 訪問

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