これが佐渡版・青の洞窟!まるで海外みたいな絶景「琴浦洞窟」

これが佐渡版・青の洞窟!まるで海外みたいな絶景「琴浦洞窟」

更新日:2020/10/07 11:30

Mayumi Kawaiのプロフィール写真 Mayumi Kawai 絶景ハンター、トラベルライター、自称ミステリーハンター
日本海に浮かぶ佐渡島。かつては流刑の地として、また金銀小判の佐渡金山や特別天然記念物の朱鷺(トキ)が生息する島としてイメージの強い佐渡ですが、実は国内有数の美しい海やビーチをもっています。

中でも、佐渡最南端にある「琴浦洞窟」は、あのイタリア・カプリ島の「青の洞窟」のような透き通る感動の青を見られるとして今人気の注目スポット。今回はこの佐渡版・青の洞窟をご紹介します。

意外と知られていない、抜群の美しさを誇る佐渡の海

意外と知られていない、抜群の美しさを誇る佐渡の海

提供元:佐渡観光PHOTO

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日本海の新潟県沖に浮かぶ島・佐渡。東京23区より大きな島は、かつて高貴な方々の流刑の地として、また江戸時代以降に栄えた佐渡金山、そして特別天然記念物の朱鷺(トキ)の生息地として全国的に有名ですよね。そのほか、たらい舟や北前船、佐渡おけさや薪能など歴史文化面での魅力も知られていますが、意外に知られていないのが海の透明度と美しさでしょう。

ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで2つ星獲得、さらに環境省「快水浴場百選」にも選ばれた二ツ亀海水浴場を筆頭に、国内でも指折りの美しい海やビーチをもつ佐渡。実は知る人ぞ知る、シュノーケリングやダイビングの聖地なのです。そんな中、今人気急上昇中なのが、佐渡最南端にある「琴浦(ことうら)洞窟」です。

佐渡版・青の洞窟の異名を持つ「琴浦洞窟」

佐渡版・青の洞窟の異名を持つ「琴浦洞窟」

提供元:佐渡観光PHOTO

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佐渡最南端、小木半島のほぼ先端に位置する琴浦地区。小木半島には海の侵食作用で生まれた溶岩洞窟(海食洞)がおよそ11ヶ所存在します。そのうち、佐渡最大かつもっともよく知られた洞窟が竜王洞こと「琴浦洞窟」です。

波が穏やかで天候に恵まれた日、太陽光が海面に深く差し込む午前11時頃、海は海底まで澄み渡り鮮やかなブルーに変化します。その光景がイタリア・カプリ島の「青の洞窟」に似ていると評判になり、さらに2017年、JR東日本の北陸新幹線キャンペーンポスターに起用されたことが追い風となって人気が高まっています。

佐渡版・青の洞窟の異名を持つ「琴浦洞窟」

写真:Mayumi Kawai

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青の洞窟へのアプローチ方法はボートあるいはシーカヤックの2つ。ボートの場合は、力屋観光汽船が取り扱う遊覧ボートで小木港から出航、洞窟まで周回するコースがあります。

一方、シーカヤックは小木港から西へ約4km離れた琴浦漁港からスタート。琴浦洞窟は漁港から目と鼻の先にあり、陸と海からのアプローチが可能です。陸からは徒歩3分程度と非常にお手軽で入場も無料ですが、お目当ての青の洞窟とは別の洞窟入口に到着します。青の洞窟をじっくり体験したければ、やはりおすすめはシーカヤック。琴浦の美しい海とダイナミックな断崖、海食洞の大自然を満喫できるとともに青の洞窟内に入ることができ、ここでしか味わえない体験ができます。

シーカヤックで青の洞窟を楽しもう

シーカヤックで青の洞窟を楽しもう

写真:Mayumi Kawai

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琴浦洞窟のシーカヤックを取り扱うのは琴浦漁港にある小木ダイビングセンター。

同センターが取り扱うのは主に「虫谷(むしや)コース」と「大間(おおま)コース」の2つ。コースの選択はその日の天候や参加者の多数決などで最終的に決定されます(いずれのコースも琴浦洞窟を含む)。

虫谷コースでは、岩と岩の間「左八文字」を抜けた先にある八の字型のシークレットビーチ「虫谷の入り江」で海水浴やシュノーケリングが楽しめます。

シーカヤックで青の洞窟を楽しもう

写真:Mayumi Kawai

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こちらがハイライトとなる竜王洞こと「琴浦洞窟」。この洞窟付近の海に太陽光が差し込むとおそろしく透明なブルーに変化、まさに「青の洞窟」となります。

この奥にもさらに洞窟が広がっていますが、その入口が非常に狭く、カヤック1台入るのがやっと。1台ずつ交互に入って見学するのですが、正直なところ、奥の洞窟よりもこの入口付近がもっとも美しく見ごたえがあります。待機している間にこの青をご堪能ください。

シーカヤックで青の洞窟を楽しもう

提供元:佐渡観光PHOTO

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もう一つの「大間コース」にも含まれる絶景ポイントの一つ、海草の群生地ですが、実は海草のシーズンは6月頃までといわれています。ただし、海草が枯れて無くなることでむしろ光が海に差し込みやすくなり、夏から秋にかけてはオーシャンブルーに磨きがかかるのも特徴です。

陸からアプローチする琴浦洞窟

陸からアプローチする琴浦洞窟

写真:Mayumi Kawai

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ここでは陸からのアプローチもご紹介します。琴浦洞窟への入口は小木ダイビングセンター横にぽっかり口を開けたトンネルです。案内板にしたがい、断崖に沿って徒歩3分ほどで到着します。

陸からアプローチする琴浦洞窟

写真:Mayumi Kawai

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入口に大きなお地蔵様が1体、洞窟内には小さなお地蔵様が2体、そして祠も祀られています。ここは古くから「りゅうごんさん」として親しまれた龍宮殿を祀った神聖な場所となっています。

琴浦洞窟は3つの入口があり、陸路からのアプローチは、青の洞窟以外のこの2つに接することになります。右側の穴(正確には真ん中の穴)が海と繋がり、一番左側の穴は岩場の陸地となっています。中は自由に散策できますが、洞窟内はかなり暗いので懐中電灯などあると便利です。

陸からアプローチする琴浦洞窟

写真:Mayumi Kawai

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これが琴浦洞窟の最奥部、カヤックで1台ずつ入った洞窟内部の様子です。カヤックから眺めた景色とはまた違った幻想的な姿が楽しめます。

シーカヤック参加時の注意点

シーカヤック参加時の注意点

写真:Mayumi Kawai

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シーカヤックでは想像以上に水に濡れます。波が荒れない限りは雨天決行もあるため、水着の着用および防水加工のバッグに持ち物を入れるなどして対策した方がよいでしょう。

防水カメラ以外の普通のカメラやスマートフォンなどの持込みも可能ですが、バランスを崩すと転覆する可能性もあるため、そのリスクも考慮した上で自己責任で持ち込みましょう。また、するどく尖った溶岩の上を歩くこともあるため、マリンシューズあるいは厚手のサンダルの着用をおすすめします。

シーカヤック参加時の注意点

写真:Mayumi Kawai

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シーカヤック参加時には注意事項の遵守と体調不良に関する報告義務などを求める同意書への署名が必要です。特にからだの不調や怪我がある場合は参加を控えましょう。安心安全に青の洞窟を楽しみましょうね。

シーカヤックは10月末日まで、モーターボートは11月20日まで営業しています。日本にいながらにして海外気分を味わえる佐渡へ、今度訪れてみませんか。

琴浦洞窟の基本情報

住所:新潟県佐渡市琴浦
電話番号:0259-86-2368(予約等問い合わせ受付は小木ダイビングセンターまで)
アクセス:佐渡島までは佐渡汽船にて新潟港から両津港、あるいは直江津から小木港にてアクセス。入港後は、両津港から琴浦漁港まで車で約1時間5分、小木港からは車で約5分。バスを利用の場合は、両津港から路線バスで南線「八幡」バス停で小木線に乗り換え終点「小木」バス停で下車、宿根木線に乗り換え「琴浦入口」バス停下車し、そこから徒歩約20分。

2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/09/17 訪問

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