ベトナムの首都・ハノイ中心部の旧市街には、ホアンキエム湖という湖があり観光客が多く訪れます。周辺には、観光名所である大聖堂や玉山祠、水上人形劇場などがあり、お土産物屋もたくさんある観光客必訪のスポットです。
ホアンキエム湖から徒歩5分ほどのマーマイ通りには、外国人向けのバーやレストランなどが並びます。その一角に、ベトナムの伝統的な木造家屋である旧家保存館「マーマイの家」が周辺の建物に溶け込むようにひっそりと存在します。穴場的観光スポット・マーマイの家では、19世紀後半のベトナムの生活を垣間見ることができます。
19世紀後半のベトナムの伝統的な木造家屋・マーマイの家は、もともと漢方薬を取り扱う商人の家でした。1954年に政府によって接収されて以降は、乾物屋、仕立屋、州職員、武術の教師などさまざまな家族が居住していました。
マーマイの家という名称は、この家がマーマイ通りの87番地に立っているためです。フランスの協力により修復された後、一般公開されました。ハノイで一番賑やかな旧市街から、さほど離れてはいませんが、静かで落ち着いた雰囲気の家です。
居間や寝室、台所などが見学可能で、建物自体はそれほど大きくないので、見学にはさほど時間はかかりません。
ベトナムの伝統家屋であるマーマイの家の門口はそれほど広くはなく、京都の町屋の造りを思い起こさせる、奥に細長い構造になっています。2つの建物を中庭で結ぶ形で成り立っており、建物の1階部分は中庭を通じてつながり、2階部分はバルコニーで行き来できるようになっています。
通りに面した2階建ての建物の1階は店舗で、現在では土産物屋になっています。店の奥には、採光と風通しを良くするために中庭があり、この中庭のおかげで電気をつけなくても意外と明るい開放的な造りです。涼しく気持ちの良い夕暮れには、中庭で、おしゃべりに花が咲いたかもしれませんね。
1階の奥には台所があり、さらにその奥に浴室、トイレなど、水を使うような場所が集まっています。屋根に設置された樋によって雨水を集めるための瓶なども置かれています。
通りに面した店舗のある建物の2階には、家族にとってもっとも大切な場所である祭壇や居間などがあります。中庭をはさんだ2番目の建物とは植木鉢などが置かれたバルコニーで行き来するようになっており、吹き抜けになっています。
2番目の建物の2階には、褐色のどっしりとした造りの寝台が置かれた寝室があります。寝台は、昔のお金持ちが使用するような、なかなか立派なもの。
展示されている棚や、壁にかけられた絵など、柱や家具、調度品からも、古き良き時代を思い起こさせてくれ、当時の時代背景をうかがい知ることができます。
住所:87 Ma May, Hoan Kiem District Hanoi
電話番号:+84-24-39260585
アクセス:ホアンキエム湖から徒歩5分
2020年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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