最大2万円分お得 Go To トラベル キャンペーン

何と読むの!?南朝ゆかりの地でもある奈良県五條市「賀名生」

何と読むの!?南朝ゆかりの地でもある奈良県五條市「賀名生」

更新日:2020/10/26 16:44

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員
奈良県五條市に「賀名生」という地名のところがあります。皆さん、「賀名生」と書いて何と読むか、ご存知でしょうか。実はこの「賀名生」、南北朝の動乱期において、南朝方の天皇や公卿が暮らした由緒あるところでもあるのです。今回は「賀名生」の地をめぐり、その豊かで多面的な魅力に迫ってみましょう。

新型コロナウイルスの感染状況によっては、各自治体ごとに往来の自粛を要請している場合や、施設によっては休業していることがあります。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。また、お出かけの際は感染予防のため「新しい旅のエチケット」を守って行動しましょう。(LINEトラベルjp)
LINEポイント還元中!旅行代10万円×還元率10%なら10,000ポイントもらえる!※一部サービス・取り扱い旅行会社のみ 詳しくはこちら

南朝ゆかりの地!「穴生」から変化した「賀名生」

南朝ゆかりの地!「穴生」から変化した「賀名生」

写真:乾口 達司

地図を見る

「賀名生」は奈良県五條市に位置する地名。「賀名生」と書いて「あのう」と読みます。もともとは「穴生」と書かれていましたが、14世紀に起こった南北朝の動乱が「穴生」を「賀名生」へと変える大きな原動力となります。

1336年、光明天皇を擁立した足利尊氏に対して、都を脱出した後醍醐天皇は奈良の吉野山に立てこもります。以後、後醍醐天皇を中心とする吉野の朝廷は「南朝」、光明天皇を中心とする都の朝廷は「北朝」として、各地で双方を支持する武家が抗争を繰り広げましたが、やがて「南朝」は弱体化。後醍醐天皇の跡を継いだ後村上天皇は吉野山の西方に位置する「穴生」の地に行宮を遷しました。その際、南朝勢の京都帰還を願って「穴生」は「叶名生(かなう)」とあらためられ、1351年、「正平の一統」と呼ばれる一時的な両朝合一に際して、合一を寿ぐという意味から、再度、「賀名生」にあらためられました。

ここからは「賀名生」が南朝によって名付けられた瑞祥地名であることが、おわかりいただけるでしょう。

南朝ゆかりの地!「穴生」から変化した「賀名生」

写真:乾口 達司

地図を見る

したがって、集落を流れる小川も「宮谷川」と名付けられており、この地にかつて朝廷があったことがしのばれます。

南朝の天皇が暮らした?「堀家住宅」

南朝の天皇が暮らした?「堀家住宅」

写真:乾口 達司

地図を見る

そんな賀名生でまずご覧いただきたいのが、国の重要文化財となっているこちらの「堀家住宅」。その名のとおり、堀家の所有する古民家ですが、賀名生に朝廷があった折、天皇はこちらで暮らしていたと伝わります(別の説では従者の住まいとされます)。

現在は改装されて宿泊施設およびレストランとして営業されていますので、賀名生を訪れたら、ぜひのぞいてみてください。

南朝の天皇が暮らした?「堀家住宅」

写真:乾口 達司

地図を見る

こちらはその前に建つ茅葺の門。 正面に掲げられた「皇居」の扁額は、幕末、大和の地で幕府軍と戦い、壊滅した天誅組の志士・吉村寅太郎によるものです。

歴史好き必見!賀名生の里歴史民俗資料館と北畠親房の墓所

歴史好き必見!賀名生の里歴史民俗資料館と北畠親房の墓所

写真:乾口 達司

地図を見る

堀家住宅のすぐ近くにあるのが、写真の賀名生の里歴史民俗資料館。賀名生における南朝ゆかりの展示品なども拝観することができるため、歴史好きの方はぜひ訪れてください。

歴史好き必見!賀名生の里歴史民俗資料館と北畠親房の墓所

写真:乾口 達司

地図を見る

賀名生の里歴史民俗資料館の背後に広がる丘陵地には、南朝を代表する公卿・「北畠親房(きたばたけちかふさ)」の墓所も残されています。北畠親房は後醍醐天皇の側近で、後醍醐天皇亡き後は南朝方の実質的な指導者として君臨しましたが、1354年、賀名生の地で没しました。『神皇正統記』の著者として、その名を知る方も多いのではないでしょうか。

LINEポイント還元中!旅行代10万円×還元率10%なら10,000ポイントもらえる!※一部サービス・取り扱い旅行会社のみ 詳しくはこちら

賀名生に残る五新鉄道の痕跡

賀名生に残る五新鉄道の痕跡

写真:乾口 達司

地図を見る

しかし、賀名生の魅力は「南朝」にだけあるわけではありません。

たとえば、こちらは堀家住宅の脇を流れる丹生川を撮影したものですが、画面中央から右手に向かってのびる鉄橋があること、おわかりになるでしょう。これは「五新鉄道(ごしんてつどう)」の痕跡。五新鉄橋は、その名のとおり、奈良県五條市と和歌山県新宮市とを結ぶために作られた鉄道(未成線)のこと。途中まで建設が進められていましたが、やがて中止。その一部はバス専用道路に転用されたものの、そちらも廃止され、現在は廃線遺構としてひっそり残されています。

近年までバス専用道として活用されていただけあり、保存状態は良好。廃線マニア必見のスポットです。

賀名生に残る五新鉄道の痕跡

写真:乾口 達司

地図を見る

そんな廃線の上にひっそり佇んでいるのが、こちらのバス停跡。1997年に公開され、第50回カンヌ国際映画祭カメラ・ドール賞を受賞した『萌の朱雀』(監督・河瀬直美)に「恋尾バス停」の名で登場したバス停です。

賀名生は映画のロケ地でもあったのです。ご存知でした?

賀名生に残る五新鉄道の痕跡

写真:乾口 達司

地図を見る

もちろん、ひなびた雰囲気は健在。あたりを散策すると、古民家の軒先に薪が積み重ねられていたりと、いまなお俗化しない雰囲気が色濃く残されています。付近も散策してみましょう。

賀名生がいかに多面的な魅力を有するところであるか、お分かりいただけたでしょうか。賀名生の地を訪れ、その多面的な歴史に触れてみてください。

賀名生の基本情報

住所:奈良県五條市賀名生
アクセス:奈良交通バス「賀名生和田北口」バス停下車すぐ

2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

LINEポイント還元中!旅行代10万円×還元率10%なら10,000ポイントもらえる!※一部サービス・取り扱い旅行会社のみ 詳しくはこちら
掲載内容は執筆時点のものです。 2020/09/20 訪問

- PR -

条件を指定して検索

LINEトラベルjpで一緒に働きませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ

- PR -