勝負の聖地を歩く!京都「天王山」ハイキングとプラスαの楽しみ方

勝負の聖地を歩く!京都「天王山」ハイキングとプラスαの楽しみ方

更新日:2020/11/29 09:34

大事な大勝負や運命の分かれ目という意味で耳にする「天王山」。明智光秀と羽柴(豊臣)秀吉が戦い、羽柴軍が勝った「山崎の戦い」の場所です。戦いの後、秀吉は天王山に山崎城を築き、その後も西と東を行き来する交通の要所であったため、様々な歴史の舞台となってきた天王山。地元では保育園児からお年寄りまで気軽に登り、愛されている山です。片道約1時間の天王山ハイキングと、山崎の楽しみ方をお届けします。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一部都府県に緊急事態宣言が発出され、不要不急の外出の自粛が求められています。加えて自治体独自での緊急事態宣言発出や、往来の自粛要請をしている場合があります。また施設によっては休業していることがあります。Go To トラベルキャンペーンについても全国で一時停止となっています。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。外出の際はしっかりと感染予防対策をして行動しましょう。(LINEトラベルjp)

歴史好きにははずせない宝積寺から登山スタート!

歴史好きにははずせない宝積寺から登山スタート!
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宝積寺(ほうしゃくじ)は天王山の中腹に位置する真言宗のお寺。JR山崎駅、または阪急大山崎駅から徒歩約15分。JRの線路を渡ると、「天王山登り口」と書かれた石柱があり、その急な上り坂を上がると道が二手に分かれ、左へ進むと山門が現れます。724年に建てられた宝積寺は、聖武天皇が夢で竜神から授けられたという打出と小槌が収められており、別名、宝寺と呼ばれ、金運のご利益があると言われています。

参拝は無料で、秀吉が戦勝の礼に一夜で建てたと伝えられている三重搭や、秀吉が座って天下統一を考えたという出世石などを見ることができます。また、閻魔堂(拝観料別途必要)には重要文化財に指定される鎌倉時代に作られた木造の閻魔王像などがあり、迫力ある彫刻と人々の心を揺さぶるような水晶の目の光るその表情は見る者を圧倒する力強さです。

<天王山宝積寺の基本情報>
住所:京都府乙訓郡大山崎町銭原1
電話番号:075-956-0047
営業時間:9:00〜16:00
拝観:閻魔堂のみ400円
アクセス:JR京都線山崎駅、阪急大山崎駅から徒歩約10分
名神高速道路 「大山崎IC」より車で5分

歴史好きにははずせない宝積寺から登山スタート!
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宝積寺へ向かう道にあるマンホールの蓋。いざ天王山!というキャッチコピーで大山崎町が行っている観光PRの一環です。大山崎町は、天王山を勝負の聖地として、運命の分かれ道の大勝負を応援しています。

ホームページから祈願できたり、2017年にはガイドアプリが作成され、観光お勧めルートなどの紹介や、天王山山頂で「山崎城AR」ボタンを押すと、AR機能によって復元された山崎城を見ることができます。また、登録された町内店舗に近づくと現れる「勝負手形」を各店舗で見せると、お楽しみサービスが受けられます。山崎観光の際には是非ダウンロードして活用してみてください。

歴史好きにははずせない宝積寺から登山スタート!
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天王山への登山口は、山崎聖天、小倉神社からの道もありますが、宝積寺からのルートが最もわかりやすく一般的な道です。宝積寺本堂向かって右手奥へ進むと登山道が始まります。

JRの線路を越え、二叉路を左手の宝積寺方面でなく、右手のアサヒビール大山崎山荘美術館の方へ進むと、山頂へ続くハイキングコースの途中、所々に設置されている「秀吉の道」という陶板画の最初の一枚があります。陶板画は全部で6枚。堺屋太一氏の監修・解説、原画は日本画家の岩井弘氏。屏風絵として描いたもので、ハイキングコースに沿って、天王山の戦いの様子を時を追ってリアルに読み進めることができます。

陶板画を順番に楽しみたい方は、大山崎山荘美術館側の道から入り、帰りに宝積寺へ寄られると良いです。大山崎山荘美術館側の登山口は、美術館の入口を左手に見ながら坂を登りきり、左手に向かう細い林道のような道を進むと、宝積寺からの道と合流します。

景色を一望!歴史を楽しみながら山頂まで

景色を一望!歴史を楽しみながら山頂まで
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標高270mの天王山。最初は少し急な山道を登り、7合目付近にある青木葉谷展望広場で最初の休憩を。ここから天気のよい日には、あべのハルカスや大阪城まで見え、大阪平野が一望できます。ここには2番目の陶板画「秀吉の中国大返し」があり、ベンチに座ってゆっくりと歴史絵巻を読み進めてみてください。

景色を一望!歴史を楽しみながら山頂まで
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約10分ほど登ると、8合目付近には旗立松展望台があり、天王山の戦いで秀吉軍が士気を高めるため、老松の樹上高くに旗印を掲げたと言われる松があります。かつては麓から見えるほど大きな松だったと思われますが、現代は6代目の若い松が植わっています。

すぐ隣には、せり出した展望台があり、「京都の自然二百選」に選ばれた景色が望めます。桂川、木津川、宇治川の3つの川が合流する地形も見渡せ、明智軍と秀吉軍が布陣していたとされる山崎の古戦場も確認することができます。

景色を一望!歴史を楽しみながら山頂まで
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旗立松展望台から登り進めると、十七烈士の墓や酒解神社があり、まもなく山頂です。陶板画の物語も戦いが終わり、落ちのびた光秀が竹藪で刺されて重傷を負うシーンが描かれています。天王山にも物語を思わせるような竹林が多数あり、当時の様子を思い起こさせます。

光秀に勝利した秀吉は、山頂にあった山崎城を改修して居城とします。天正12年(1584年)大坂城を居城として移り、ここ山崎城は廃城となり、今は石垣や井戸などわずかな跡しか残っていません。

ハイキング+αのお楽しみ

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JR山崎駅や阪急大山崎駅前にはカフェやレストランがあり、昼食や休憩を楽しむ場所には困りません。毎月10日にはJR山崎駅南側広場で「山崎十日市」が開かれますので、市場とハイキングを楽しむのもいいですね。山崎駅前にあるレリッシュという雑貨屋さんが中心になって開催される市で、おしゃれな作品や、美味しいものが集まります。市場に賛同されたギャラリーNISHIDAが主宰する「すてき発見市」もすぐ近くに離宮八幡宮の境内で開催されます。

また、毎週土曜日には有機・減農薬野菜を中心に“食”にまつわる日常使いの市場「山崎ビオマルシェ」もあります。土曜8:30-9:30、阪急大山崎駅から徒歩1分にある大山崎ふるさとセンター入口で開催しています。

ハイキング+αのお楽しみ
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今回スタート地点とした宝積寺と同じ登山口であるアサヒビール大山崎山荘美術館は、庭園が素晴らしく、屋外のお庭散策だけであれば無料で入ることができます。2020年11月現在、喫茶の営業は中止されていますが、美術館は開館しています。歴史的建造物と共に加賀正太郎が愛した風景と自然を楽しんでみてはいかがでしょうか。

<アサヒビール大山崎山荘美術館の基本情報>
住所:京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
電話番号:075-957-3123(総合案内)
営業時間:10:00〜17:00(最終入館は午後4時30分まで)
入場料:一般900円、高・大学生500円、中学生以下無料
休館日:月曜日
アクセス:JR京都線山崎駅、阪急大山崎駅から徒歩約10分
名神高速道路 「大山崎IC」より車で5分。近隣にコインパーキングあり

天下分け目の天王山を思いっきり楽しもう!

歴史の教科書に登場する天王山。自然や体を動かすことを楽しみながら登って、その歴史に思いを馳せたり、金運や勝負運にあやかったり。大阪と京都の境目、山崎の魅力を見つけてみてください。

2020年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/03/03−2020/09/10 訪問

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