苔のワンダーランド!長野「白駒池」でもののけ姫の世界に出会う

苔のワンダーランド!長野「白駒池」でもののけ姫の世界に出会う

更新日:2020/10/12 18:19

土庄 雄平のプロフィール写真 土庄 雄平 山岳自転車旅ライター・フォトグラファー
ジブリの名作・もののけ姫の舞台として、屋久島の白谷雲水峡が知られていますが、本州にも、その世界観を体現している場所が数々存在します。八ヶ岳にある「白駒池」は、その代表格。標高2000mを超え、天空の池と言うべきこの池の周囲には、太古の自然を思わせる苔むした森が広がり、ひたすらに静謐で神秘的な雰囲気が漂っています。初心者でも挑戦できる散策コースなので、ぜひ一度歩いてみてはいかがでしょうか?

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四つ目のアルプスといわれる「八ヶ岳連峰」

四つ目のアルプスといわれる「八ヶ岳連峰」

写真:土庄 雄平

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山梨県から長野県にそびえている八ヶ岳連峰。標高2500m前後の高峰がひしめき、日本アルプスに続き、日本を代表する山岳地帯です。一般的に初心者にとって、標高の高い山々はハードルが高いものの、この八ヶ岳は初級コースがいくつも設けられ、どんな方でも山歩きが楽しめます。

四つ目のアルプスといわれる「八ヶ岳連峰」

写真:土庄 雄平

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その中でも最も手頃なコースが今回紹介する「白駒池(しらこまいけ)」周辺。国道299号線(通称・メルヘン街道)の頂上となっている麦草峠(標高2120m)まで車でアプローチできるため、ほとんど体力を使わず、高山の世界を手軽に満喫できます。

四つ目のアルプスといわれる「八ヶ岳連峰」

写真:土庄 雄平

そんな白駒池の魅力は、知る人ぞ知る苔のワンダーランドだということ。実は八ヶ岳にはのべ450種類もの苔が生えていると言われ、神秘的な森が形成されています。しかも、苔が生えているのは一部ではなく、とても広範囲!そのため、歩けば歩くほど、違った森の表情に出会うことが可能です。

メルヘン街道・麦草峠から入山!黒曜の森〜奥庭〜白駒の森

メルヘン街道・麦草峠から入山!黒曜の森〜奥庭〜白駒の森

写真:土庄 雄平

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それでは散策ルートを紹介していきましょう!スタートとなるのは標高2120mの麦草峠。車を駐車場に停めたら、登山口の標識に従って入山します。麦草ヒュッテを過ぎ、少し登ると、白駒池か丸山・高見岩に向かう分岐が現れるので、前者を選択します。

後者を選ぶと、それなりの距離と標高差があるので、しっかりと食事や水分を持参することが必要です。

メルヘン街道・麦草峠から入山!黒曜の森〜奥庭〜白駒の森

写真:土庄 雄平

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分岐を進めば、すぐコメツガ・トウヒ・シラビソの原生林へと入ります。八ヶ岳は稜線部以外、こうした樹林に覆われており、それゆえに緑深く、秘境らしい荘厳な雰囲気を醸し出しているのが特徴です。

前半のハイライトは「白駒の奥庭」。突如、樹林帯から低木帯へと植生が変化するポイントで、まさに山上の別天地といった趣です。

メルヘン街道・麦草峠から入山!黒曜の森〜奥庭〜白駒の森

写真:土庄 雄平

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奥庭を越えて10分ほど進むと、いよいよ白駒池周辺に広がる「苔の世界」が顔を覗かせます。特にこの「白駒の森」は、苔の絨毯が覆う原生林を縫うように歩く木道。心洗われるような、ひっそりとした散策が楽しめます。

晴れれば木漏れ日が差し込み、雨なら水滴がしたたる。その時の天候によって表情が変わるのもポイントです。

これぞ“もののけ姫の世界”!もののけの森〜白駒池一周

これぞ“もののけ姫の世界”!もののけの森〜白駒池一周

写真:土庄 雄平

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そして広い木道を通り過ぎれば、とうとう中核部の「もののけの森」へ。するとそこには、一面緑で覆われた不思議な空間が広がっています。

周囲に存在する岩も、木の根も、その地肌が見えないほどに苔が繁茂している様子は、どれほどの歳月を要したのか?その膨大な時の流れを考えずにはいられません。

これぞ“もののけ姫の世界”!もののけの森〜白駒池一周

写真:土庄 雄平

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そして、その随所を覗いてみれば、まるで"こだま"が登場しそうな世界観。苔の種類や日の当たり方によって、幾重にも表情が変わります。根のはっきりした輪郭も、所々見られる窪みも、明暗のコントラストを際立たせてくれますね。

これぞ“もののけ姫の世界”!もののけの森〜白駒池一周

写真:土庄 雄平

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そして入山から30分〜40分で「白駒池」の池畔へ到着!標高2000m以上にある池としては、日本で最大クラスの大きさを誇る、まさに"天空の池"です。その時々の空の表情を映し出し、向こう岸に原生林を見渡す風景は、幽玄と呼ぶのに相応しい趣を醸し出します。

池の近くを散策するも山頂を目指すもあなた次第

池の近くを散策するも山頂を目指すもあなた次第

写真:土庄 雄平

白駒池へ到着したら、様々なコースを選べます。一周約1時間となっている池の周りを歩きながら、苔をゆっくりと鑑賞するもよし。高見石(標高2225m)やニュウ(標高2352m)といったピークを目指すもよし。

前者を楽しむのであれば、ぜひ敏感にアンテナを張りながら、色々な苔の風景を探してみてください!ふと立ち止まってカメラを構えれば、心の琴線に触れるシーンに出会えるかもしれません。

池の近くを散策するも山頂を目指すもあなた次第

写真:土庄 雄平

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また登山をするのであれば、高見の森〜高見石のルートがオススメ!こちらになると入山者が少し減り、より原生的な自然景観と出会えます。中でも前半の「高見の森」は、木道と周囲の景観が相まって、思わず立ち止まってしまう、心癒される区間です。

池の近くを散策するも山頂を目指すもあなた次第

写真:土庄 雄平

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そして白駒池から約30分〜40分で高見石小屋に到着。その裏手にある山頂は、奇岩がゴロゴロ展開する岩峰の様相。途中の樹林の景観とのギャップが面白いです。

晴れていれば白駒池と北八ヶ岳を見渡す大展望、霧が漂えばモノクロの世界に変わり、どこか荒涼とした風景を楽しめます。

青苔荘で山小屋飯を頂く密かな楽しみ

青苔荘で山小屋飯を頂く密かな楽しみ

写真:土庄 雄平

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このように苔鑑賞を満喫しながら、自分に合わせたハイキングも楽しめる「白駒池」周辺ですが、最後の楽しみが池畔にある山荘・青苔荘で頂く山小屋飯です。

特に名物のカレーは、野菜がゴロゴロと入っでおり、まろやかでコクのあるルーが絶品!苔鑑賞の終わりに、ホッと一息つく時間は、まさに至福のひと時です。

ぜひゆっくりと時間をとって、最後まで八ヶ岳ならではの山旅を満喫してみてくださいね。

白駒池の基本情報

住所:長野県南佐久郡佐久穂町大字大字八郡白駒池
アクセス:諏訪ICから麦草峠まで車で約1時間、麦草峠から徒歩30分〜40分

2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2020/09/27 訪問

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