「ワット・シンスパーラーム(Wat Silsuparam)」は、プーケットで最も大きく有名な寺院「ワット・シャロン」から500メートルほど、車で5分ほどの場所にあります。周辺は建物も少なく、緑が多い広々としたエリアに位置しています。
118歳でご遷化されたタイ国内でもっとも長寿であった高僧ルアンプースパ(1895年9月17日〜2013年9月2日)が建立した最後の寺院です。正式名称は、「ワット・シンスパーラーム」ですが、地元では高僧の名前を取り「ワット・ルアンプースパ」という名で親しまれている寺院です。
ワット・シンスパーラームは、近年建立された寺院。観光客も少なく、静かでゆっくりとした時間を過ごせます。一部の建築物は、まだ建立途中ですが、広々とした敷地内は、開放的で神秘的なタイらしい雰囲気を感じることができます。
高僧ルアンプースパは、1895年9月17日にタイ・東北部のサコンナコーン県でお生まれになりました。7歳の頃、森の中で偶然にあった僧侶から「きみは将来、たくさんの人を助ける素晴らしい僧侶になる」と言われたことがきっかで、9歳という年齢で仏門に入られご修行に励まれました。
ルアンプースパは、長い年月を巡礼者として過ごし、国内だけでなくラオスをはじめとするアジア諸国やヨーロッパまで旅をなされました。彼は国内に寺院を40建立した以外にも地方での橋の建設、僧侶のための病院の設立などさまざまなプロジェクトを遂行し、人々を助けられました。
その功績や歴史は、寺院の正門右手にある八角形型の小さな建物「シンスパーラーム博物館」内で見ることができます。
残念ながら、展示してある資料は現在タイ語のみですが、室内には、高僧ルアンプースパの銅像や写真も資料と共に展示されています。商売繁盛の象徴として人々から人気を集めたルアンプースパがおつくりになった蜘蛛の巣の形をモチーフにした「パーヤン」と呼ばれる布製護符のデザインもパネル展示されています。
タイ語で「ウボーソット」と呼ばれる本堂は、正門を入って右手、境内中央にあります。人工池の中に浮かぶ白と朱色や黄色のコントラストが美しい本堂。窓の部分には、タイの伝統的な絵画が彫刻されています。
中にはご本尊が安置されています。残念ながら一般の人が参拝できるのは、特別な仏事の日程のみになります。
タイの寺院は、本堂の他に、さまざまな建物で構成されています。ワット・シンスパーラームの一番のみどころは、「チェディ」と呼ばれる仏舎利塔です。仏舎利の建設スタイルは、寺院が建設された時代などにより、塔の高さやスタイルなどが変わります。
ワット・シンスパーラームの仏舎利塔は、敷地内の高台に位置指定している真っ白な美しいドーム型の建築物です。まだ建設途中ですが、美しい外観が緑の中に浮かぶ神秘的で優しい気持ちになれる仏塔です。
高台からは、プーケットの広々とした全景も眺められます。新鮮な空気を吸い込み、すがすがしい気分にさせてくれるスポットです。
ワット・シンスパーラームでは、僧侶に日用品や食事などを喜捨寄進するタンブンの儀式を毎朝行っています。タンブンとは「徳を積む」という意味があります。
儀式には、お坊さんにお渡しする食べ物を持参すれば誰でも参加できます。お坊さんが唱える経文を聞き、タイ仏教の世界に触れてみてはいかがでしょうか。
清掃も行き届いたワット・シンスパーラームの境内は、広々とし開放感があり、子供が走り回れるスペースもあるので、子連れ観光にもおすすめの寺院です。
有名寺院である「ワット・シャロン」と「ビッグ・ブッダ」と同じシャロンエリアに位置しているワット・シンスパーラーム。このエリアを訪れる際は、ぜひ、こちらの寺院にも足を延ばしてプーケットの寺院巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
住所:Chalong, Mueang Phuket District, Phuket 83000
営業時間:6:00〜20:00
定休日:無休
電話番号:+66-86-998-9663
入場料金:無料
服装:肌の露出を控えた服装
2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/19更新)
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