『フランダースの犬』の舞台「アントワープ」で楽しむクリスマスマーケット

『フランダースの犬』の舞台「アントワープ」で楽しむクリスマスマーケット

更新日:2020/10/15 15:54

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
アニメ「フランダースの犬」の舞台となったアントワープは、ベルギー北部のオランダとの国境が近い、港・ダイヤモンド・ルーベンスなどに代表される見所の多い町です。

教会、美術館・博物館、港など観光スポットを巡りながら、年末にはヨーロッパ全般で繰り広げられるクリスマスマーケットをこのアントワープでも楽しめます。夜になると広場や通りではライトアップされ、華やいだ中で食べたり飲んだりする人々で溢れます。

アントワープの町

アントワープの町

写真:Hiroko Oji

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オランダとの国境からわずか30キロメートルに位置するベルギー北部のアントワープ。この町の玄関口が鉄道駅のアントワープ中央駅。これぞヨーロッパの駅!といえるほど壮大で重厚感が溢れ国の重要文化財に指定されています。

アントワープの町

写真:Hiroko Oji

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中央駅から西へまっすぐ延びる通りを進み町の中心部までは徒歩約20分ほど。メインストリートのメーア通りはショッピング街で大型ショッピングモールはじめナイキやZARA、ユニクロなど日本でもよく知られたショップが豪奢な建物に入り優雅な気分でウィンドーショッピングが楽しめます。年末にはクリスマス用のライトアップが見られ華やぐ通りです。

アントワープの町

写真:Hiroko Oji

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中心地グローテマルクトの少し手前にあるのがノートルダム大聖堂。「フランダースの犬」の主人公ネロがどうしても見たかったルーベンスの絵があります。

ネロが念願だったルーベンスの絵を見ながらパトラッシュと共に天国へと旅立ったのがクリスマスの夜。大聖堂前には愛犬パトラッシュと共に安らかに眠るネロの像が横たわっています。

市庁舎前広場の「グローテマルクト」

市庁舎前広場の「グローテマルクト」

写真:Hiroko Oji

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町の中心地「グローテマルクト」は、普段なら石畳の広々とした空間なのですが、年末になると大々的なクリスマスマーケットが繰り広げられます。

大聖堂のすぐ裏側に位置するグローテマルクトには「アントワープ」という町の名前の由来となった伝説から生まれたブラボーの噴水があり、広場を取り囲む豪華なギルドハウスや堂々たる市庁舎と共に贅沢な眺めが広がります。そんな中でクリスマスマーケットの屋台が所狭しと軒を並べ、より一層賑わいを増します。

市庁舎前広場の「グローテマルクト」

写真:Hiroko Oji

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夜になって始まるライトアップが広場をより華やかに盛り上げてくれます。

クリスマスらしい装飾や電飾で飾られた屋台にはベルギー名物のワッフルやチョコレート、多種類のビールにスピリッツ、ホットチョコ、ホットワインなどが並べられます。

市庁舎前広場の「グローテマルクト」

写真:Hiroko Oji

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豪華なギルドハウスにも電飾が灯されて、ゴージャスな眺めが楽しめる広場になります。さらにステーン広場へと続く通り沿いにも屋台が軒を並べます。

<グローテマルクトの基本情報>
住所:Grote Market,2000 Antwerpen
アクセス:アントワープ中央駅から西へ徒歩約20分

フルン広場

フルン広場

写真:Hiroko Oji

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大聖堂の南側にあるフルン広場でもクリスマスマーケットの屋台が建ち並びます。こちらの屋台は飲食物はもちろんのこと、バッグやスカーフ・手袋・ブーツ、書籍、装飾品なども並んでいます。

フルン広場

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フルン広場の中央に建つのはバロックの巨匠ルーベンスの像。アントワープはルーベンスの故郷でもあり、彼のアトリエ兼住居が博物館となって観光スポットの一つとなっています。

クリスマスマーケットの時期になると、屋根が設置されたルーベンス像の周りはスケートリンクに様変わり。夜になるとライトアップされたクリスマスツリーやお飾りで華やぎます。

フルン広場

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屋台ばかりでなく、ミニ観光列車を利用してクリスマス用のお飾りを並べるものもあります。

<フルン広場の基本情報>
住所:Groenplaats,2000 Antwerpen
アクセス:路面電車3・5・9・15のAntwerpen Groenplaats Metro駅で下車

港で繰り広げられるマーケットも

港で繰り広げられるマーケットも

写真:Hiroko Oji

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アントワープは15世紀から商業・金融の中心地として発展し、今でも世界有数の港として名高い町です。町の中心地の西側を流れるエスコー川沿いでも大型豪華客船が入港している様子が見られ、その前のステーン広場にも盛大なクリスマスマーケットが広がっています。また大観覧車も設置されていますのでこれに乗って上から見渡すのもおすすめの地区です。

港で繰り広げられるマーケットも

写真:Hiroko Oji

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大観覧車からステーン城までの間に軒を並べる屋台では、陽気な店主が観光客とのコミュニケーションを楽しみながらスイーツやドリンクを手際よく売りさばいています。

港で繰り広げられるマーケットも

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クリスマスマーケットの続くステーン広場の北端に位置するステーン城は、かつての石造りの中世の要塞。後には刑務所、古代博物館、海洋博物館として利用され中に入ることができるときもありましたが、2018年から改装工事中で外観を眺めるしかできません。今後クルーズターミナル・ウェルカムセンターとして新装オープンすることになっています。

<ステーン城の基本情報>
住所:Steenplein 1,2000 Antwerpen

楽しめるお土産物探し

楽しめるお土産物探し

写真:Hiroko Oji

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アントワープのクリスマスマーケットはご紹介したグローテマルクト、フルン広場、ステーン広場の3か所で開催され、広場をつなぐ通りにも屋台が設置されています。

屋台ではツリーやサンタさんをモチーフにしたクリスマスのお飾りをはじめ、幻想的なキャンドルなどが人気を集めます。

楽しめるお土産物探し

写真:Hiroko Oji

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ベルギーは個性豊かなビールでも名を知られるところだけあって各種ビールがズラリと並ぶ店頭もたくさんあります。またクリスマスには欠かせないグリューワイン(※)も人気を集めています。

※ ホットワインのことで、赤や白のワインにシナモンやクローブなどのスパイス、オレンジやレモンの果物に砂糖または蜂蜜を加えて温めたもの。

楽しめるお土産物探し

写真:Hiroko Oji

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またワッフルも人気者。小麦粉・鶏卵・バター・牛乳・砂糖・イーストなどを混ぜ合わせ醗酵させて生地を作り焼き上げたお菓子で、生地台にフルーツやクリーム、チョコレートなどをトッピングした見た目も鮮やかなワッフルが店頭に並ぶ様に思わず引き寄せられてしまいます。

見所満載のアントワープではシティ・カード利用がお勧め!

アントワープは日本人にとってアニメ「フランダースの犬」の舞台として馴染みのある町。大聖堂や教会をはじめ、美術館・博物館が点在し見所が多い町です。さらには郊外にネロが住んでいたとされるホーボーケンという町があり、トラムで訪れることができます。これらの観光や移動に役に立つのが「アントワープ・シティ・カード」!

このアントワープ・シティ・カードはルーベンスハウスはじめ数々の美術館・博物館、大聖堂や教会などに無料で入れるだけでなく市内のトラムやバスにも有効です。さらにいくつかのお店での買い物には10パーセント割引という特典もついています。24・48・72時間の3種類がありますので、ご予定に合わせて選びアントワープ滞在をたっぷり楽しんでくださいね。

2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/12/09−2019/12/12 訪問

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