写真:きんぎょ 美歩
地図を見る「能登金剛」は、能登半島の西側、日本海側にあります。砂浜を車で走ることができる「千里浜なぎさドライブウェイ」の羽咋市(はくいし)から、半島を輪島方面へと繋がる海岸線の一画で、志賀町の福浦港から関野鼻の海岸沿いをいいます。
そこには、荒波の凄さを目の当たりにするような断崖や岩穴、奇岩など、荒削りの岩場が織りなす見事な光景が広がっています。
遊覧船で眺めるのがおススメですが、見どころポイントを歩いて回ることができるよう、周辺には遊歩道も整備されています。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る写真は、おススメの絶景フォトスポット「幸せのがんもん橋」です。名付けたのは、地元の小学生。この橋は、2001年に周囲の松の伐採を最小限に抑え、環境に配慮し建設されました。
波の穏やかな日には、昼は地球の丸さをそのまま体感するほど、水平線が遠く青く、ずっと広がる様子が眺められます。真っ赤に夕日に染まりながらキラキラ輝く日本海、そしてゆったりと沈んでゆく大きな太陽…。夕暮れ時の光景は、まさに圧巻です!
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る「能登金剛」の一番の見どころは「巌門」です。波の浸食によって、岩にぽっかりと空いた不思議な穴(洞)です。
荒波によりできた天然の洞門は、幅6m、高さ15m、奥行きは60mも!
まさに大自然が創り出した岩の造形美です。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る遊覧船で見るのが一番のおススメですが、「巌門」へは、金剛センターの岩場から歩いて「巌門洞窟」を抜けると、比較的近くに眺めることができます。
「巌門」まではわずか数分です。洞窟抜けるヒヤヒヤ感、暗闇を抜けた時のワクワク感も楽しめます。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る日本海側には奥州に逃れる「源義経」にちなんだ伝説が多数ありますが、この「巌門」にも、いくつかの伝説が残っています。そのひとつがこの「大洞窟」で、義経主従が隠れ場所にしたとか。
昭和44年に「巌門」の洞窟の奥壁を削りこの「巌門洞」の隧道が造られました。「巌門洞窟」を抜けて、義経が眺めたであろう「巌門」の景色を、歴史に思いを馳せながらご覧になってみてはいかがでしょう。
「巌門」の穴の向こうの波間を行く遊覧船が通り過ぎる光景。もし見られたらシャッターチャンスですよ。お見逃しなく!
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る日本海の荒波が造り出した自然の凄さを、ぜひ「遊覧船」で体感してみましょう。遊覧船に乗ると、海から「巌門」の全体像を間近に眺めることができ、陸からと海からとはまた違う景色や感動も味わえるでしょう。
「巌門」の穴は狭いので、残念ながら遊覧船が潜り抜けることはできません。でもギリギリまで船で近づいて見られるので、海側からそのゴツゴツした岩の様子や洞穴をしっかり眺めることができます。
<能登金剛遊覧船の基本情報>
乗り場住所:石川県羽咋郡志賀町富来牛下巌門
事務所住所:石川県羽咋郡志賀町福浦港ミー20番地
事務所電話番号:0767-48-1233
営業日時:8:00頃〜16:00頃 3月中旬〜11月中旬まで運航
遊覧船は能登金剛・巌門周辺を約20分間で運行します
当日の運行状況はHPでも確認できます
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る「能登金剛」では、「巌門」以外にも見どころがあります。こちらの写真は「鷹ノ巣岩」といい、海にそそり立つ岩の高さは約30mです。今は海鳥の巣がありますが、昔は頂上に鷹の巣があり、鷹しか降りられない高さだったからと言われています。
この急峻な岩場の光景は、海からしか眺められません!
写真:きんぎょ 美歩
地図を見るこちらの写真は「碁盤島」といい、約50mの高さの岩場の縦横に、碁盤の目のようなヒビがあります。頂のくぼみに大小、碁石のような丸い石が多くあることから、岩の上で義経が碁を打ったとの伝説が残っています。
遊覧船は、「碁盤島」とそのすぐそばの「虎の岩」の間を通り抜けます。船でしか味わえないスリル感を堪能できますよ!
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る「能登金剛」をはじめ、能登半島の海沿いでは写真のような岩場を見かけることがあります。実はこれは、岩に生えた海苔を手で採るための「能登の岩のり」の磯場です。
冬の日本海、荒波からの贈り物。例年12月から2月上旬、雪の舞う寒い季節に、この天然の磯場では、岩についた海苔を少しずつ手で摘んでは集める方法で、岩海苔採りが行われます。
摘み集められた海苔は自然乾燥です。冬の晴れ間に、港や民家の軒先では、海苔かごに立てかけ風に干す「海苔干し」の光景をみることも。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る能登金剛遊覧船は、「能登金剛」の南の端、福浦港の「旧福浦灯台」を遠望するポイントまで運行します。
「旧福浦灯台」は断崖の傍にあり、日本最古の木造灯台といわれています。菜種油を使いランプを燈した灯台は、明治初期の建造で、石川県の重要文化財に指定されています。2012年には映画「リトル・マエストラ」のロケ地にもなりました。
福浦港は、開港1300年もの歴史ある港で、甘海老やズワイ蟹漁などの底引き網漁船の母港です。能登の岩海苔や海老、蟹、鰤など、美味しい能登の味覚を道の駅などで見かけたら、お土産にぜひどうぞ。
<旧福浦灯台の基本情報>
住所:石川県羽咋郡志賀町福浦港マ176
電話番号:0767-32-9341(志賀町商工観光課)
アクセス:のと里山海道「西山IC」から車で約25分
志賀町コミュニティバスで福浦バス下車、徒歩5分
外観のみ見学自由(内部は開放されていません)
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る「能登金剛」では、荒波の凄さを感じる断崖や岩場の周辺に、畳が敷き詰められたように平らな岩が重なり合う場所もあります。ここは「千畳敷」といい、波が穏やかな日には、広い岩場のあちらこちらに水溜りができ、小さな生き物観察もできます。
砂浜とは、また異なる「磯遊び」の醍醐味を味わえることでしょう。釣りのお好きな方には、磯釣りもおススメです!
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る南北に延びる「能登金剛」の岩場。その北端にあるのが「義経の船隠し」の岩場です。間口5m、奥行100mほどの狭い入り江ですが、義経は海難を避けるため、ここに48隻もの船を隠したという説が残っています。
足元は断崖絶壁!
岩場の真上まで遊歩道がありますが、足元にはくれぐれもご注意ください。
「能登金剛」にはこのほか、大河ドラマ「源義経」のロケ地にもなった、カルスト地形の「関野鼻」があり、ここにはかぶと岩、義経一太刀岩、弁慶二太刀岩などの奇岩も!
歴史好きな方にとっても、ロマンあふれる魅力的な場所ですよ。
<義経の船隠しの基本情報>
住所:石川県羽咋郡志賀町前浜
電話番号:0767-32-1111(志賀町商工観光課)
アクセス:のと里山海道西山ICから車で約40分
見学自由
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る能登半島の海沿いを往くと、古歌にも詠まれ、陰陽の岩が対峙する夫婦岩の「機具岩」。通称トトロ岩とよばれている「剱地権現岩」など、マニアが喜ぶような岩が多く点在しています。
日本海の荒波が育んだ地形と、そこから生み出された伝説の数々。能登半島の趣ある情景を楽しむ旅に、ぜひお出掛けください。
住所:石川県羽咋郡志賀町富来牛下巌門
電話番号:0767-32-9341(志賀町商工観光課)
アクセス:遊覧船発着場のある巌門センターまでは、のと里山海道西山ICから車で約30分
見学自由
周辺の見学や散策は自由ですが、悪天候時や夜半時は危険ですのでご遠慮ください
場所によっては立ち入り禁止区域もあります
2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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