写真:波奈 美月
地図を見る昇仙峡(御岳昇仙峡)は、「全国観光地百選 渓谷の部」第1位、「平成百景」第2位を獲得した人気の景勝地。令和2年には、新たに「日本遺産」に認定されました。
標高460mの「長澤橋(ながとろばし)」から標高680mの「仙娥滝(せんがたき)」まで、渓谷沿いには遊歩道が整備され、体力や滞在可能時間に合った歩き方ができます。
特に紅葉の時期は素晴らしく、10月下旬〜11月下旬頃が見頃!例年11月1〜2週目がピークです。標高差があるため、比較的長い期間楽しめますよ。
写真:波奈 美月
地図を見るこちらが歩き方の例と所要時間の目安(片道)です。公営の無料駐車場とバス停は、昇仙峡入口・中間地点・滝上(上流側入口)付近にあり、そちらを起点にしています。
・昇仙峡入口〜覚円峰(かくえんぽう)&夢の松島〜仙蛾滝 約80分・約5.4km
・中間地点(グリーンライン県営無料駐車場)〜覚円峰&夢の松島〜仙蛾滝 約30分・約2km
・滝上〜仙蛾滝〜覚円峰&夢の松島 約30分・約2.1km
※仙娥滝からクリスタルファウンテンまで行くなら約10分・約0.6kmを追加。
※各店舗併設の駐車場や、県営駐車場近くに混雑時開放の臨時駐車場もあります。
写真:波奈 美月
地図を見る「仙娥滝」だけが目的なら、滝上バス停から向かえば10分もかかりません。でも、できれば長澤橋から歩き、昇仙峡の紅葉の素晴らしさを堪能するのがお薦め!写真は、天鼓林にある「愛のかけ橋」です。
「昇仙峡渓谷循環乗合バス」が、グリーンライン県営無料駐車場(冬季は昇仙峡口)から運行しています。循環ルート内ならどこでも乗れるので、昇仙峡の散策に非常に便利!詳細は、記事下の「この記事の関連MEMO」より、公式サイトにてご確認ください。
提供元:昇仙峡観光協会
地図を見るそれでは、コースをひと通りご紹介!
昇仙峡の玄関口にあるのが「長潭橋(ながとろばし)」。大正14年に竣工したアーチ橋で、土木学会により土木遺産に認定されています。紅葉に彩られたレトロな橋の姿は美しく、橋の上から眺める渓谷の紅葉も見事!近くにバス停・駐車場がありますよ。
※2020年10月現在、新しい橋を建設中。現在の橋は歩道として残ります。
写真:波奈 美月
地図を見る長潭橋からは、渓谷沿いの緩やかな登り道を歩いていきます。奇岩・奇石が多く、「オットセイ岩」「松茸石」「寒山拾得岩」などが次から次へと現れ、眺めながら歩くのは楽しいですよ。写真は「熊石」。熊の後姿に似てますね。
この道は、5月1日〜11月30日までの土日祝、県営駐車場付近まで歩行者専用になります。平日は上り方向の一方通行で車が通るので、ご注意くださいね。
写真:波奈 美月
地図を見る長澤橋から30分ほどで「天鼓林(てんこりん)」に到着!モミジが多いため、秋は真っ赤に染まり、紅葉スポットとして有名です。名前の由来は、一部の場所で地面を叩くと、太鼓のような音が返ってくることから。林にある「愛のかけ橋(天鼓林橋)」は、カップルで渡ると愛が成就するといわれています。
少し先の羅漢寺橋を渡った対岸には「羅漢寺」があります。保存庫に安置されている1423年作の阿弥陀如来坐像と154体の五百羅漢像は、県指定有形文化財で日本遺産・昇仙峡の構成文化財。ガラス越しに拝見することができますよ。
写真:波奈 美月
地図を見る天鼓林からコース中間の「グリーンライン県営無料駐車場」までは10分ほど。この先に、メインスポットの覚円峰(夢の松島)・石門・仙娥滝があるため、この駐車場を起点に歩く人も多いですよ。
その先にある「天空乃杜(てんくうのもり)」では、水辺まで降りていくことができます。出入り自由の天空デッキで休憩しながら、昇仙峡のシンボル「覚円峰(かくえんぽう)」を眺めるのもよいですね。
天空乃社から約10分で「夢の松島」に到着!この付近では「覚円峰」を最も美しく眺められます。約180mの急峻な花崗岩が直立する光景は大迫力!名前の由来は、昔、僧侶覚円が頂上で座禅をして修行を積んだことから。花崗岩の岩肌と紅葉のコントラストは見事で、沢山の人が撮影に訪れます。
写真:波奈 美月
地図を見る夢の松島の先には東屋があり、「長田円右衛門(おさだえんえもん)の碑」が建てられています。長田円右衛門とは、江戸時代に道を切り開き、昇仙峡の人々の生活を向上させた偉人。この辺りには紅葉する樹木がたくさんあり、見頃の時期は大変綺麗!
写真:波奈 美月
地図を見るさらに進むと、巨大な花崗岩のアーチ「石門(いしもん)」が現れます。頭上を覆う岩と、それを支えているように見える左の岩は、実は先端がわずかに離れており、くっついていません。この隙間を、ぜひお見逃しなく!
写真:波奈 美月
地図を見る夢の松島から約15分で、コースのクライマックス「仙娥滝(せんがたき)」に到着!昇仙峡の最深部にある名瀑で、「日本の滝百選」に選定されています。滝の名は、中国神話に登場する女性・嫦娥(じょうが)に由来。月を意味する言葉でもあります。
高さ30mから、花崗岩の岩肌を削りながら流れ落ちる様子は圧巻!体に良いマイナスイオンもたっぷりです。光の差し方によっては虹が見えるかも!滝と紅葉と虹のコラボは最高です。
写真:波奈 美月
地図を見る仙娥滝の脇にある180段の階段を登り、鳥居をくぐると遊歩道は終点!「滝上エリア」と呼ばれる開けた所に出てきます。お茶屋さんがあるので、一服するのもよいですね。
このエリアには「願掛けスポット」が沢山あり、願掛けをしながら歩くのは楽しいものです。「山梨ワイン王国 仙娥滝店」では、店内から仙娥滝の落ち口を間近に見ることができますよ。
写真:波奈 美月
地図を見る滝上エリアの先は、様々な店が立ち並ぶ「水晶街道」。天然石の店が多いのは、昇仙峡ではその昔、水晶が採掘され、宝石研磨の技術と文化が育ったからなんです。
水晶街道の注目は、新名所の水晶の噴水塔「クリスタルファウンテン」。高さ5mあり、使用している水晶の総重量はなんと600kg!水晶発祥の地にふさわしく、頂上を飾るのは全て天然水晶です。
写真:波奈 美月
地図を見る水晶街道には、他にも巨大な白水晶のオブジェが目を引く水晶宝石博物館「昇仙峡 クリスタルサウンド」や、山頂から富士山・南アルプス・甲府盆地などを見渡すことができる「昇仙峡ロープウェイ」などの素晴らしい見どころがあります。
お時間があればもう少し足を延ばして、金運のパワースポット「金桜神社」や、板敷渓谷にある高さ30mの名瀑「大滝」へ訪れるのもお薦め!
写真:波奈 美月
地図を見る滝上市営無料駐車場の隣には「みどころ案内所」があります。可能ならば、そちらに寄って情報収集してから散策するとよいですね。
紅葉シーズンは特に駐車場や周辺道路が車で混雑します。時間に余裕をもって早めに行動するようにしましょう。紅葉の状況については、昇仙峡観光協会の公式サイトや公式Facebookに随時掲載されます。記事下の「この記事の関連MEMO」よりアクセスできますので、お出掛け前にぜひご覧くださいね。
住所:山梨県甲府市
電話番号:昇仙峡観光協会 055-287-2158/055-287-2555
駐車場:
(昇仙峡入口) 天神森市営無料駐車場(普通車約60台・平瀬町3207付近)
(中間地点) グリーンライン県営無料駐車場(普通車37台・上帯那町3221付近)
(滝上)滝上市営無料駐車場(普通車約80台・高成町1061付近)
※各店舗併設の駐車場や、県営駐車場近くに混雑時開放の臨時駐車場もあります。
アクセス:
<公共交通機関>
JR中央本線 甲府駅下車。南口バスターミナル4番乗降口から昇仙峡行きバスに乗車。
(昇仙峡入口) 約30分、昇仙峡口または天神森下車
(中間地点) 約40分、グリーンライン下車
(滝上) 約60分、滝上下車
※冬期(12/1〜3/31)、路線バスは昇仙峡口までとなります。冬期のみ昇仙峡渓谷循環乗合バスが昇仙峡口から運行。
<車>
中央自動車道甲府昭和ICから長澤橋まで約30分・滝上まで約40分
2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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