高雄市地下鉄MRTオレンジライン「西子湾」駅2番出口または、LRT「哈瑪星」駅から徒歩2分ほどのところにある史跡が「(哈瑪星)貿易商大樓」。隣は「舊三和銀行」です。ここは、日本時代に新濱町、「新濱駅前」と称されていた場所です。
「貿易商大樓」は、1907年には「春田館」という旅館でした。1908年に西部縦貫鉄道が開通し、鉄道の運輸、観光、貿易などの影響で周辺の旅館業は栄えるようになり、銀行も建ち並び、「高雄金融第一街」とも呼ばれるようになりました。1940年には近隣には15軒の旅館がありましたが、「春田館」は老舗高級旅館で、当時、一泊の値段はテーラーメイドのスーツ一着に値するほどの高級旅館という位置付けでした。
戦後、1951年に4階に増築し、1963年に「貿易商大樓」となり、2014年まで使われていましたが、解体の危機に。文化局などが積極的に保存を推し進め、2018年に1年あまりの修復を経て、現在リノベスポットとして生まれ変わりました。写真は2階です。
「春田茶室」はこの建物「貿易商大樓」の3階にあります。現在は1〜3階までが使われていますが、2020年11月には4階に和風のかき氷屋がオープンする予定です。
3階の「春田茶室」へ行く前にまずは、1〜2階を見てまわってください。お土産にピッタリな食品やお茶、ステキな雑貨がたくさんあります。1階は、お風呂のタイルの柄や窓ガラスの模様などからデザインした折り畳みバッグやマスキングテープ、しおりなどの雑貨や文具がたくさん。
レトロなグッズもいろいろあります。
アップルマンゴーなどのフルーツジャムやお茶、クラフトビールなども売られています。
2階で販売されているものは家で使うものが中心で、陶器や家具、植物などが並んでいます。お酒の瓶を小物入れにした 「FLAT WINE BOTTLE ART」は窓際に展示されていますが、透明な瓶に光が差し込んでとてもきれいです!入れ物としてだけでなく、インテリアにもおススメ。
台湾ビールの瓶の小物入れは580元。台湾のお酒の瓶だけでなく、日本のお酒の瓶もあるのでお気に入りを探してみてください。
また、中華風のステキなデザインの陶器もたくさんあります。喜が二つ並んだ(ダブルハピネスの)文字をデザインした茶器など、つい買いたくなってしまうデザインのものがたくさん。小籠包型調味料入れなどもあります。
3階の「春田茶室」は昔から残る人造大理石の床などはそのまま生かされ、白とダークブラウンを基調としたスタイリッシュな洋風の空間になっています。カフェですが、奥には昔の地図や資料が展示されていたり、旅行や食をテーマにした書籍も展示販売されています。
「春田茶室」でおススメのお茶は「自然生態白茶(Organic White tea)350元」。弱発酵茶の白茶は、すっきりとした味わいで、無糖でもほのかに甘く、オレンジやピーチ、針葉樹のような味を感じることができます。水筒をひとつ付けてもらえるので、お湯を自分で注ぎ足して何煎か味わうことができます。台湾ウーロン茶、紅茶などのホットティーのほかに水出し茶やミルクティーなどもあります。
お茶請けには「四喜茶點(Happy dessert)150元」がおススメ。ドライフルーツ、棗、ナッツ、プルーンの盛り合わせです。このほか、どら焼きやピーナッツ団子、シューマイなどもあります。お茶請け以外にもお粥や麺などもあるので、ちょっとした食事もできますよ。
メニューは中国語と英語の表記で、お店の方は中国語か英語しかできませんが、指差しでもオーダーできるのでご安心ください。
隣の「舊三和銀行」も史跡で、現在は「新濱・駅前」というカフェになっています。こちらにもぜひ足を運んでみてくださいね!
住所:高雄市鼓山區臨海三路5號
電話番号:+886-7-531-2770
アクセス:高雄市地下鉄MRTオレンジライン「西子湾」駅2番出口または、LRT「哈瑪星」駅から徒歩約2分
2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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