曹洞宗の名刹・宇治の興聖寺は紅葉も境内も見どころたっぷり

曹洞宗の名刹・宇治の興聖寺は紅葉も境内も見どころたっぷり

更新日:2020/10/14 11:44

磯本 歌見のプロフィール写真 磯本 歌見 フリーライター、ご朱印ガール、仏像マニア
興聖寺は、曹洞宗の開祖・道元が開いた寺院。伏見桃山城から移築した鴬張りの廊下や血天井、宝物館に祀られている、源氏物語ゆかりの聖観音菩薩立像、ご利益たっぷりで人気の三面大黒天など見どころも満載です。本格的な坐禅や写経などの体験も堪能でき、宇治巡りのスポットに必ず入れたい名刹は、特に紅葉の時期には参道が美しく彩られます。

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興聖寺は曹洞宗の最古の寺院

興聖寺は曹洞宗の最古の寺院

写真:磯本 歌見

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興聖寺は、正式名は佛徳山観音導利院興聖宝林禅寺といい、その発祥は1233年にさかのぼります。中国から帰朝した道元禅師が、伏見深草に、僧侶の教育・育生を目指す修行道場として全国最初に開かれました。このことから「曹洞宗初開道場」ともいわれています。現在14000以上ある、曹洞宗の寺院で最古という由緒があります。

1645年に、淀城主の永井尚政公が、万安英種(ばんなんえいじゅ)禅師を中興開山に請じ、宇治に興聖寺を再興しました。

興聖寺は曹洞宗の最古の寺院

写真:磯本 歌見

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ご本尊の釈迦牟尼佛が祀られている寺の中心となる本堂にあたる建物を「法堂(はっとう)」といい、法堂は、伏見桃山城の遺構を用いて建てられたとされています。

こちらは「鴬張りの廊下」です。人が歩くと「きゅんきゅん」ときしむ音が鳴るように作られた仕組みを「鴬張り」といいますが、法堂の廊下なので、外部侵入者の危険探知のために設けられたともいわれています。

また天井は「血天井」といって、自害された方の右足と左手の手形が残っています。実は伏見桃山城の床板だったのですが、供養の意味も込めて天井の板として再生したのです。

興聖寺は曹洞宗の最古の寺院

写真:磯本 歌見

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1650(慶安3)年に造られたご本尊の釈迦牟尼佛です。木造、寄木造りで攝津の国、自笑庵にあったものを開基、永井尚政公が譲り受けたもので、寺伝では道元禅師の自作とされています。

向かって右側に文殊菩薩、左側に普賢菩薩とともに祀られています。

法堂には「将軍壇」という3つの小厨子が置かれた部屋があり、天皇家や徳川家のお位牌や誕生仏が収められており、美しい厨子は、さながらミニチュア日光東照宮のようです。

法堂の見学は予約が必要ですが、ぜひ予約して拝観しましょう。

境内にはほかにも見どころがいっぱい

境内にはほかにも見どころがいっぱい

写真:磯本 歌見

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こちらは大書院です。1912(大正元)年の建立で、1919(大正8)年、貞明皇后が行啓された書院です。

縁側にはテーブルといすが置かれ、美しい庭を見ながら、宇治の抹茶とお菓子を楽しむことができます。

境内にはほかにも見どころがいっぱい

写真:磯本 歌見

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宝物殿の「聖観音菩薩立像」も必見ですよ。
平安初期(9世紀ごろ)の作と伝わっています。『源氏物語』宇治十帖の手習之古蹟である「手習の杜」に祀られていたといわれることから「手習観音(てならいかんのん)」とも呼ばれています。右足の親指が少し浮いているのは、「衆生の困苦を救うため、すぐに駆け付ける」という意思を表しています。

境内にはほかにも見どころがいっぱい

写真:磯本 歌見

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法堂から僧堂へ向かう廻廊に祀られているのが、人気の「三面大黒天」です。大黒天は七福神の一人で、財宝の神様でもあります。向かって右に知恵や美、芸術の神様の弁財天、向かって左に福徳、勝利の神様の毘沙門天と3つの顔を持ち、強いご利益があるとされています。

この大黒天様の強いパワーを求めて、目当てにお参りされる人も多いとか。安定感抜群の表情やお姿にも力をもらえそうですね。

その他、開山堂(老梅庵)の道元禅師坐像や、林羅山の書の一句を引用した文が確認できる「宇治十景」の一つ、鐘楼も必見ですよ。

坐禅や写経といった体験をぜひ

坐禅や写経といった体験をぜひ

写真:磯本 歌見

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こちらは僧堂です。

興聖寺は全国に27カ所しかない曹洞宗専門僧堂の一つで、僧侶の育成にも力を入れてきました。曹洞宗初開道場として、禅の精神を多くの方に知っていただきたいという思いで、一般に広く開放しています。

坐禅や写経といった体験をぜひ

提供元:興聖寺

http://www.uji-koushouji.jp/地図を見る

体験坐禅は随時受け付けています(要予約・志納金1,000円)。

坐禅の経験がない人でも、丁寧に作法等の指導をしてくれるので気軽に参加できるのもうれしい限り。通常の所要時間は、説明や休憩を入れて60〜90分ですが、時間は希望に合わせて何分でも可能。時間がない場合は、10分だけでも参加できるので相談してみましょう。

毎月第1・3日曜午前9時から開催する「日曜参禅会」は予約不要なので、もし時間が合えば参加してみましょう。

坐禅や写経といった体験をぜひ

提供元:興聖寺

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写経体験も随時受け付けています。志納金1,000円で予約は不要です。

美しい紅葉や庭園、鳥のさえずりや水のせせらぎなど、自然があふれる特別な場所で、一文字一文字ゆっくりと筆を進めれば、心が癒されるはずです。

紅葉の時期が一番おすすめ

紅葉の時期が一番おすすめ

提供元:興聖寺

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石門から楼門までの約200mの坂は、細長い坂の形と横を流れる谷川のせせらぎが琴のように響くことから、琴坂と呼ばれています。また、坂の形が琴の形に似ていることからともいわれています。

紅葉の時期が一番おすすめ

提供元:興聖寺

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琴坂は、両側にモミジの古木が繁り、紅葉の季節の美しさは格別です。

11月下旬にはまるでモミジのトンネルのようになるので、撮影スポットとしてもおすすめです。前庭のツツジ、サツキもまた美しく、琴坂のモミジ、カエデとあわせて「宇治十二景」の1つとなっています。

ご朱印帳を買うと拝観料が永遠に無料

ご朱印帳を買うと拝観料が永遠に無料

写真:磯本 歌見

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興聖寺のご朱印です。

中心に、日本に曹洞宗を伝え曹洞宗を開いた道元禅師の諡号(おくりな)「承陽大師」と書かれ、三法印が押されています。

ご朱印帳を買うと拝観料が永遠に無料

写真:磯本 歌見

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オリジナルのご朱印帳(2,000円)は、山門と紅葉の琴坂が描かれたもの。

購入すると入山許可証が付いていて、次回以降、提示すれば永遠に拝観料が無料になるんですよ。

興聖寺の基本情報

住所:京都府宇治市宇治山田27-1
電話番号:0774-21-2040
拝観時間:夜明け〜日没
拝観料:500円
アクセス:JR宇治駅から徒歩25分、京阪宇治駅から徒歩15分

2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2020/09/17 訪問

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