「滋賀県立琵琶湖博物館」がリニューアル!半身半骨のツダンスキーゾウも復元

「滋賀県立琵琶湖博物館」がリニューアル!半身半骨のツダンスキーゾウも復元

更新日:2020/10/28 14:23

南森 エレナのプロフィール写真 南森 エレナ ご当地グルメ発掘ライター
滋賀県立琵琶湖博物館が2020年10月10日にリニューアルオープン。これまで開館を続けながら3期6年にわたる改良工事を終え、今回はA展示室とB展示室がリニューアルされました。左半身に生体を復元した半骨半身のツダンスキーゾウの展示も必見!この博物館でしか食べることができない絶品のフードやスイーツも登場。今回は新しくなった琵琶湖博物館の魅力を紹介します。

琵琶湖博物館がグランドオープン

琵琶湖博物館がグランドオープン

写真:南森 エレナ

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1996年に開館した滋賀県立琵琶湖博物館は、「湖と人間」をテーマにした総合博物館。約400万年の歴史がある琵琶湖は、2000種以上の生き物が暮らしており、中にはここにしかいない固有種も存在します。

琵琶湖博物館は、そんな長い歴史の中で生き続けてきた琵琶湖のすべての魅力を、五感で体感できる博物館です。

琵琶湖博物館がグランドオープン

提供元:滋賀県立琵琶湖博物館

https://www.biwahaku.jp/地図を見る

館内のアトリウムは吹き抜けになっており、明るく開放的な空間。大きなガラス張りの窓からは、広大な琵琶湖が広がっているのが見えます。

琵琶湖の生い立ちをたどるA展示室

琵琶湖の生い立ちをたどるA展示室

提供元:滋賀県立琵琶湖博物館

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では早速、新しくなったA展示室に行ってみましょう。A展示室は、「湖の400万年の移り変わり」をテーマに、約400万年前から現在までの琵琶湖の生い立ちと生き物の移り変わりを体感できるように、写真や化石地層などの地学標本で昔の琵琶湖をリアルに再現する展示を行っています。

中に入ったら最初に目に飛び込んでくるのが、大きな琵琶湖のパノラマ写真。ぐるっと琵琶湖の周りを見渡たして、琵琶湖の大きさを体感することができます。

琵琶湖の生い立ちをたどるA展示室

写真:南森 エレナ

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今の琵琶湖が数十万年もの長い間存続させているのが断層の存在。その断層を含む地層を剥ぎ取ったパネルや地形模型を展示しています。壁には、額縁に飾った地層のパネルが美術館のように展示されているのも特徴です。

琵琶湖の生い立ちをたどるA展示室

写真:南森 エレナ

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さらに展示室の奥に行くと、見上げるほどに巨大な象が存在感を放っています。高さ4メートルある迫力ある半身半骨のツダンスキーゾウは、リニューアル後のみどころのひとつ。組み立てられた全身骨格化石の複製に、筋肉のつき方などを検討し、左半身に生体を復元して展示しています。

ほかにも、約200万年前の琵琶湖を再現したジオラマがあり、中を歩くと大昔にタイムスリップしたような感覚を味わう事ができますよ。

縄文時代の森での暮らしを龍がナビゲートするB展示室

縄文時代の森での暮らしを龍がナビゲートするB展示室

写真:南森 エレナ

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B展示室に入ると、自然のシンボルである龍が、雷鳴とともに来館者をお出迎え。この展示室は、「森」「水辺」「湖」「里」のゾーンに分かれ、縄文時代の森での暮らしやかつての水辺の暮らしを等身大ジオラマで再現してます。

木の実を拾い、森にすむ動物を狩る縄文人の姿や、100個をこえるエビタツベを使ってエビをとっていた船上の漁師さんの展示もあり、自然のなかで仕事をする人々を再現しています。

縄文時代の森での暮らしを龍がナビゲートするB展示室

写真:南森 エレナ

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館内には、縄文人になりきれる楽しいフォトスポットも数多く配置。「森」や「水辺」ゾーンでは、マツタケのすき焼きやしじみ汁の博物館では珍しい「におい展示」があり、装置からただよう香りを体感する驚きのコーナーもあります。

縄文時代の森での暮らしを龍がナビゲートするB展示室

写真:南森 エレナ

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AR(拡張現実)画像で展示されている巨大な丸子船にタブレット端末やスマートフォンをかざすと、湖を帆走する丸子船の姿が江戸時代の琵琶湖周辺の風景とともに浮かび上がるのが見られるのもB展示室のみどころのひとつ。

また室内には、人と自然の関わりのあり方に対して龍からメッセージがあちこちに現れるので、ぜひ見つけてみてくださいね。

レストラン「にほのうみ」で味わう琵琶湖の幸

レストラン「にほのうみ」で味わう琵琶湖の幸

写真:南森 エレナ

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展示を見たあとは、滋賀の味覚を楽しんでみてはいかがでしょうか。ブラックバス料理が味わえるメニューや、今回発売された新メニューのスイーツなど、ここでしか味わえないオリジナルメニューも揃っています。

レストラン「にほのうみ」で味わう琵琶湖の幸

写真:南森 エレナ

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食事でオススメなのが、滋賀県立湖南農業高校とコラボした「びわ湖カレー」。ライスでびわ湖の形を再現しているのが特徴です。湖に見立てたルーには、地元で採れたマーマレードを入れているためフルーティーな味わいが楽しめます。

また、信楽焼の器を使用しているのもこだわり。滋賀の魅力を味わえるカレーは、このレストランでしか食べられない一品です。

レストラン「にほのうみ」で味わう琵琶湖の幸

写真:南森 エレナ

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リニューアルとともに発売を開始した「びわ湖の龍のパンケーキ」は、食後のデザートにオススメ。ふわふわもちもちのパンケーキ生地には、龍の焼印が押されています。

酸味のあるミックスベリーとホイップをつけて食べて味の変化を楽しんでもいいですね。パフェグラスに入ったバニラアイスとともに召し上がれ。

他にも魅力的なみどころが満載!

他にも魅力的なみどころが満載!

写真:南森 エレナ

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琵琶湖博物館は、館内に淡水の水族展示があるのが特徴。展示面積は、約2000平方メートル、淡水生物の展示としては国内最大級です。まるで琵琶湖の底にいるような体験ができる「トンネル水槽」は必見!

琵琶湖でひっそりと暮らすコイやフナ、ナマズなどが泳ぎまわっていますよ。中には、琵琶湖にしかいないビワマスの姿も見ることができるので、ぜひ見つけてみてくださいね。

他にも魅力的なみどころが満載!

提供元:滋賀県立琵琶湖博物館

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2018年に新たに加わった「おとなのディスカバリー」は、大人も楽しめる展示室。壁にずらりと並ぶ珍しい昆虫や鳥類などの標本の数に圧巻!顕微鏡も置かれており、標本を拡大して細部までじっくりと観察することできます。

奥には、タヌキの毛皮や剥製の展示もされており、間近で見ると迫力満点。博物館での研究室の雰囲気に触れてみてはいかが。

他にも魅力的なみどころが満載!

提供元:滋賀県立琵琶湖博物館

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リニューアルされた琵琶湖博物館では、過去の琵琶湖の歴史から人々の暮らしまで楽しめる展示が盛りだくさん。博物館を出た後は、本物の琵琶湖を見に行きたくなるはず。滋賀の観光の合間に琵琶湖博物館に訪れてみてはいかがでしょうか。

滋賀県立琵琶湖博物館の基本情報

住所:滋賀県草津市下物町1091
電話番号:077-568-4811
開館時間:10:00 〜16:30(最終入館 16:00)
休館日:毎週月曜日(休日の場合は開館)、その他臨時休館あり
アクセス:
(車)名神「栗東IC」から約30分、名神「瀬田西IC」または新名神「草津田上IC」から約35分
(電車)JR琵琶湖線「草津」駅下車(新快速で京都から約20分)
(バス)JR草津駅「西口」2番バス乗り場から、近江鉄道バス、びわこ博物館行き(約25分)、「びわこ博物館」下車、徒歩すぐ
※入館は公式HPより事前予約が必要
※触る展示や匂いの展示は休止している場合があります

2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/10/07 訪問

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