写真:モノホシ ダン
地図を見るJR万葉まほろば線(桜井線)の京終駅には、1898年(明治31年)、奈良鉄道の終着駅として開業した当時の木造駅舎が残されています。
今は閑散としていますが、かつての駅周辺には、京終卸売青果市場があるなど、物流の拠点して賑わいを見せていました。
写真:モノホシ ダン
地図を見るJR万葉まほろば線には、難読駅が多いですが、その中でも屈指の難読駅といえるのが京終駅。京終の名前の由来は、はるか奈良時代まで遡ります。一帯が、当時の都である平城京の南東の外れに位置することから、京の端(終わり)と呼ばれていたことが語源とされています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る2019年(平成31年)2月に、JR京終駅の元駅務室に、ならまちの観光案内所を兼ねた「京終駅舎カフェ ハテノミドリ」がオープン。京終駅を発着する列車を眺めることのできる“駅舎カフェ”として人気を集めています。なお、ドリンクはテイクアウトもできます。
<京終駅舎カフェ ハテノミドリの基本情報>
住所:奈良県奈良市南京終町211京終駅舎内
電話番号:070-1849-1033
営業時間:11:00〜18:00
定休日:毎週火曜日、水曜日
アクセス:JR奈良駅から万葉まほろば線で約3分
車利用の場合は、近隣有料駐車場利用
写真:モノホシ ダン
地図を見るJR京終駅から始まる京終エリアの観光では、JR京終駅→椚神社→京終地蔵院→飛鳥神社→崇道天皇社と回るのがおすすめです。
椚(くぬぎ)神社は、猿沢池から天理方面へと南北に伸びる「上街道」の途中に道路を一部、塞ぐようににそびえる神木を中心とした小さな神社です。
その昔、奈良を訪れた弘法大師が、この地で休息した際に、愛用の椚製の杖を突き刺し、置いていったものが発芽して神木になったと伝わります。上街道を塞ぐように立っているのは、この椚を切ると罰が当たるといわれているから。現在は、3代目の神木にあたるとされています。
<椚神社の基本情報>
住所:奈良県奈良市肘塚町208
アクセス:JR京終駅から徒歩約5分
写真:モノホシ ダン
地図を見る京終地蔵院は、住宅街の中に位置する小さなお堂。地蔵院は、道路に面した位置にありますが、初めて訪れる方は、一見、気づかずに通り過ぎてしまうかも知れません。
小さな屋根の付いた入口をくぐると、奥には墓地が広がっており、道路の真横のエリアが地蔵院のある空間となっています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る京終地蔵院の本尊は、阿弥陀三尊。元は、地蔵院の南西(京終池の西南)に辻堂があり、そこのご本尊でした。1724年(享保9年)、この仏様の霊験があらたかなことから、多くの参詣者が訪れ「京終阿弥陀」と呼ばれるようになりました。
正面は、阿弥陀如来で、右側に蓮台を捧げる観世音菩薩、左側に合掌のお姿である勢至菩薩。三尊とも、単弁蓮華文の円形頭光の彫があります。
地蔵院には、これらの立派な阿弥陀三尊以外にも、京終エリアの各所から集められた小さな石仏が所狭しと並べられており、閑静な京終エリアのまちなみにふさわしい穏やかな風情を感じさせます。
<京終地蔵院の基本情報>
住所:奈良県奈良市北京終町6
アクセス:椚神社から徒歩約5分
写真:モノホシ ダン
地図を見る飛鳥神社は、京終天神社ともいい、平城京遷都にともない、明日香の飛鳥神社を平城京四条に遷座したのが始まり。1365年(応安2年)に北京終町の現在地に遷されました。社殿は、春日大社水谷社の旧殿を移築したものです。事代主神、加夜奈留美命、菅原道真など5柱を主祭神としています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る飛鳥神社のおみくじは、今時めずらしい「10円」で引けるおみくじ。おみくじは、拝殿の脇に備え付けられていますので、ぜひ引いてみてください。
<飛鳥神社の基本情報>
住所:奈良県奈良市北京終町45
アクセス:京終地蔵院から徒歩約2分
写真:モノホシ ダン
地図を見る入口に立派な一の鳥居と社号標が建つ崇道天皇社は、早良親王(崇道天皇)を主祭神とする神社。早良(さわら)親王は、光仁天皇の皇子で、公卿の藤原種継暗殺の謗りを受け、流罪とされ非業の死を遂げた悲劇の皇子です。
その祟りを鎮めるために死後、崇道天皇と追諡された存在となっています。荘厳な空気が漂う境内地は、細長く伸びているのが特徴。一の鳥居からは、本殿付近を見渡せないほどの参道の長さとなっています。
拝殿と本殿は参道の伸びる向きとは異なり、参道の北側に面する形で建っています。本殿は、春日若宮本殿を移築したもので、国の重要文化財。
<崇道天皇社の基本情報>
住所:奈良県奈良市西紀寺町40
電話番号:0742-23-3416
アクセス:飛鳥神社から徒歩約6分
写真:モノホシ ダン
地図を見る京終エリアでおすすめのランチスポットが、「明倫館」。冷凍食品、レトルト食品、化学調味料などは一切使用せず、手作りの洋風料理を味わうことができます。
写真:モノホシ ダン
地図を見る歴史が感じられる建物は、天井が高く開放感があります。店内のシックなテーブルや椅子は、まるで江戸時代の藩校にやってきたかのような雰囲気です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る明倫館の料理は、サンドイッチ(770円)から、全9品のコース料理の明倫館コース(6578円)まで、実にバラエティに富んでいます。写真は、デンマークチーズトーストセット(1199円)。
写真:モノホシ ダン
地図を見るハンバーグは、美味しい黒和牛を使った柔らかくてジューシーな手作りハンバーグ。写真は、黒和牛ハンバーグランチとお飲み物セット(1578円)。黒和牛ハンバーグは、ホワイトソースまたはタルタルソースのいずれかを選ぶことができます。
写真:モノホシ ダン
地図を見る明倫館のブレンドコーヒーは、布ドリップ方式で、コクの深い味わい。焼き菓子のメレンゲがついてきます。明倫館で、古き良き時代を感じさせる手作りの洋食を楽しんでください。
<明倫館の基本情報>
住所:奈良県奈良市南京終町1-32-4
電話番号:0742-61-4364
営業時間:11:00〜22:00
定休日:月曜日
アクセス:JR京終駅から徒歩約7分
車利用の場合は、専用駐車場利用
いかがでしたか。奈良で人気の観光地「ならまち」の南側の京終エリアは、かつての「平城京の端」から「JR京終駅」を拠点にした新たな観光地として注目を集めています。
大勢の観光客が訪れるならまちの中でも、まだまだ観光客が少なく、のんびりと散策を楽しむことのできる京終エリアで、歴史体験の旅とグルメを満喫してみてはいかがでしょうか。
2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/19更新)
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