能登の里山を照らす3万個の灯火の幻想的空間!〜金蔵万燈会〜

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能登の里山を照らす3万個の灯火の幻想的空間!〜金蔵万燈会〜

能登の里山を照らす3万個の灯火の幻想的空間!〜金蔵万燈会〜

更新日:2014/06/23 13:01

Eiichi Yoshiokaのプロフィール写真 Eiichi Yoshioka 写真家

能登の里山を象徴する景観がひろがる輪島市町野町金蔵。山々に囲まれた自然あふれる美しい棚田の里は「美しい日本の歩きたくなる道500選」や「にほんの里100選」にも選定されている集落です。

毎年8月16日に先祖を偲ぶ行事として『金蔵の万燈会(まんとうえ)』が開催され、約3万個のキャンドルが集落全体を照らします。どこか懐かしい原風景が広がる金蔵で幻想的な空間を体感。夏の思い出にオススメのイベントです♪

「にほんの里100選」に選定!能登里山の代表的な景観の金蔵!

「にほんの里100選」に選定!能登里山の代表的な景観の金蔵!

写真:Eiichi Yoshioka

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輪島市町野町にある金蔵地区は奥能登地域のほぼ中心に位置し、山間の傾斜地に美しい棚田が広がっています。景観が素晴らしく、平成16年には「輪島・金蔵(かなぐら)五ヶ寺を巡るみち」が「美しい日本の歩きたくなる道500選」に選定。さらに平成21年には「能登の山村の隠れ里」として「にほんの里100選」にも選定されました。私たちにおいしい空気と安らぎを与え、まさに能登の里山を代表する場所です♪

景観だけでなく、これらの棚田や溜め池では、多種類のトンボや両生類などの生き物、希少種を含む多様な植物も生息しています。のどかな集落だからこそ、美しい景観と生物も大切に守られているのです。

約3万個のキャンドルが金蔵の集落全体を灯す万燈会!音楽演奏などの催しも見どころ!

約3万個のキャンドルが金蔵の集落全体を灯す万燈会!音楽演奏などの催しも見どころ!

写真:Eiichi Yoshioka

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毎年8月16日に行われる金蔵万燈会は、室町時代に能登守護の畠山氏により全村が焼き討ちにあった先人が、五ヶ寺を中心に再興させたとの言い伝えから、先祖たちを偲ぶために行われるイベントです。

小さな集落ですが、金蔵地区には正願寺、正楽寺、金蔵寺、慶願寺、円徳寺の5つの寺が点在し、万燈会が開催される当日は約3万本のキャンドルにより、集落全体が幻想的に照らし出されます♪

当日は多くの家族連れや、カップルが足を運び、感嘆の声があちらこちらから聞こえます。万燈会では、太鼓や三味線など音楽の催しがあり、普段はのどかな金蔵の夜に優しく響き渡っていきます。

一斉に灯る3万個のキャンドル!点火のボランティアは当日参加もOK!

一斉に灯る3万個のキャンドル!点火のボランティアは当日参加もOK!

写真:Eiichi Yoshioka

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夏の終わりを惜しむかのようにヒグラシの声が響き渡る夕刻、正願寺の鐘の音を合図に地域住民や、学生ボランティアが一丸となって協力し、キャンドルに点火していきます。観光客の方の当日参加も歓迎しています!一緒にキャンドルを灯すことで良い思い出が残ることでしょう。

夢中になって火を点けているうちにキャンドルの幻想的な灯りが浮かび上がり、棚田や寺院を温かく包んでいきます!

キャンドルの揺れ動く火を見つめながら、先人たちや、別れた人たちを念じて手を合わせて祈ったり、心の中で語りかけたり・・・。空には星が輝き、燈火に照らされた稲穂が美しく、昔ながらの田園風景がひろがる金蔵の自然の美しさに改めて気付かされることでしょう。

金蔵の五ヶ寺を散策!慶願寺にある「オープンカフェ木の音」は人気カフェ!

金蔵の五ヶ寺を散策!慶願寺にある「オープンカフェ木の音」は人気カフェ!

写真:Eiichi Yoshioka

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金蔵万燈会に集落へお越しの際は、合わせて金蔵の五ヶ寺巡りをしてみてはいかがでしょう!「五ヶ寺散策」、「五ヶ寺とやすらぎの棚田景観」、そして「金蔵山トレッキング」と3つのルートがあります。日本の昔ながらの原風景に癒されること間違いなしです。

約600年続く慶願寺にある『オープンカフェ 木の音(きのこえ)』は地元の方のみならず観光客にも人気のカフェ♪慶願寺の回廊を改装した開放的なカフェは渡り廊下の傾斜を利用して配置されたテーブルやウッドデッキなど、お寺とカフェを組み合わせたとても不思議な空間。オープンカフェというだけあって、風が通り抜け、真夏でも涼しいです。

地元食材を利用したピザや軽食、古代米シフォンケーキなどメニューも豊富。是非立ち寄っていただきたいカフェです♪五ヶ寺散策マップは『オープンカフェ 木の音』にて、無料配布されていますよ!

限界集落である金蔵。金蔵万燈会を通して魅力を発信!

限界集落である金蔵。金蔵万燈会を通して魅力を発信!

写真:Eiichi Yoshioka

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一方で金蔵地区は高齢率50%超という深刻な過疎高齢化が進んでいます。農業人口の減少に伴う耕作放棄地の増加が起こり、集落存続のための活動を奮闘中です。

金蔵地区内にあった小学校は1997年に町野小学校に合併・統合されたこともあり、なくなってしまいました。このままではいけないと地元の方が声を発し、町おこしが始まったのです。また、金蔵で収穫される「金蔵米」は棚田のブランド米として人気を誇り、美しい自然に囲まれた地で生産された「ふるさとの味」は是非味わっていただきたい特産物です♪

金蔵地区の方々は金蔵万燈会を通して、若者や県外のボランティアの方々と親睦を深め、1人でも多くの方に限界集落の問題や魅力を知っていただくよう発信しているのです。

ゆっくりと時間が流れるやすらぎの場所!日本の田舎の温かさに出逢える金蔵!

万燈会が行われる金蔵集落までのアクセスは、お車で能登空港から約1時間弱。アクセスは決して良いとはいえませんが、日本の原風景が残るこの地は、能登の里山に囲まれ、優しい時間を過ごすことができる場所です。きっと日本の田舎のやすらぎと、懐かしさに出会えることでしょう。(万燈会は雨天により中止となる場合もありますので、ご注意下さい。)

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/08/16 訪問

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