写真:小野 雅子
地図を見るカーナビー・ストリートという通りの名前は、1683年に建てられたお屋敷カーナビー・ハウスに由来しています。その後は周囲に小さな家屋や商店が立ち並ぶようになり、19世紀までは庶民がひしめき合って暮らす下町風情の一角でした。
しかし20世紀前半にオープンしたジャズ・クラブに当時のパン・アフリカ主義(アフリカ系民族の解放と連帯を訴えた思想)の人々が集うようになり、この界隈はサブカルチャーの中心へと変わっていきました。とくに1960年代からはモッズやヒッピーなど、ファッションと音楽を核とした流行発信地というステータスを確立したのです。
写真:小野 雅子
地図を見る最寄りの地下鉄駅は、オックスフォードサーカス。駅を出たらピカデリー・サーカスに向かってリージェント・ストリートという大通りを1分〜2分ほど歩き、左手にグレートマルボロー・ストリートが見えたら左折します。
写真:小野 雅子
地図を見る白壁に黒い木枠という復古チューダー様式が特徴的なリバティ百貨店を通り過ぎると、右手にCarnaby Streetの標識が見えてきますよ!
写真:小野 雅子
地図を見るスウィンギング・ロンドンと呼ばれた60年代、このカーナビー・ストリートで活躍したデザイナーの代表ともいえるのが、マリー・クワント。その当時はスキャンダラスと批判されたほど短いミニスカートやカラフルなタイツ、お尻が見えそうなホットパンツなどを世に送り出した先駆者です。
また70年代に台頭したパンクロックの人気バンド、セックスピストルズをプロデュースし衣装デザインも手掛けたヴィヴィアン・ウエストウッドも、この通りに進出して大盛況となりました。
そんな背景をもつカーナビー・ストリートに来たら、やっぱりイギリス発祥ブランドのお店に注目したいですよね!
写真:小野 雅子
地図を見るトレンドは移り変わって、先に挙げたマリー・クワントやヴィヴィアン・ウエストウッドのお店はもうカーナビー・ストリートにはありません。
しかし60年代にスキンヘッド族の間で流行り出し80年代にはパンクやゴスにニューウェーブ、90年代のグランジという変遷を経て、今も熱く支持され続けているドクター・マーチンは変わらず大人気。3ホールや8ホールの頑丈なショートブーツを中心にブリティッシュ・ロックの象徴ともいえるフットウエアは、ロンドンでの買物マストアイテムの1つでしょう。
<ドクター・マーチンの基本情報>
住所:48 Carnaby St, Soho, London W1F 9PX
電話番号:+44-20-7734-4751
写真:小野 雅子
地図を見る他にもイギリス生まれのカジュアル衣料ペペ・ジーンズ、ちょっとお洒落なフィットネスウエアとしてロンドン女子たちに愛されているスウェッティ・ベティなどのお店も並んでいます。
またカーナビー・ストリートから続く小径に入っていくと、伝説のテニスプレーヤー由来のトラッドなフレッド・ペリーや、質実剛健で英国らしいオイルジャケットで有名なバブアーなども。とくに女王陛下、エジンバラ公、チャールズ皇太子の3人から王室御用達を認められたバブアーは、パンクロック色の濃いドクター・マーチンとは正反対。ブリティッシュ・ファッションの両極を楽しみましょう。
<バブアーの基本情報>
住所:29 Foubert’s Place, London W1F 7QF
電話番号:+44-20-7434-3209
写真:小野 雅子
地図を見るそれぞれの時代、とくに60年代〜、70年代の若者文化を牽引してきたカーナビー・ストリート。かつてこの通りを闊歩したミュージシャンたちの代表が、ローリング・ストーンズです。
ミック・ジャガーやキース・リチャーズらが今も活動を続けるベテラン・ロックバンドの彼らが、なんと2020年夏にオリジナル・ショップをオープン!9番地に出来たことから「RS No.9 カーナビー」と名付けられ、公式開店日も9月9日のゾロ目というこだわりようで、この特異な通りにショップをオープンした彼らの喜びを感じます。
写真:小野 雅子
地図を見る店内に一歩入ると、そこはストーンズ一色。5面の90インチ・スクリーンでは彼らのライブビデオが映し出され、ガラスの床には数々のヒット曲から抜粋した歌詞・・・音と映像だけでも楽しめるほど。
Tシャツなどの衣類や小物から、高級クリスタルグラスのバカラ社特製ワイングラスといった高価な品々まで、さすがの商品バラエティ。音楽ファンに喜ばれそうなオリジナルのギター・ピックは5枚入りで5ポンド、かさばらず持ち帰りやすいのも良いですね。
写真:小野 雅子
地図を見る<RS No.9 カーナビーの基本情報>
住所:9 Carnaby St, Soho, London W1F 9PE
写真:小野 雅子
地図を見る季節を問わずショッピングと観光で賑わうカーナビー・ストリートには、イギリス発祥以外のブランドも沢山。北欧やスペイン、イタリアなどの欧州ファッションに、アメリカからはレイバンやリーバイス、日本でもコスメ・ファンから熱い注目を浴びるベネフィットまで。
写真:小野 雅子
地図を見る日本の無印良品は、こちらロンドンでも高品質とデザイン性が高く評価されているのをご存知ですか?現地の人々にも発音しやすく覚えやすい「MUJI」という名称で展開しています。
文具、衣類、日用品、基礎化粧品などが揃っているので、ご旅行中に使い慣れた洗顔料や化粧水を切らしてしまった時のため、憶えておくと便利。またイギリスの食事でちょっと疲れてきた胃にも優しい、日本製スナック菓子なども嬉しいですね。
写真:小野 雅子
地図を見る<無印良品「MUJI」の基本情報>
住所:41 Carnaby St, Soho, London W1F 7DX
電話番号:+44-20-7287-7323
写真:小野 雅子
地図を見るカーナビー・ストリート界隈には沢山のカフェやレストランもあります。中でもお洒落なフードコートとしてお勧めなのが、キングリーコート。ヘルシー志向のスムージーで休憩するのも良いし、ランチやディナーもお好みのレストランから選べます。
自然光が降りそそぐ全天候型テラスをぐるっと囲むように、沢山のお店が2フロアーに渡って連なるスタイル。つねに自由を追求してきたカーナビー・スピリットに通じる、開放的な雰囲気が二重丸です!
写真:小野 雅子
地図を見るロンドンでもすっかり浸透した日本食ですが、とくにラーメン人気は突出。ここキングリーコートでも本格的なラーメンを供する昇龍が活況を呈しています。豚骨ラーメンや餃子に舌鼓を打つロンドナーに混じってキリン一番やアサヒ・スーパードライなどで喉を潤せば、しばし日本にいるような感覚に浸れるはず。
<キングリーコートの基本情報>
住所:Kingly Court, Soho, London W1B 5PW
電話番号:+44-20-7287-3370
写真:小野 雅子
地図を見るカーナビー・ストリートとその周辺には、いかにも英国的なパブも何軒かあります。イギリス伝統のまろやかで奥深い味わいのエール(ビールの一種)をすすりながら、かつて60年代にここで青春を謳歌した若者たちの意気込みに思いを馳せてみませんか?
1960年代以降のサブカルチャー、こと音楽&ファッションの中心としてロンドンっ子たちを惹きつけてきたカーナビー・ストリート。永遠のロック少年&ロック少女にとって必訪スポットなのはもちろん、気軽に買物と観光を楽しめるエリアです。ロンドン滞在中に、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!
2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/8更新)
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