蔵王の山を背景にし釡房湖(かまふさこ)に抱かれた広大なエリアにまたがる「みちのく杜の湖畔公園」は南地区・里山地区・北地区と3つのエリアからなっています。
まず最初に、メインゲートとなっている南地区をご紹介。
南ゲートをくぐると、「時の広場」と呼ばれる63個の巨石と北海道産のおよそ6500万年前のアンモナイトの化石でできた造形の広場。古代というよりは宇宙を想像させる空間。ここを通り抜けると、目の前に開放感たっぷりの景色が目に飛び込んできます。
四季折々の色とりどりの花々が咲き乱れる「彩の広場」です。
蔵王を背景に7000平方メートルの花壇に、綺麗に植えられた花々の織りなす光景はまさに圧巻!
春は芝桜やチューリップ、夏〜秋はサルビアやマリーゴールド、冬でもパンジーやビオラがみなさんをお出迎えしてくれます。
この公園は花の公園とも呼んでいいくらい花の種類が豊富。彩の広場以外でも別に「お花畑」が随所にあり、ポピーやコスモスが一面に咲き乱れる季節は、まるで別世界に来たような感覚を覚えます。
花の好きな方々や写真家でいつも賑わっているエリアです。
今では珍しくなった19世紀に建てられた東北六県の古民家を移築・復元し、一堂に集められているエリアが南地区の「ふるさと村」です。
8戸ある家は、どれも大きくて威風堂々とした存在感。ひとつの集落に見立てて造られたエリアは日本の原風景を彷彿させてくれます。
それぞれの家で雪、水、風、馬を考慮して建てられた建築技術は現代の私たちには驚きの連続。昔、その家があった場所の気候・風土の特徴を上手く活かした造りは先人の賢さを偲ばせます。
例えば、この宮城・鳴瀬川(なるせがわ)河畔の家は、たびたび洪水に襲われる地形を考慮して、一階は水に浸水しても2階で生活できる造りになっています。中に入ると大きな梁が贅沢に使われ、数えきれないほどたくさんある部屋は、当時のこの家のすごさを物語ります。
この公園内で作られた野菜をお漬物として出しています。試食もでき、お茶も飲めるようになっていますので、ちょっと一服という時にお立ち寄りになるといいですよ。
また、ふるさと村では体験プログラムが用意されていて、毎週土・日・祝日を中心にワークショップが開かれます。そば打ちやこんにゃく作り、その他昔懐かしい体験など盛りだくさんの内容です。
事前予約が必要だったり、月によってプログラムが違いますのでHPでご確認くださいね。
わらすこは南東北の言葉で”こども”の意味。この「わらす子広場」で子供を遊ばせると、呼べど暮らせど帰ってこないくらい。子供たちには魅力的な場所です。
写真のジャンピングドーナツは広場人気NO.1の遊具。全体が巨大なトランポリンになっていて、中学生くらいまで遊べますよ。
このわらすこ広場もかなり広く、ボールプール、足こぎカート、ローラースライダーなどを始めたくさんの遊具があり、一日遊んでも遊びきれないほど。
子どもたちを見守る大人の方もつい、一緒に交じって遊びたくなりますね。
また、この広場にはせせらぎ水路と呼ばれる人工の小川が流れていて、小さなお子さまでも水遊びができますので、是非、お着替えをご持参ください。
この公園の中でも最近出来上がったばかりの里山地区。北地区と南地区の中間に位置します。入園ゲートも兼ねている小野分校と呼ばれる建物では、里山の文化が紹介され、クラフトができる工作室もあります。
昔懐かしいオルガンや薪ストーブなどが置かれていて、何だかホッとする空間です。
そして、この分校の北側に雑木と杉の森林があり、山全体をワークショップの場所として使えるようになっています。まずは気軽に散策してみましょう。山野草や小動物などと遭遇しながら、森の雰囲気をたっぷり味わってください。少々、急なところもありますので、できればスポーツシューズ等を履かれることをお勧めします。(雨の日は、長靴で)
整備された山道を分校から10分少々歩いたところにあるのが、今HOTな「森の楽校」と呼ばれるエリア。そこには、できたてほやほやのツリーハウス・アスレチック・テントが並んでいて”森の探検家”気分を大いに盛り上げてくれます。今のところツリーハウスは、土曜日のみ開放となっています。
今後、このエリアでは自然観察や里山体験学習など、様々なアウトドア企画が催されるので目が離せませんよ。
提供元:みちのく湖畔公園
地図を見る北地区には、8haにおよぶ広大な「風の草原」エリア、登録制で使用できる「ドッグラン」エリア、自然や家畜との触れ合いを直接体験できる「自然共生園」エリアがあります。風の草原エリアではグラウンドゴルフ・サッカー・フリスビー・凧など10種類以上の遊具が無料で使用できますよ。(一部有料あり)
見所いっぱい、遊び場いっぱいの公園全体を網羅するには2日くらい必要!
そんな時、この北地区にある『エコキャンプみちのく』は強い味方になること間違いなし!
釡房湖を望む場所にコテージ30棟、オートキャンプサイト69か所、フリーテントサイト80か所で構成されているキャンプ場。中にはコインランドリー棟や売店があり、数日の滞在にも対応できます。コテージはバリアフリーや高齢者対応施設もありますので、おじいちゃん、おばあちゃんもご一緒に3世帯で気兼ねなくというのもいいですね。
こちらのキャンプ場の目玉は何と言っても天然の温泉。泊まっている人だけが無料で利用できる”温泉棟”は源泉をそのまま使用しているので穴場の無名温泉ですよ。各コテージのお風呂も温泉水ですので、家族水入らずで使えますが、温泉棟には露天風呂もついていますので、是非、利用されて旅の疲れや遊び疲れをゆっくり取ってくださいね。
*使用開始日の3か月前から予約を受け付けています。
公園は大きく3つのエリアに分かれていますが、3つのいずれかのエリアで入園券を購入すると全部のエリアに行けるようになっています。駐車場も1か所で駐車料金を払うと他のエリアへも停めることができます。(当日のみ有効)
秋保温泉から車で20分ほどですが、車ではない方に強い味方があります。タケヤ交通が運行している「西部ライナー」を是非、ご利用ください。JR仙台駅西口〜秋保里センター〜釜房ダム〜国営みちのく杜の湖畔公園を60分で結ぶ観光アクセスバスで、途中、天文台や秋保温泉内の数か所の旅館を経由して公園まで周ります。詳しくはHPをご覧ください。
タケヤ交通仙台西部ライナー TEL:0224-86-5525
ゆっくり、何も考えず、ただひたすら歩く、花を観る、遊具で遊ぶということをするだけで、心も体も軽くなった気がするのは、自然の中に身を委ねるということが普段あまりないからかもしれません。
この国営みちのく杜の湖畔公園は、現代人が無理せずに自然と親しめる空間です。
セラピスト たまや 瑞の*旅の薫香*
公園の咲き乱れる花々、森の香り、広場を吹き流れる風を精油でイメージすると
*ラベンダー・パチュリ*
それぞれ1滴ずつディヒューザー等でお試しくださいね
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/10/14更新)
- 広告 -