飛騨高山から東に約1時間ほど走ると、北アルプス・穂高連峰の山麓に辿り着きます。標高約3000m級の火山群からなる雄大なこの山脈は、温泉の恵みをもたらす母なる大地。奥飛騨温泉郷と呼ばれる、5つの秘湯を育んでいます。
そのため周囲には、数々の温泉旅館が軒を連ね、飛騨の奥座敷として、多くのお客さんが訪れる岐阜県有数の観光地となっています。
写真:土庄 雄平
地図を見るその中で、今回紹介する新穂高温泉「深山荘」は、特に登山者を中心として人気の秘湯。槍ヶ岳や穂高岳への登山口に近いことから、下山後に立ち寄る方が多くいらっしゃいます。
ポイントは、三段の浴槽にわたる源泉掛け流しの大露天風呂!槍ヶ岳を水源とする高原川の河畔にあり、秘湯らしい趣も人気の理由です。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな「深山荘」ですが、実は日帰りでは味わえない魅力も数多く有しているのはご存知でしょうか?今回は、秘湯を120%楽しむ「深山荘」の1泊2日プランについて、余すところなくご紹介していきたいと思います。
写真:土庄 雄平
地図を見るまず最初に、紹介したいのは"秘湯の趣を堪能できる"ということ。「深山荘」は、新穂高温泉の他の宿に比べて、離れたところに位置しており、秘境の一軒宿と呼ぶに相応しい佇まいとなっています。
エメラルドブルーに輝く高原川が美しく、周囲に心地よく響くせせらぎ、日本屈指の高峰に囲われた谷状の地形など、野趣あふれる立地と景観がポイント!
写真:土庄 雄平
地図を見る「深山荘」に宿泊すれば、その秘境らしい時間を思いっきり満喫することが可能。部屋の中から高原川を見渡し、気持ちの良いマイナスイオンを感じることができます。
部屋は質素な山荘風ですが、その素朴さゆえに周囲の景観を損なわず、秘境に宿泊している旅情を高めてくれます。
写真:土庄 雄平
地図を見るなお「深山荘」に行くには、途中で吊橋を渡らなければいけませんが、山奥なので街灯もなく、夜になると危険。そのため、吊橋自体がライトアップされ、導線を照らしてくれます。
しかしながら実用性だけでなく、高原川に灯りが映り込み、幻想的な夜を演出してくれているのもポイントです!
写真:土庄 雄平
地図を見る二つ目の理由は、宿泊した人しか食べられない極上の料理です。温泉が有名な「深山荘」ですが、実はそれに肩を並べるくらい、素晴らしい内容になっています。
その料理を一言で言えば、山の幸が詰まった懐石料理!山で採れた山菜や川魚などをはじめとして、食べきれないくらいの量が出てきます。また味付けがどれも絶妙で、素材の地味が活きる良い塩梅になっているのがポイント!
写真:土庄 雄平
地図を見る中でも目玉といえるのが「飛騨牛」。霜降りで綺麗な赤身のお肉は、分厚く焼いてステーキとして頂きます。味付けは、飛騨らしい濃厚な朴葉味噌。口に入れると肉汁溢れ出すお肉と、香り豊かな味噌が抜群に合う一品です。
写真:土庄 雄平
地図を見るその一方、朝食にも特色があります。朝食は夕食とは違い、様々な料理が出てくるというよりは、シンプルな構成。
しかしながら、こちらにもしっかりと飛騨名物「朴葉味噌」が添えられています。季節のキノコの香りが、香ばしい味噌と合わさることで、朝から食欲を高めてくれる一品!ご飯と和えて、混ぜご飯風に頂くのもオススメです。
写真:土庄 雄平
地図を見る三つ目の理由は、ゆったりと大露天風呂に入浴できること。深山荘は新穂高温泉の中でも一番大きな露天風呂として有名であり、日中は結構混みます。しかしながら、日帰り入浴の利用は9時〜21時であり、早朝の時間は宿泊客も少なく、ほぼ貸切で利用できるのが特徴です。
写真:土庄 雄平
地図を見るなお3段に分かれている露天風呂のうち、上二つが男性用で、一番下の露天風呂のみ混浴。女性の方は、日中人が多すぎるため露天風呂を諦める方もいらっしゃいますが、この時間帯であればあまり気にせず入浴できます。
もちろん水着の着用も可能。宿でも無料で貸し出してくれますが、気になる方はあらかじめ持参するのが良いかもしれません。
写真:土庄 雄平
地図を見るなお周囲には北アルプス抜戸岳(標高2812m)を見渡す大パノラマが広がる露天風呂。雲がかかることも多い山ですが、午後より午前中のほうが天気が保つことも多いです。
高原川のせせらぎに癒されながら、大自然の中、秘湯の趣をゆったり満喫する。宿泊するからこそ味わえる源泉掛け流し大露天風呂の楽しみ方と言えるでしょう!
写真:土庄 雄平
地図を見るそして最後の理由は、貸切風呂の存在です。いくら人が少ないからといっても、混浴風呂に抵抗があるという方は、ぜひこちらのお風呂をフル活用しましょう!チェックインから21時くらいまでは貸切の予約をして、自由な時間に入浴可能です。
正直、大露天風呂は、宿の外から人影を望めるくらい開けているお風呂なのですが、こちらは宿から離れており、完全にプライベート空間になっています。
写真:土庄 雄平
地図を見る浴槽は二つあり、温度が高めのお湯と、少しぬるいお湯の二つが用意されています。また近くにはエメラルドブルーの高原川が流れており、野趣ある空間となっているのも特徴です。
仮に4〜5人で入っても、余裕があるくらいの広いお風呂は、家族旅行やカップル旅行にぴったり!開放感に浸りつつ、鼻腔を抜ける湯の香に包まれながら、心ゆくまで温泉に浸かりましょう。
写真:土庄 雄平
地図を見るなお21時以降は予約せず、鍵がフロントにあれば入浴することができます。離れまでライトを照らしながら向かうのは少し勇気がいりますが、より非日常の入浴時間を楽しめるので、密かにオススメです!
新穂高温泉の中でも有名な「深山荘」。日帰りで利用するお客さんも多いですが、より秘湯の情緒に浸りたいなら、ぜひ宿泊をして1泊2日で楽しむのがオススメです。大露天風呂もゆったりと独占でき、山の幸を活かした懐石料理に舌鼓。1日の時間経過とともに変わりゆく周囲の風景に目を奪われながら、癒しの時間を過ごすことができますよ。
2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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