写真：安藤 美紀
地図を見る静岡県伊豆高原、大室山のすぐ近く。別荘地へ続く、急な坂道をくねくね登った先に「かえで庵」はあります。
こちらはイギリスのアンティークをこよなく愛するオーナーが、2003年にオープンさせた宿。モチーフになっているのは、今から500年ほど前の英国コッツウォルズのマナーハウス（邸宅）です。1500年代というと、まだ劇作家シェイクスピアが活躍していた時代。そんな“違う世界”が宿の雰囲気と絶妙に溶け合っています。
写真：安藤 美紀
地図を見る「かえで庵」のチェックンは15時から。美しいステンドグラスに重厚な家具、ウイリアムモリスの壁紙……。数百年の時を経た温かみが感じられるフロントで、まずはルームキーを受け取りましょう。
写真：安藤 美紀
地図を見るドキドキを抱えながらフロントを出ると、廊下も可愛らしい！ドールハウスに迷い込んだようなポエティックな空気に満ちています。「かえで庵」の調度品は、ほぼすべて英国アンティーク。客室のドアも、オーナーが直接イギリスで買い付けてきた一点ものなんですよ。
場所も時代もタイムスリップして、なんだか住人になったような気がしませか？
写真：安藤 美紀
地図を見るお部屋に入ったら、お気に入りの場所を見つけて、ゆっくりくつろぎましょう。ヴィンテージチェアに座って、本を読み始める……。それだけで、外へ出なくても十分、異国気分が味わえます。
写真：安藤 美紀
地図を見るしばらくすると、スタッフがウエルカムドリンクとスイーツを運んでくれます。ドリンクのメニューはコーヒー、紅茶の他に、イギリスで夏場によく飲まれるポピュラーなカクテル「ギムレット」も選べるんですよ。
自家製パンナコッタには、通称“プーさんのはちみつ”こと「コッツウォルズ ハニー」をたっぷりかけて。イギリスに思いを馳せながら、おしゃべりタイムを満喫してくださいね。
写真：安藤 美紀
地図を見る大人かわいい部屋No.1は「201号室」。古い艶のあるベッドにモスグリーンの花柄天蓋がガーリーな空間を演出しています。8部屋中、天蓋ベッドがあるのは「201号室」だけ。思わず「可愛い！」と心の声が漏れちゃいます。
写真：安藤 美紀
地図を見る「かえで庵」に来たら、やっぱり露天風呂を楽しまないと！
露天風呂はすべての部屋に付いていますが、景色にこだわるなら「301号室」を選ぶのがコツです。ここは最上階の角部屋。湯船に浸かったときに大きく視界が広がり、プライベート絶景露天風呂を楽しめます。
お湯は、ややぬめりのある無色透明のアルカリ性単純温泉。美肌成分のナトリウムイオンを多く含む柔らかな湯に浸かると、全身がふんわり包み込まれるよう。湯上り後の肌は、すっきりつるつるになります。
写真：安藤 美紀
「301号室」は海側の角部屋。窓辺の席に座ると、正面に大きく伊豆大島が。その横に利島、式根島、さらにお天気が良ければ神津島の左手に三宅島まで見渡せます。
ちなみに、このお部屋はセミダブルベッド2個をぴったりくっつけたツインルーム。ダブルベッドのように、とにかくベッドを広〜く使えるのも嬉しいポイントです。2人で寝ても無理なく寝返りを打てるし、恰幅のいい彼氏がいても安心。
写真：安藤 美紀
地図を見る新たな“おこもりの楽しさ”に出会えるのも「かえで庵」の魅力。「部屋食プラン」は約半数のゲストが利用するほど人気を集めています。
部屋出しでありながら、フルサービスのおもてなし。しかも、1品1品できたてを届けてくれるポテンシャルの高さ！
写真：安藤 美紀
地図を見る夕食の内容は、和洋折衷を取り入れた洋食のコース料理。アミューズから始まって、オードブル盛り合わせ、お造り、魚料理、肉料理、デザート…と幸せな時間が続きます。
宿から約15分の場所に富戸港があるから、1年中、仕入れる魚は新鮮抜群。お造りは、ちょっとずつ桶で盛り付けるのが「かえで庵」流です。
写真：安藤 美紀
地図を見るジュージュー！ドアを開けると同時に、高温で焼き上げた和牛ステーキがスタッフの手で運ばれてきます。
「鉄板が熱くなっているので、お気をつけください」
その言葉通り、鉄板のお肉はアッツアツ。お皿によそって一口いただけば、ジューシーな肉汁と旨味が広がり、肉好き悶絶のおいしさです。一緒に味わう、かまど炊きのごはんがまた最高。具材は近海産の金目鯛だったり、桜エビだったり。その時々で、一番おいしい旬の食材が味わえます。
周りを気にせずぐでぐでして、お腹いっぱいになったらそのままベッドにすべりこむ…「かえで庵」なら、そんな夢も叶っちゃいます。
写真：安藤 美紀
地図を見る「かえで庵」の朝食は、全室お部屋でゆっくりいただくスタイル。アンティークテーブルを埋めつくす華やかな朝食は、まるで映画のワンシーンみたいですよね。
ほかほか卵料理に温かいサンドイッチが2種類もあって、朝からボリューム満点です。
写真：安藤 美紀
地図を見る朝風呂に入るなら、柔らかな光に包まれる内風呂もオススメ。インテリア雑誌に出てきそうなおしゃれなお風呂は、朝から気分を上げてくれますよ。
写真：安藤 美紀
地図を見る最後に「かえで庵」のとっておきをもう一つ。よりロマンチックな休日にしたい方は、オプションのバラ風呂で癒やされてみませんか？
「かえで庵」では、直接肌に触れても大丈夫なように、山形県寒河江市から取り寄せた無農薬栽培のバラだけを使っています。バラ風呂は茎が切り取られたものを使うので、翌朝もきれいなまま楽しめます。
ちなみにこの泉質は、塩分が含まれているので湯冷めしにくく、風に吹かれながら長湯をするのにうってつけ。憧れのバラに囲まれるバスタイムをじっくり味わってくださいね。
日々、ゲストの声を取り入れて改善を続ける「かえで庵」。たとえば、冷え性の人は湯たんぽを借りられたり、ヘアセットをしたい人は3.2mmカール・ストレート両対応のヘアアイロンを使えたり。また、急に体調を崩しても常備薬があるから安心です。
すべてが可愛くて、嬉しいおもてなしにあふれた「かえで庵」。あなたもこんな宿で特別な休日を過ごしてみませんか？
2020年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
安藤 美紀
1975年愛知県生まれ。東京や埼玉に移り住み、エンジニアと二足のわらじで「新しいトキメキと癒し」を求めて飛び回っていました。現在は、フリーライターとして独立。まったりした静岡に移住しています。非日常感…
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