心身癒す秘湯と山の恵みを堪能!乗鞍高原「ピーポロ乗鞍」

心身癒す秘湯と山の恵みを堪能!乗鞍高原「ピーポロ乗鞍」

更新日:2020/10/23 14:02

土庄 雄平のプロフィール写真 土庄 雄平 山岳自転車旅ライター・フォトグラファー
飛騨と信州の境界に位置する乗鞍岳。その山麓に位置する「乗鞍高原」は、信州有数の自然豊かなリゾート地として知られています。夏は避暑地、秋は紅葉の行楽地、冬はウインタースポーツの聖地と、様々な顔を有しているほか、乳白色の秘湯が湧き、山国情緒あふれる宿が軒を連ねます。その中で、今回紹介したいのは、山小屋風の宿「ピーポロ乗鞍」。美しい樹林に囲まれた絶景露天風呂と、山の恵みを堪能できる満足度の高いお宿です。

車で行ける!標高1800mの秘境「乗鞍高原」

車で行ける!標高1800mの秘境「乗鞍高原」

写真:土庄 雄平

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一般的に行くのが大変なことで知られる秘境。しかしながら、今回紹介する「乗鞍高原」は、比較的容易にアクセスすることができます。岐阜であれば高山から、長野であれば松本から、国道が開通しており、距離こそあれど車で標高約1800m前後まで乗り入れることが可能です。

車で行ける!標高1800mの秘境「乗鞍高原」

写真:土庄 雄平

そして、そのアクセスの良さに加え、日本屈指の高山帯から湧き出る源泉掛け流しの温泉や、アルプス山麓の四季が移ろいを堪能できるため、多くの観光客が「乗鞍高原」を訪れます。

また、初心者でも挑戦できる内容ながら、アルプスの絶景を味わえる「乗鞍岳」や、各種ハイキングコース、長大なコースを持つスキー場など様々なアクティビティの拠点にもなっています。

レトロな山小屋の雰囲気が魅力!乗鞍高原「ピーポロ乗鞍」

レトロな山小屋の雰囲気が魅力!乗鞍高原「ピーポロ乗鞍」

写真:土庄 雄平

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景勝地としてはそれほど広くない「乗鞍高原」ですが、前述したように楽しみ方や名所が豊富!また、上高地へ向かう沢渡バスターミナルも近く、せっかく訪れるなら、ぜひ一泊はしたいところ。

そこで今回紹介したいのが「ピーポロ乗鞍」。乗鞍高原の中心である"のりくら高原観光案内所"から車で南に5分ほど進んだ場所に位置しています。

レトロな山小屋の雰囲気が魅力!乗鞍高原「ピーポロ乗鞍」

写真:土庄 雄平

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宿の見た目もさることながら、入ったロビーには山小屋の情緒を感じさせる空間が!実は、このピーポロ乗鞍は1969年創業の老舗旅館。今に至るまで増改築を行いながら、営業されています。

このロビーは先代オーナーが手作りで作り上げたもの。一年を通じて冷涼な乗鞍高原らしいお客さんへのもてなし方ですね。

レトロな山小屋の雰囲気が魅力!乗鞍高原「ピーポロ乗鞍」

写真:土庄 雄平

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客室は、畳6畳ほどのこぢんまりとした和室。窓の外に、宿を取り囲む鮮やかな樹林を眺められるのが特徴です。ホテルのような華やかさはありませんが、秘境でリラックスするにはもってこいな、素朴で落ち着く空間となっています。

山の恵みが詰まった!豪華なご馳走を思う存分にいただく

山の恵みが詰まった!豪華なご馳走を思う存分にいただく

写真:土庄 雄平

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ピーポロ乗鞍に宿泊したら頂けるのが、山の幸が詰まったボリューミーな夕食。乗鞍高原周辺で採れた野菜や山菜を中心に、実に表情豊かな内容になっています。

どれもご飯に合うものばかりなので、夕食前にはたっぷりお腹を空かしておきましょう!

山の恵みが詰まった!豪華なご馳走を思う存分にいただく

写真:土庄 雄平

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そんな夕食ですが、特徴は肉と魚それぞれ2品ずつ提供されること。信州牛の陶板焼きに馬刺し、岩魚の唐揚げに鮎の塩焼きと、どれから食べようか目移りをしてしまう豪華さです。

特に程よい塩加減で焼いた鮎は、ホカホカのうちに!そのままでも美味しいですが、身をほぐしてご飯と混ぜても絶品です。

山の恵みが詰まった!豪華なご馳走を思う存分にいただく

写真:土庄 雄平

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また宿泊客の中で、ひそかに話題になっているのが終盤に出てくるコーンスープ!見るからに優しい味わいのスープは、一口啜ると素朴な甘さが口の中に染み渡ります。思わず肩の荷が降りる、癒しのひとときです。

五感で感じる乗鞍の大自然!絶景の源泉掛け流し露天風呂

五感で感じる乗鞍の大自然!絶景の源泉掛け流し露天風呂

写真:土庄 雄平

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ピーポロ乗鞍に宿泊する一番の醍醐味と言えるのが、源泉掛け流しの露天風呂です。東北の秘湯に特徴的な、総ヒバ作りを思わせる空間で、深緑の窓を眺めながら入浴することができます。

眼下に流れるせせらぎや、辺りに聞こえる鳥のさえずり。それらが心地良いBGMとなり、思わずお湯に浸かりながら、うたた寝をしてしまいそうです。

五感で感じる乗鞍の大自然!絶景の源泉掛け流し露天風呂

写真:土庄 雄平

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きめ細かな肌に染み入っていくような泉質や、お湯に香る硫黄の匂い。湯面には、周囲の木々が水鏡となって反射し、キラキラと輝きます。一つの浴槽でありながら、乗鞍高原の自然を五感で味わえるのが、このお風呂の最大の魅力と言えるでしょう。

五感で感じる乗鞍の大自然!絶景の源泉掛け流し露天風呂

写真:土庄 雄平

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お風呂は何度でも入れるので、ぜひ日が暮れた時間や、日の出前に入浴するのも良いでしょう。漆黒の闇の中、一つの光に照らされながら、肩まで浸かってゆっくりと温まる時間は、まさに至福のひとときです。

近くのハイキングスポットへ少し立ち寄ってみよう!

近くのハイキングスポットへ少し立ち寄ってみよう!

写真:土庄 雄平

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最後に周辺の観光名所を少しだけ。「ピーポロ乗鞍」は、前述したような乗鞍高原のハイキングスポットにとても近い場所に位置しています。

善五郎の滝や、まいめの池といった、乗鞍岳の雄姿を眺められる絶景スポットが満載なので、ぜひ空いている時間を使って少し散策してみると良いでしょう!

「ピーポロ乗鞍」で気軽に秘境ステイを味わおう!

一般的には、中々簡単にアクセスできない秘境や秘湯ですが、乗鞍高原は中部や関東圏なら土日で非日常の旅を満喫することが可能です。中でも今回紹介した「ピーポロ乗鞍」は、その大自然の景観や味覚を最大限味わえる宿。山小屋風のレトロな雰囲気も居心地抜群です。

ぜひ一度、ピーポロ=アイヌ語で「うるわしき大いなる処」へ出かけてみませんか?

2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/09/20−2020/09/21 訪問

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