湯船の真横が温泉湧出地!絶妙湯温の福島・湯岐温泉「和泉屋旅館」

湯船の真横が温泉湧出地!絶妙湯温の福島・湯岐温泉「和泉屋旅館」

更新日:2021/03/31 14:55

永澤 康太のプロフィール写真 永澤 康太 温泉旅行ライター
温泉の温度管理は実に大変。熱い高温泉、低温の冷鉱泉もあれば、湯船の湯温が源泉より下がるのは常だし、時として加熱殺菌を施す。そして加温や湯量調整等、関係者の努力で適温に仕上げる湯処も多く、最初から湯加減が丁度良い温泉はかなりレア。福島県の湯岐(ゆじまた)温泉「和泉屋旅館」は熱くも無く、ぬる湯ともちょい違う絶妙な入り心地の温泉が、何と湯船の真横に湧く。最高コンディションで源泉掛け流しを行う素敵宿だ。

昨今の状況により、施設等の営業日や営業時間などに変更が生じている場合があります。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。また、Go To トラベルキャンペーンについては全国で一時停止となっています。お出かけの際はしっかりと新型コロナウイルスの感染予防および拡大防止対策をして行動しましょう。(トラベルjp)
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阿武隈の緑に隠された湯岐温泉で「和泉屋旅館」は湯守を継ぐ

阿武隈の緑に隠された湯岐温泉で「和泉屋旅館」は湯守を継ぐ

写真:永澤 康太

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福島県の南部、茨城県と境を接する塙町は、かつて江戸幕府が直接統治しており天領と呼ばれていた。町の東側には阿武隈高地に属する自然が広がり、その中でひっそりと棚倉藩ゆかりの湯処、湯岐温泉が湧く。辺りは緑の気配強く、道路沿いの不動滝、湯岐バス停から直ぐの雷滝(上記写真、しっかりした靴を履いて見学を)は野趣豊かで、秘湯感を引き立てている。

阿武隈の緑に隠された湯岐温泉で「和泉屋旅館」は湯守を継ぐ

写真:永澤 康太

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湯岐バス停より山側へ続く坂道をしばらく分け入れば湯岐温泉。歩きだとちょっとハードだ。登ってきて最初に現れる建物が湯治も請負う「和泉屋旅館」で外観は現代風だが、天文3年(1534年)の開湯以来、代々湯守を継承してきた老舗宿となる。2021年現在は数えて20代目の御主人が出迎えてくれる。

「和泉屋旅館」でお気軽、お手軽プチ湯治はいかが?

「和泉屋旅館」でお気軽、お手軽プチ湯治はいかが?

写真:永澤 康太

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宿は建物が奥へと連なっていて、玄関から本館、別館、浴室棟の順に並ぶ。慎ましやかな館内ながら程よくリフォームされている為、趣ある秘湯や湯治場とはまた違う、明るくこざっぱりした雰囲気が特徴的だ。

「和泉屋旅館」でお気軽、お手軽プチ湯治はいかが?

写真:永澤 康太

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客室はオーソドックスな和室。最初から布団が敷かれていて、窓は静寂に満ちた湯岐温泉の万緑をただ映すのみ。そして全トイレへ洗浄便座を配し、Wi-Fiも開通しているので、環境・設備の揃った「和泉屋旅館」なら例えばプチ湯治滞在も気楽なものになる。(なお全館禁煙、指定の場所で喫煙可能)

湧きたて自噴源泉を即投入!湯守の神髄は湯枡にあり!

湧きたて自噴源泉を即投入!湯守の神髄は湯枡にあり!

写真:永澤 康太

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江戸時代に棚倉藩が御殿を設けた話しも伝わる湯岐温泉は、古来より中風(脳卒中またはその後遺症)の湯治場として利用されてきた。「和泉屋旅館」では2種の無色透明無臭の単純温泉を使い、今なお訪れた旅人を癒す。

二か所ある内風呂の一つ、「鹿の湯」(上記写真)は宿の御先祖様が湯で傷を癒す鹿を見つけた開湯伝説に基づき命名。脱衣所別の混浴で大きい湯船に自噴源泉を、小さい湯船に別源泉を注ぎ、どちらも掛け流し。以前は加温だけしていたが、東日本大震災後の湯温上昇に伴いその必要もなくなった。

浴室奥に見える湯枡が自噴源泉の湧出口で、大きい湯船へ直結、温泉鮮度は言うまでもない。また湯の花ちらほら舞う湧きたてピチピチの自噴源泉は、熱いともぬるいとも異なる飛び切り繊細な温度でph値9.6。肌触りがとても優しくツルツルしてくる。気持ち温度の高い別源泉と入り比べてほっこり、至福しか残らない。

湧きたて自噴源泉を即投入!湯守の神髄は湯枡にあり!

写真:永澤 康太

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予め宿へ一言添えることで湯枡の見学も可能。自然そのままの花崗岩の割れ目から湯がプクプクと自噴する様子を確認でき、極めて貴重な眺めと言える。この湯枡こそ、湯を大切に扱い維持してきた「和泉屋旅館」の象徴であり、湯守たる裏付けなのだ。

湧きたて自噴源泉を即投入!湯守の神髄は湯枡にあり!

写真:永澤 康太

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一方、前述した別源泉を掛け流す「八幡の湯」(上記写真)は館内最奥にあって男女別。高いph値で肌をツルッと仕上げ、絶妙湯温ゆえ体の負担少なく疲れがじっくりとれる優れた湯なのは、些か温度が違えど自噴源泉と共通している。

素材に全力投球!料理は山のもの、海のものがズラー!

素材に全力投球!料理は山のもの、海のものがズラー!

写真:永澤 康太

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宿のもてなしも湯治に限らず一般的な、しかしこだわりのある宿泊プランを用意している。田舎料理と銘打つものの、そのじつ素材に力を入れた豪華膳で、深山の幸はもちろん茨城県日立産の新鮮魚介も上る。意外と太平洋へ出やすい湯岐温泉が結びつけたコラボだ。

素材に全力投球!料理は山のもの、海のものがズラー!

写真:永澤 康太

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とりわけ、一口運べば箸の勢いが止まらなくなる「はなわ牛サーロインステーキ」は、来館した際に是非とも賞味してもらいたい逸品。福島県の表彰も受けた塙町ご自慢の黒毛和牛とあって、旨味を内包したジューシーな味わい。気になった方は宿泊プランを要チェック。

素材に全力投球!料理は山のもの、海のものがズラー!

写真:永澤 康太

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米もやはり特別。福島県郡山のブランド米「あさか舞」が振舞われ、見た目ツヤツヤ、味はふっくらモチモチの炊き上がり。加えて朝食時に釜で提供してもらえ(プランにより有料)、一日のスタートを美味しく切れる。

湯岐温泉「和泉屋旅館」でリッチな現代湯治も面白い

2種の源泉が高いポテンシャルを誇っているのが湯守「和泉屋旅館」最大のアドバンテージだろう。文字通り湯を守ってきた賜物と言える。2、3日ぐらい宿で快適に過ごし、絶妙湯温の湯岐温泉へまったり浸かり、山海の美味を食す、そんな現代的な湯治におあつらえ向きだ。

<泉質、立ち寄り入浴について>
泉質:単純温泉
立ち寄り入浴:650円、要問合せ
一人旅OK

2021年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2020/10/13−2020/10/14 訪問

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