伊豆半島の西部に位置する「沼津」。首都圏からも車で近く、週末には多くの観光客が訪れます。特筆すべき点は、町と海がとても近く、周囲は山に囲まれているということ。
例えば、市街地から沼津港までは車で約5分。また沼津の主要エリア・三津まで車で30分かかりません。三津では、海釣りやSUPなどのマリンレジャーが楽しめたり、伊豆三津シーパラダイスなどの観光施設が立ち並びます。
また周囲には沼津アルプスといった里山から、日本一の高峰・富士山まで、美しい山々を望める点もポイントです。
写真:土庄 雄平
地図を見る今回紹介する「大型展望水門びゅうお」は、そんな沼津の素晴らしいロケーションを物語ってくれるスポット。JR沼津駅から南に約2.5km、沼津港に併設した建造物です。
1996年に調査設計に着手、9年の歳月を経て2004年に運用が始まりました。運用開始から5年で100万人以上が訪れ、今や沼津のランドマークと言える観光名所となっています。
写真:土庄 雄平
地図を見る基本構造は、巨大なコンクリートの塔と水門扉(通常時はオープンにしています)。そこに二つの展望台と、それを繋ぐ回廊を設けた設計が特徴です。
実は、この「びゅうお」は、いつか未来に起こると言われている東海地震の防災対策として設置されたもの。水門は、震度5強以上の地震を検知すると自動的に閉まり、約5分で完全に閉鎖。津波の被害から沼津港や市街地を守る防波堤の役割を備えています。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな防災施設と観光スポットという二つの役割を備えた「大型展望水門びゅうお」。人気の理由は、この場所で見ることのできる絶景にあります。中でも特にオススメなのが、夕日が沈むシチュエーションです。
まず建物自体の美しさ。なんと日没間際に訪れれば、トワイライトの空に、びゅうおのシルエットがライトアップで浮かび上がります。青と赤の対比が実に幻想的な風景です。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして展望台に上がってから眺めるパノラマが醍醐味!360度開けたガラス窓の先には、赤焼けの空と富士山のコラボレーションが見られます。
海には空の赤さが映り込み、暮れ行くシチュエーションの中に、遥か町の先に「富士山」が顔を覗かせる瞬間は、とてもドラマッチック。そして前述してきたような、山と海に囲まれた「沼津」ならではの絶景と言えるでしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見るまたその近くにささやかに添えられる、沼津港の夜景も印象的。光量はそれほど多くないものの、どこか田舎の港町の旅情も兼ね備えています。
市街地近くにいながら、気軽に非日常感に浸れる場所。それが「大型展望水門びゅうお」の魅力とも言えるでしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見る元々は防災施設としてスタートした「大型展望水門びゅうお」。しかしながら、そこには自然豊かな沼津を象徴する絶景が待っています。特に、夕暮れ時には、思わず息を呑む"トワイライト富士"が見ることが可能!また冬場には、水門の真ん中、太平洋に日が沈む風景が見られることも話題です。
ぜひ沼津を訪れた際には、帰路に就く前、ぜひ「びゅうお」へ寄り道してドラマチックな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
住所:静岡県沼津市千本1905-27
営業時間:10時〜20時
定休日:木曜日
入場料:大人100円、小学生50円
電話番号:055-934-4746
アクセス:JR沼津駅から車で約10分(駐車場は約40台分あり、無料)
2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
土庄 雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤務しながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。山岳雑…
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