源頼朝と八重姫のラブロマンスの舞台、伊東市「音無神社」

源頼朝と八重姫のラブロマンスの舞台、伊東市「音無神社」

更新日:2014/06/18 17:18

「源頼朝の妻」と言えば、北条政子。そんな二人が結ばれる前、頼朝と結ばれた女性がいたのをご存知でしょうか?
その名前は、八重姫。八重姫が生まれ育った伊東の音無神社は、頼朝と八重姫が密会した場所と言われ、今では、恋愛パワースポットになっています。そんな神社を訪れれば、きっとあなたの恋は叶うはず!
併せて、そんな二人にまつわる神社周囲の見所もご案内します。

思いを寄せて待った森

思いを寄せて待った森
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こちらは、伊東市のほぼ中心部にある「日暮(ひぐらし)神社」。市街地にあるにも関わらず、境内には大きな大木が、空へ向かって元気よく育っています。木が覆い茂るこの場所は「日暮の森」とも呼ばれ、木の大きさからみて、古くからあることがうかがえます。

実はこの場所、八重姫と逢うために頼朝が「日暮れまで待った」という言い伝えから名付けられた、ロマンスの伝承が残る場所。頼朝はきっとこんな木の下で、八重姫と逢うのを楽しみに待っていたのでしょうね。

鎮守の森に包まれた神社

鎮守の森に包まれた神社
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こちらが密会の舞台になった音無神社。先程の日暮神社を背にして南側へ進んだ松川のちょうど対岸にあります。

音無神社に祀られている神は、お産がとても軽かったことから「安産の神」とされ、地元では古くから、出産前に底の抜けた柄杓を神社に納めて安産を祈願。無事に生まれたら、御礼として底の抜けた柄杓を、出産後に納める風習があるそうです。そのため、神社には穴の開いた柄杓が沢山!

育児や縁結びにもご利益があるパワースポットなので、恋愛成就したい方は是非、参拝を!柄杓の数から、どれだけ信頼されているかが確認できます。この神のお引き寄せによって、頼朝と八重姫も、ここで出会っていたのかもしれませんね。

タブの木の小さな神社

タブの木の小さな神社
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この神社の境内で、二人は逢っていました。そんな境内の片隅に、頼朝と八重姫が祭神になった小さな「玉楠神社」があります。神社のある場所は、樹齢約1000年もある大きなタブの木のすぐ下。樹齢から推定すると、二人がここで逢っていた時代からあった木で、この木陰で逢瀬を楽しんで、愛を語らっていたのでしょうね。

そんな二人を見守ってきたロマン溢れる木は、高さは約14m・目通し約4mもある大木。
こんな木に囲まれながら、玉楠神社を参拝すれば、きっと頼朝と八重姫のように、恋は叶うはず!大木から、恋愛パワーも充電できますよ!

二つの神社を結ぶ橋

二つの神社を結ぶ橋
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日暮神社・音無神社を訪れたのなら、見ておきたいのが「岡橋」。橋は二つの神社を結ぶ橋で、頼朝と八重姫が密会している様子を描いた絵があります。

二人が逢っていた当時は、頼朝は源氏の流人。八重姫は平家の土地の豪族の娘で、お互い敵同士の立場でした。そのことから、二人が逢うのは危険と隣り合わせだったようで、見つめ合って手と手と取り合う姿は、何とも言えません。ラブロマンスを現代に伝えている絵で、実際こんな風に逢っていたのでしょうね。

おわりに

音無神社の祭神「豊玉姫命(とよたまひめのみこと)」が産殿に入ったとき「家来達が火を消して音を立てないように待っていた」と云う故事から、毎年11月10日に「天下の奇祭 尻つみ祭り」が行われます。祭では、社殿の灯火を消した暗闇の中、順番に隣の人のお尻を摘まみ、合図をしてお神酒の盃を廻します。余興として、境内では尻相撲大会も盛大に行われますよ。

神社の境内には、八重姫と頼朝が出会う場面などのカラーの絵図があり、二人の物語を詳しく知ることができますよ。
ご紹介した神社は、程近い場所にあるので、気軽に歩いて回れます。伊東温泉街にも近いので、温泉に浸かって、より美しくなってみてはいかがでしょうか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/06/01 訪問

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