写真:村井 マヤ
地図を見る尾道は、広島県の南東部に位置し、尾道水道(対岸の向島との間にある瀬戸内海)に面した古い港町だ。北前船(江戸から明治にかけ活躍した、主に買積み廻船の名称)が寄港する商都であり、戦前までは広島市に匹敵する経済力を持っていたと言う。
戦火を免れたために古い家や寺が多く残っており、今なおその風情を楽しむ観光客は多い。また文学の町であり、志賀直哉や林芙美子の旧居跡なども残る。映画の舞台にもなったことでも有名だ。その美しい景色は、多くの芸術家を刺激し続けている。
そんな文化の町・尾道に、颯爽と風を切るサイクリストまで集まって来た。静と動、ノスタルジーとコンテンポラリー、尾道の相反する魅力をこのU2(ユーツー)で感じよう。
写真:村井 マヤ
地図を見る尾道の美しい海を左手に見ながら、ぬくもりのある木のデッキ沿いにその新名所はある。サイクリストのための施設だが、もちろん一般の観光客の方も利用できる。美しく、穏やかな尾道水道沿いを自転車で巡る人も多く、サイクリストにはありがたい設備が整っている。宿泊施設を利用しなくても、カフェやレストランだけ利用することもできる。自転車を置く場所や便利な設備があるので、しまなみ海道をサイクリングする方は是非立ち寄ってみよう。また、尾道観光の最後に立ち寄ってもいいだろう。
写真:村井 マヤ
地図を見るU2の建築家・谷尻誠(たにじりまこと:1974年広島県生まれ)さんは、福岡県美しいまちづくり建築賞大賞、モダンリビング大賞など、受賞多数の建築家。このU2も、デッキからの倉庫のままの外観や、ガラス張りの出入口、ホテル部分のエントランスや、国道2号線沿いにあるトイレや駐輪場、ロッカーなど細部に至るまで、とにかくおしゃれ!の一言。そこにいるだけで楽しい気分になれる不思議な空間が広がっている。自分自身も特別になる、そんな場所!
レストランやカフェからも海が見え、停泊中の船を見ることができる。尾道ならではの贅沢な光景!
写真:村井 マヤ
地図を見るU2では、レストランやバーでの飲食以外にも、天然酵母のパンやドリンク、はたまた尾道ならではの食品などを購入できる。買い物をすると、素敵な紙袋に入れてもらえる。また、土・日・祝日のみ有機野菜のマルシェを開催している。地元産にこだわった食品を置いているU2らしい試み。もちろんサイクルショップもある。ジャイアント(GIANT)ストア尾道である。おしゃれなお店なので覗いてみては?きっと、自転車で尾道からしまなみ海道に乗り出したくなる!?
おすすめドリンクは、パンコーナーにあるドリンク「ジーモット」である。瀬戸田レモンをふんだんに使った地元系飲料の表記がありおもしろい。お土産にも最適だ。
写真:村井 マヤ
地図を見る少々日差しがあっても、海を眺めながら潮風に吹かれテラスの椅子に腰かける……U2では、ヨーロッパやアメリカ西海岸にいるような気分になれる。贅沢な景色と気分を堪能できる。まるで船のデッキにいるような雰囲気だ。
夜はもっと美しい。対岸の向島の夜景や、左手奥の尾道大橋の明かりを見ることもできる。サイクリストが自転車に乗ったまま利用できるサイクルスルーカウンターもあり、便利である。レストランは21時半まで、バーは23時まで楽しめる。
尾道は、不思議な街だ。山手の方は、昔ながらの家や寺が立ち並んでいるのに、海側はモダンになって行く。だからと言って、古い家がそのままというわけではない。古民家再生プロジェクトで、町おこしも起きている。このU2も、尾道に新しい風を起こしているのだ。何度行っても新鮮な街だ。
この施設の詳細は、下記MEMO「ONOMICHI U2」参照のこと。
(その他ショップ、関連の情報は、「尾道観光HP」など)
この記事の関連MEMO
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(2023/11/30更新)
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