青森県にある天空の城!?城山公園内「三戸城跡」の歴史と魅力

青森県にある天空の城!?城山公園内「三戸城跡」の歴史と魅力

更新日:2020/11/10 11:12

大里 康正のプロフィール写真 大里 康正 旅する光と影の写真家、タイと台湾に詳しい旅作家
三戸町にある城山公園は、四季を通し季節の美しさを楽しむため散策する人多数の名勝地です。

戦国時代の城であった三戸城跡観光では三戸町立歴史民俗資料館の見事な外観と文化財は必見。また、敷地内にある糠部神社境内の大杉は樹齢800年。空堀や鍛冶屋御門跡の石垣、かわいい動物たちも。

城山とはその高さから来ています。三戸南部氏が居城した城跡の標高は約130mで、独立している姿はまさに天空の城のよう!

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城山公園の三戸城跡

城山公園の三戸城跡

写真:大里 康正

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青森県三戸町は人口約9700人の歴史ある町です。漫画家、絵本作家の馬場のぼる氏(1927年-2001年)の出身地で、馬場氏は手塚治虫氏、福井英一氏とともに「児童漫画界の三羽ガラス」とまで言われた人です。三戸町の至る所で馬場氏の作品である11ぴきのねこのキャラクターを見ることもでき、町を挙げてPRしているのです。

その三戸町は長い歴史があることでも知られます。戦国時代には現在の青森県津軽地方を含む北奥羽一帯を南部一族が治めました。16世紀になり、宗家となる三戸南部氏は拠点を現在の城山公園に、三戸城を築いたことで歴史の歯車が回りだします。

城山公園の三戸城跡

写真:大里 康正

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三戸城跡地である城山公園は、春は約1600本の桜が咲き誇り、秋は紅葉が美しい敷地内を散策する地元民は多く、長年愛されてきたことが分かります。これは観光で訪れなければもったいない場所!

この天守閣にみえる建物は資料館の一部となっており、実際に中に入ることができるのです。

城山公園の三戸城跡

写真:大里 康正

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石垣は実際に三戸城の敷地内で使われていた歴史ある石を再利用しており、よくみると色の違いから様々な材質でできていることが分かります。詳細は三戸町立歴史民俗資料館内部の紹介を観光してみましょう。

三戸町立歴史民俗資料館、温故知新館の様子

三戸町立歴史民俗資料館、温故知新館の様子

写真:大里 康正

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三戸町立歴史民俗資料館の受付を済ませ、中に入るとそこは三戸城の歴史と石垣の見事さを紹介するコーナーとなっています。全体構成としては資料館、郷土館、そして三戸城温故知新館と大きく分かれていますが、資料館と郷土館はつながっており、三戸城温故知新館は隣接した石垣の別棟となります。

三戸城には全部で四か所の石垣が築かれていますが、古いものは慶長期以前と考えられ、石材によっては直線で約15kmも離れた場所から採石されたものと考えられています。郷土館には珍しい戦時中の軍服などの展示もありますので、ぜひご覧の上、次の三戸城温故知新館に向かいましょう。

三戸町立歴史民俗資料館、温故知新館の様子

写真:大里 康正

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隣接する三戸城温故知新館では様々な歴史ある文化財の展示がなされています。中でも延享3年(1746年)の三戸城絵図は必見で、現在の配置が分かる貴重なものなのです。

また、国際連盟事務次長や台湾で台湾糖務局長を歴任した有名な「武士道」の著者、新渡戸稲造(1862年-1933年)の父親である「新渡戸十次郎(1820年-1868年)」が残した約160年前の精密な測量地図(複製)もあります。

この測量地図は現在も教育委員会を中心とした発掘調査で重要視されており、実際に見るとその精度の高さがいかにすごいものかを知ることができますので、現地でご覧ください。

三戸町立歴史民俗資料館、温故知新館の様子

写真:大里 康正

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その他、多くの品々を見ることができますので、時間の許す限り、歴史の中に身を置いてみてください。その後、見晴らしの良い最上階から周囲の景観を楽しんでみてはいかがでしょうか。

糠部神社と大杉

糠部神社と大杉

写真:大里 康正

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三戸町立歴史民俗資料館の正面には糠部神社があります。ここは南部氏の祖とされる南部三郎光行祀る神社となっています。

糠部神社と大杉

写真:大里 康正

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境内にそびえるのは樹齢800年とされる城山の大杉です。これは三戸城絵図にも記されており、三戸町指定天然記念物となっています。その堂々たる姿を見上げてみてください。

糠部神社と大杉

写真:大里 康正

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祀られる南部三郎光行は、源頼朝による文治5年(1189年)の奥州合戦で戦功を挙げ、それによって陸奥国糠部五郡を与えられたとされます。糠部神社とはこの糠部五郡に由来しているのではと考えられ、現在の八戸市から上陸した南部三郎光行は、三戸町に隣接する南部町に宿をとったとされているのです。

三戸城跡はまるで天空の城!

三戸城跡はまるで天空の城!

提供元:三戸町教育委員会 史跡対策室

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三戸城があった城山公園の規模は東西約1500m、南北約400mで標高は約130mあります。馬淵川と熊源川の浸食と隆起で形成された河岸段丘は城下との高低差は90mで、独立峰のようなその姿はまるで天空の城!

当時の城の様子は上から四方すべてを見下ろせるまさに天空の要塞だったのです。現在でも眼下に街並みを見渡せる景観を誇っており、ぜひとも全体を散策して広さと高さを実感してください。

三戸城跡はまるで天空の城!

写真:大里 康正

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ここで昔の様子を今に伝える見どころを二か所紹介します。糠部神社の北川には空堀跡がありますが、これは敵の侵入に備えたものなのか動物対策なのか、いろいろと思いを巡らしてみてはいかがでしょうか。

三戸城跡はまるで天空の城!

写真:大里 康正

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城山公園の東側に向かうと、そこには鍛冶屋御門跡があります。石垣の古さを伝える野面積みを見ることができるのです。野面積みとは石垣の変遷の中でも古い時代に属し、自然の石を組み合わせることで作ったものです。ぜひとも足を運んでみてください。

かわいいうさぎや日本鹿も!

かわいいうさぎや日本鹿も!

写真:大里 康正

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ここからは子供たちに人気がある動物を紹介します。方角は城山公園内の西側になります。そこにはウサギたちがたくさん。人を見ると一斉に走って集まってくる姿はとてもかわいいものがあります。

かわいいうさぎや日本鹿も!

写真:大里 康正

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また、真っ赤なトサカのチャボもいて、存在感を感じることができるでしょう。

かわいいうさぎや日本鹿も!

写真:大里 康正

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天気が良ければ2頭の日本鹿が屋外で横たわっている姿をみることがあります。見事な角の日本鹿ですが、体長1〜1.7mで色については、夏は赤褐色に白色斑、冬は白色斑が消えて全体的に灰褐色がかった体色になるのです。かわいらしい動物を眺めながら、楽しい時間を過ごしてください。

最後に、青森県の県南地方にある歴史的見どころについて触れます。隣接する南部町には見どころが多い「法光寺」があり行っておきたい場所です。少し変わった歴史散策ができるのは、ここが「日本中央」という石碑がある東北町、「キリストの墓」がある新郷村は興味深いミステリースポットです。

縄文の国宝がある「是川遺跡」、また、記事の中にも名前が出てきた幕末に新渡戸十次郎が関わった「幻の穴堰」など、縄文からの歴史的名勝地をぜひとも巡ってみてはいかがでしょうか。詳細は下記の関連MEMOをクリックし、旅行の参考としてください。

城山公園「三戸城」の基本情報

住所:青森県三戸郡三戸町大字在府小路町43
電話番号:0179-20-1117
アクセス:青い森鉄道三戸駅からタクシーで10分ほど

2020年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/10/28 訪問

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