写真:てっぴい
地図を見るまず最初に紹介するのは仁田峠第二展望所です。仁田峠第二展望所がある雲仙市道小浜仁田峠循環線は、もともとは雲仙岳の5合目付近をぐるっと1周するように整備された有料の観光道路でした。それが平成21年(2009年)4月1日に無料開放され、現在では「仁田峠循環道路」の愛称で知られています。
国道57号線の入口から終点の国道389号線の分岐に至るまで、全線が左回りの一方通行に規制されているという珍しい道路でもありますが、反対から車が来る心配がない為快適なドライブが楽しめます。
今回紹介する仁田峠第二展望所は、そんな仁田峠循環道路の途中にあります。“第二展望所”と言うのは、仁田峠の頂上に“第一展望所”があることからそう名付けられている訳ですが、第二展望所だからと言ってその絶景を侮ることなかれ!
写真:てっぴい
地図を見るご覧ください上の写真を!仁田峠循環道路の背後に圧倒的な迫力でそびえるのが、何を隠そう雲仙岳の最高峰・平成新山なのです。冒頭にもチラッと触れましたが、平成2年(1990年)から平成7年(1995年)にかけての噴火活動によって平成新山が生まれる前までは、旧最高峰の普賢岳が標高1,359mとなり、雲仙岳全体での最高地点でした。
それが約5年間にも及ぶ火山活動の中で頂に巨大な溶岩ドームが形成され、現在ではそれまでの高さを100m以上も上回る新しい峰が形成されたのです。この時、山頂付近に冷え固まった溶岩ドームの体積はなんと1億立方メートル程と、途方もない量の溶岩が積み重なりました。
もう少し分かりやすく例えると、その量およそ東京ドーム80杯以上の体積になります!圧倒的な自然活動のスケールの大きさを、噴火活動が終息して25年以上の歳月が流れた今でも訪れる私たちに感じさせてくれる平成新山。ぜひその迫力、目の前で体感してみてくださいね。
写真:てっぴい
地図を見るまた、仁田峠第二展望所は平成新山の眺めだけではなく、反対側の熊本県と対峙する有明海の景色も大変素晴らしいです。円い形をしている島原半島の地形がご覧の通りはっきり分かる程の大パノラマ!
海を挟んで対岸に見えるのは、有明海に突き出た宇土半島や天草の島々などなど。断崖を切り分ける林道を抜け、右手の視界が開けると、仁田峠循環道路を走っている最中でも同じような眺望が車窓から楽しめますので、こちらも逃さず目に焼き付けておくと良いでしょう。
<仁田峠第二展望所の基本情報>
住所:長崎県南島原市深江町戊
アクセス:雲仙温泉街より車で約10分
写真:てっぴい
地図を見る雲仙岳を望むビュースポットから少し外れますが、こちらは国道57号線沿いにある俵石展望所です。先程の仁田峠第二展望所と同様に有明海と天草の島々などがセットになった素晴らしい景色を望むことが出来ます。
もとは有料道路時代の料金所でもあった俵石展望所。長崎から雲仙岳を東西に貫き、島原市街へと至る国道57号線沿いにある為、非常に寄り道がしやすいのも嬉しいポイントの1つです。
今回、仁田峠第二展望所からちょうどこの後紹介する「島原まゆやまロード」に向かう途中にある展望所になりますので、時間に余裕がある場合はぜひ積極的に立ち寄ってみてください!
<俵石展望所の基本情報>
住所:長崎県南島原市有家町尾上
アクセス:雲仙温泉街より車で約10分
写真:てっぴい
地図を見るやって来ました、島原まゆやまロード!今回紹介するもう1つの雲仙岳ビュースポットです。平成新山と近くにそびえる眉山(まゆやま)の麓を走ることから名付けられた島原まゆやまロードは、平成12年(2000年)3月21日に開通した比較的新しい道路になります。
全長8kmある道路は全線で2車線が確保されている快走路で、平成新山の東麓を至近距離で駆け抜けて進む道である為、仁田峠第二展望所に負けず劣らずの迫力を楽しみながらドライブをすることが出来ます。
途中、平成新山展望園地や平成新山ネイチャーセンター、千本木展望所などのビュースポットもあり、非常に見どころ多し!この辺りは先の噴火活動によって甚大な影響を被った地域一帯ではありますが、ご覧の通り今では山肌の植生も復活してきています。
さらに現在は、災害から集落を守る為の巨大な砂防施設も完成しています。そうした地域生活の復興や蘇る自然のダイナミズムを感じながら、圧巻の平成新山ビュー&ドライブを楽しんでみてくださいね!
<島原まゆやまロードの基本情報>
住所:長崎県島原市
アクセス:雲仙温泉街より車で約30分(平成新山展望園地まで)
今回の絶景・雲仙岳ビューを楽しむことの出来る2つの観光スポットの紹介はいかがでしたでしょうか?これらの展望スポットから望む平成新山の圧倒的な迫力の他にも、雲仙岳周辺はまだまだたくさんの魅力的な観光スポットに溢れています!
特に雲仙温泉街にある雲仙地獄は、まさに今なお活動を続ける火山&自然の息吹を感じるにはこれまたうってつけの観光スポットです。火山とともに生きる雲仙岳の魅力を存分にお楽しみください。
2020年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事を書いたナビゲーター
てっぴい
どうもみなさまこんばんは。「日本全国旅そうだんBlog」というブログで、旅に関する記事を書いておりますてっぴいと申します。日帰り旅行を中心に、関東地方や福島県、新潟県や長野県といった信越地方に良く出没…
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