写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る「小國神社」の創祀は神代と伝わっており、555年本宮山に鎮座したと伝わります。また、のちに勅命により現在地に社殿が建てられました。
遠江国(平安時代中期に成立した行政区分で、現在の静岡県西部)の一宮(国内で第一の地位)を占めるようになり、武将や皇族から篤い信仰を集め、年々勅使が奉幣のため差遣せられました。
1572年に徳川家康が戦勝を祈願したあと社殿を焼失しましたが、彼により再建され、のちに代々の徳川将軍家から社殿の改造・改修費用を寄進されています。
1882年にも火災に遭いますが、1886年に国費で再建されました。
「小國神社」の御祭神は、大己貴命(大国主命、大国様)です。『因幡の白うさぎ』の伝説や、それに続く国造り・国譲りの神話でよく知られる神様です。
ここ「小國神社」では、「遠江国の守護神」として国土開発・諸業繁栄・商売繁昌・家内安全など篤い信仰を集めています。
後述しますが、境内には多くの由緒あるスポットが点在しています。社殿でお参りしたあとまわってみましょう。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る広大な境内には、様々な由緒ある見所が点在しています。
上の写真は宗像社(弁天社)の浮かぶ事待池。本社で願かけをして「事のままに待ち」心願成就した時に池に鯉を放って神恩感謝の意を表わす慣わしから、「ことまち池」と呼ばれています。
また、池の水をくんでイボにつけると取れるとされ「いぼとり池」の別名もあります。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る大杉は、樹齢1000年に達する御神木の切り株です。400年前の古図の時点で「大杉」と書かれており、神社の歴史の大部分を見守り続けましたが、1972年の台風で倒れてしまいました。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る家康の立あがり石は、徳川家康が参拝した際に腰かけて休んだとされる石です。苦難を乗り越えて立身出世した彼にあやかろうと、石に腰かけて祈願する人があとを立ちません。
境内には他にも、大己貴命が授けたとされ、近くにある松と一緒になでると金運・良縁に恵まれると伝わる「金銀石」、縁結びの御神木とされる「ひょうの木」といった見所があります。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る広大な敷地には約200年前から植林が行われ、「古代の森」とも謳われています。また、境内を流れる宮川に沿った散策路では、春は桜、秋は紅葉を見ることができ、夏には靴を脱いで川に入ることもできます。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る特に紅葉の時期は例年多くの人が訪れ、期間中は最寄りの一宮駅と神社を結ぶ送迎バスの特別便が運行するほか、夕方からライトアップもされます(バスの運行期間やライトアップの時期はHPや電話にて要確認)。
初夏には隣接する「一宮花菖蒲園」で花菖蒲が咲くほか、季節ごとに様々な花を見ることができます。公式HPでも開花状況を「季節の便り」として公開しているので、訪ねる前にチェックしてみましょう。
住所:静岡県周智郡森町一宮3956-1
電話番号:0538-89-7302
アクセス:新東名高速道路「遠州森町スマートIC」から約7分、「森掛川IC」から約15分。東名高速道路「袋井IC」から約20分。一宮駅から送迎マイクロバスあり(運航スケジュールとダイヤは公式HPを要確認)
2020年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
やまざき にんふぇあ
東京に生まれて東京の大学に進学し、そのまま東京で電機機器メーカーに就職するという無味乾燥な人生をおくってきました。その反動か自分の知らない世界への好奇心は人一倍で、休日は大抵読書か旅行をしています。「…
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