写真:阿部 吾郎
地図を見る長浜駅から駅前通りを歩き、北国街道との交差点を左折、少し行くと有名な「黒壁ガラス館」があります。この交差点を右に入るとアーケード通りがあります。これが「大手門通り」です。年季の入った建物が多い中、「海洋堂フィギュアミュージアム黒壁龍遊館」は、ひときわ目立っていますので、すぐに見つけられます。
さて「海洋堂」については、ご存知の方も多いと思いますが、ここでその歴史も含めて簡単にご紹介しましょう。
1964年に店主の宮脇修さんがわずか一坪半のプラモ屋を開業、彼は高知生まれで海が好きだったことから「海洋堂」と名付けました。
プラモ教室やプラモケイ展を開催するなど、独自のアイディアで店は発展、1977年には200坪の倉庫を借りて「海洋堂ホビー館」をオープンさせます。ここは模型好きの少年たちの社交場となり、モノづくりにこだわる若者たちが集まってきました。そして、フィギュアのはじまりである「ガレージキット」が誕生します。
写真:阿部 吾郎
地図を見る1984年には東京・茅場町に直営販売店「海洋堂ギャラリー」を開設、自社開発・製造・販売のオリジナルフィギュアメーカーへ転身していきます。この頃になると、少数の愛好家だけではなく、一般の人々にも広くガレージキットが知れ渡るようになり、アニメの有名キャラクター、特撮ヒーロー、美少女フィギュアといった分野が確立されていきます。
大量生産時代に入った1990年代後半には「北斗の拳シリーズ」が大ヒットし、その後この分野はアニメキャラクターが中心となっていきます。しかし、海洋堂ではそれだけに偏ることなく、極めて専門的な知識を伴った動物、戦車ミニチュア、恐竜、有名文学作品の挿絵の立体化など、誰も想像しなかった題材を、次々にフィギュアにしました。
これが、社会現象となった食玩ブームにつながり、フィギュアが子供たちだけではなく、大人が鑑賞するコレクションに値するものとなり、海洋堂はナンバーワンフィギュアメーカーとしての地位を確立するに至りました。
(館内展示パネル・海洋堂ホームページより抜粋)
写真:阿部 吾郎
地図を見るそれでは中に入ってみましょう。
正面が展示室への入口、向かって左側がカプセルミュージアム、右側がミュージアムショップになっています。
写真:阿部 吾郎
地図を見るカプセルミュージアムには、常時100種類以上のタイトルが揃っており、毎月新作がリリースされています。
写真:阿部 吾郎
地図を見る動物、戦車、乗り物、キャラクター、仏像など、分野は多岐にわたります。これだけあると、どれをやってみようか迷ってしまいますが、迷いながら選ぶのも楽しみのひとつですね。これだけ種類があれば、きっと好みのものが見つかります。
海洋堂のガチャガチャは、全国のスーパー、家電量販店など様々な場所に設置されていますが、これだけのタイトルが揃っている場所はなかなかありません。
写真:阿部 吾郎
地図を見るミュージアムショップには、映画やアニメのキャラクターをはじめ、様々なフィギュアが揃っています。海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 龍遊館のシンボルであるドラゴンのフィギュアは、ここだけで販売されている限定アイテムです。
北斗の拳やエヴァンゲリオンの缶バッジ付きミルクパイなど、お土産用のお菓子も揃っています。
お菓子や小物など、滋賀県のお土産もこちらで購入できます。
なお、カプセルミュージアムとミュージアムショップは、無料で入館できます。
写真:阿部 吾郎
地図を見るここからは、展示室の様子をご紹介しましょう。
展示室への入館料は、大人900円、小中学生500円です。展示室の入口では、巨大なケンシロウ、ユリア、ラオウのフィギュアが出迎えてくれます。中でも、黒王号にまたがるラオウはかなりの迫力です。撮影もOKですので、絶好の記念写真撮影スポットです。
写真:阿部 吾郎
地図を見る入館時に、入館記念コインをもらえますので、それを使って専用のガチャガチャで、フィギュアもしくは缶バッチをゲットすることができます。入口のところにありますので、忘れないように入館時にチャレンジしましょう。
写真:阿部 吾郎
地図を見るさて、いよいよ展示室に入ってみましょう。常設展示室は5つのパートに分かれています。第1展示室は、「海洋堂ヒストリー」です。先ほど、簡単にご紹介した海洋堂の歴史が、パネルとフィギュアを使って時系列で解説されています。1960年代から2020年まで、海洋堂の歴史はもちろん、アニメや特撮の変遷の様子もよくわかります。それぞれの世代で「懐かしい!」と思えるものがたくさん登場します。
写真:阿部 吾郎
地図を見る続いて第2展示室は、「キャラクターフィギュアの世界」です。ここでは、様々なキャラクターフィギュアが、それを造った「原型師」のパネルと共に紹介されているのが特徴です。原型師は、その名の通りフィギュアの原型を作る海洋堂の職人たちのことで、普段は裏方に徹している彼らを、ここでしっかりと紹介しているところに、海洋堂がいかに原型師=人を大切にしている会社であるかということがわかります。
パネルとその作品を見ていると、それぞれ様々な生い立ちを持って海洋堂に入社し、それぞれ得意分野があり、高い技術を持って貢献していることがよくわかります。
写真:阿部 吾郎
地図を見るここには、ありとあらゆるアニメや映画などのキャラクターが展示されています。そのひとつひとつの完成度の高さに改めて驚かされます。
自分の好きなキャラクターが、どこにいるのか探しながら、じっくり鑑賞しましょう。
写真:阿部 吾郎
地図を見る続いて、第3展示室はがらっと雰囲気が変わって「フィギュア自然史博物館」となっています。恐竜をはじめ古代生物、現代の動物たちの様子が、小さなジオラマで展示されています。
小さなジオラマなのですが、その中だけを切り取るように眺めてみる、本当にその世界がそこあるかのようなリアルさです。是非、ひとつひとつ箱の中を覗き込んで、その世界を感じてみてください。
写真:阿部 吾郎
地図を見る第4展示室は「おまけフィギュア アーカイブ」です。ここでは、ブームとなった「食玩」のおまけを中心に、大量のおまけフィギュアが展示されています。「あっ!これ集めてた」というフィギュアがきっと見つかるでしょう。
写真:阿部 吾郎
地図を見るとにかく数が多いので、じっくり見ると時間がかかりますが、せっかくですから覚悟して見て回りましょう。
見ていて、あらためて驚くのは、やはりネーチャー系のフィギュアです。キャラクターもののおまけが人気になるのは、ある意味当たり前ですが、海の生物、昆虫、野鳥、古代生物、こういったものをここまで精巧に造り、大人気のおまけに仕上げたのはすごいですね。
写真:阿部 吾郎
地図を見る最後の第5展示室は、「コレクションギャラリー」です。ここでは、博物館や美術館の公式モデルをはじめ、“手のひらサイズの博物館”をテーマとした「カプセルQミュージアム」シリーズなど、文化芸術分野でコレクションとして楽しめるフィギュアが集められています。
森羅万象あらゆるものを対象とし、海洋堂のキャッチフレーズである「創るモノは夜空にきらめく星の数ほど無限にある」を体現した世界といえます。
常設展示室は以上ですが、これ以外に特別展示もあります。こちらは、時期によって展示内容が変わりますので、公式ホームページで展示内容をご確認のうえ、お出かけください。
住所:滋賀県長浜市元浜町13-31
電話番号:0749-68-1680
アクセス:JR北陸本線長浜駅より徒歩5分
2020年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/13更新)
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