写真:鮎川 キオラ
地図を見る黒部ダムまでの全長6.1kmを16分かけて走るトロリーバス。電気で走る環境に配慮した車体の色はグレー。車体には黒い4本の線が描かれています。「くろよん」の意味がある創業当時からのデザインです。
トンネルの中を走りますので、席はどこでも変わりません。このトンネルは黒部ダム建設時の資材運搬用として掘られました。黒部ダムの歴史について語る車内アナウンスを聞きながら向かいましょう。混雑時は都心の満員電車並みにぎゅうぎゅうで走るので、とにかくどこでもいいから座席を確保しましょう。
トロリーバスは、かつては日本の各地で活躍していたそうですが、今ではこの扇沢-黒部湖間のトロリーバスと大観峰-室堂間のトロリーバスの2つのみ活躍しています。
トロリーバスを降りて、黒部ダムから黒部湖までは、黒部ダムの堰堤を徒歩15分ほど。黒部ダムの迫力に魅了されてしまいますが、ここは足早に通り過ぎて帰りに立ち寄りましょう。なぜなら、この先から定員制限のある乗物になるので、一番待ち時間が長くなる乗物が待っているからです。
ケーブルカーは、全てトンネルを移動するので、特におすすめの座席はありませんが、約5分の乗車時間なので、立席で頑張れるなら前か後ろの窓側がベスト。最大勾配31度の傾斜は圧巻です。
耳ぬきが苦手な方や、お子さんはガムを噛みながら乗車するとキーンとしませんよ。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る写真:鮎川 キオラ
地図を見る360度の景観を楽しめる動く展望台と呼ばれるロープウェイの定員は80名。その出発地点となる黒部平駅は、混雑時は1〜2時間の待ち時間。ひとつ手前の駅で整理券が配られますので、慌てず順番が来るまで待ちましょう。
黒部平駅には屋上展望台や庭園、ロープウェイを下から眺められる登山道などもあるので、そこを巡っていると待ち時間なんてすぐ過ぎてしまいます。
館内と庭園付近は、アナウンスで整理券番号を呼び出してくれます。番号より前の車両には乗車できませんが、番号を過ぎても乗車させてくれます。高所に身体を慣らす為にも、子供連れや高山病が心配な方は、少しゆっくり滞在することをお勧めします。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る標高差500mのそそり立つ山肌を約7分で一気に上がる立山ロープウェイ。途中、支柱となる柱は一本もありません。景観を邪魔するものがないので、素晴らしい自然の景色を堪能できます。
景観のいい席は、黒部平側の窓。眼下にエメラルドグリーンの黒部湖と3,000m級の雄々しい壮大な景観を楽しめます。大観峰側もお勧めですが、展望の壮大さで比べたら黒部平側がベスト。
こちらも混雑時はぎゅうぎゅう詰めでの運行となるので、前と後の席が確保できない場合は、なんとか窓側を確保してください。真ん中は、景色が見えない上に揺れるので良くありません。
この後の立山トロリーバス(大観峰→室堂)も関電トロリーバスに同じくトンネル内を走るので景観のいい席は特にありません。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る室堂から美女平までの標高差約1,000m、23kmの道のりを約50分かけて移動する高原バスの旅。途中下車をしてトレッキングを楽しむこともできます。乗車する際は、直行便レーンと途中下車レーンに分かれて並びます。時間が許せば、天狗平または弥陀ヶ原で途中下車してトレッキングをぜひ楽しんで下さい。
バスは、風光明媚な場所や称名滝を望む高台などで少し停車し車窓からの撮影タイムを設けてくれます。風景を楽しむならガイド席側前方がお勧めです。称名滝は、美女平行なら運転手側、室堂行ならガイド席側となります。
この後の美女平-立山間のケーブルカーは、トンネル走行が多いので、黒部ケーブルカーに同じです。
乗り継いで横断する立山黒部アルペンルート。公式の時刻表はほとんど当てにならないと思って下さい。混雑状況に応じて臨時便が出たりしますので、始発と最終便を確認したら、流れにまかせるしかありません。
旅のプランニングは、午前中の早い時間に入って余裕をもって楽しんでください。お昼を過ぎると、行先によっては通り抜けできませんと入山をお断りされる場合もあるようなのでご注意下さい。アクセスが複雑なアルペンルートの旅のプランニングの参考になればうれしいです。天空の秋錦へお出かけ下さい。
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(2023/11/29更新)
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